雪花秘扇 : 夢の国・亞洲文化宮

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雪花秘扇

20120610



2011年/中国・アメリカ/1時間44分(香港版DVD)
監 督  王穎(ウェイン・ワン)
原 作  リサ・シー『Snow Flower and the Secret Fan』
英 題  Snow Flower and the Secret Fan
邦 題  雪花と秘文字の扇(「2011日本・中国映画週間」で上映)
出 演  李冰冰(リー・ビンビン) チョン・ジヒョン
     鄔君梅(ヴィヴィアン・ウー) 姜 武(チアン・ウー)
     ヒュー・ジャックマン
     
<あらすじ>
高校生のニナ(李冰冰)とソフィア(チョン・ジヒョン)は義姉妹の間柄。韓国人のソフィアは、中国人女性と再婚した父と共に上海に移り住んだのだった。ニナは彼女の中国語教師として迎えられ、二人はすぐに意気投合する。その後ソフィアの父が死去。彼女の替え玉となって受験したニナは3年間の受験禁止処分となる。ソフィアの帰国後、ニナは就職してキャリアを積み上げる。

19世紀初頭の湖南省。百合(李冰冰)と雪花(チョン・ジヒョン)は共に纏足をし、幼いころ「老同」(一生の義姉妹)の契りを交わした間柄。一緒に女文字を習って成長し、百合は資産家に、雪花は肉屋(姜武)に嫁ぐ。長い年月を経て百合は彼女の家を訪れるが、翌朝太平天国軍の襲撃のため集団避難。子どもを亡くした上夫から暴力を受ける雪花に、百合は援助を申し出るが、雪花は応じない。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます)
原作未読での鑑賞。
時間軸は、現代、1997年当時、19世紀が交錯するが、混乱はなかった。ただ、ソフィアの背景が分かりにくい。台詞の多くを占める英語を、中文字幕で理解しようとするからだろう。やはり日本語字幕で観たいものだ。

そんな中興味深かったのは、韓国人のソフィアが、湖南省の先祖代々伝わる女文字を継承し、小説を書いていたということだ。彼女は、ニナと自分との関係を雪花と百合の「老同」関係に置き換えて、当時の風俗習慣を活写する。交通事故で昏睡状態のソフィアを見舞いながら、ニナはその文章を読み進める。二組の女性の濃密な想いが画面いっぱいに漂い、時にはその近すぎる距離感に窒息しそうになる。

女文字の存在は聞いたことはあるが、はっきり見たのは今回が初めて。右肩上がりで縦長の字形が整然と並んだ様子からは、書き手の真剣さがうかがわれる。苦労の多い女性たちが女文字に気持ちを託して七言詩をつくり、扇子や冊子に書いたという。タイトルの「秘扇」からも、義姉妹だけが共有できる暗号的意味合いを強く感じた。

李冰冰、チョン・ジヒョンの組み合わせはいいと思う。李冰冰には、男性にはクールで女性には熱いという場面が多い。その大きな差異に好奇心がうずく。チョン・ジヒョンは野性味としっとり感を併せ持っているところが好き。どちらもセクシーとは言えないが、二人一緒の場面では眼差しに力がこもり色っぽく見える。もし最初のキャスティング通り章子怡と舒淇だったら、何となく内容が想像できる。李冰冰×チョン・ジヒョンだからこその間合いや掛け合いが楽しめた。でも幻の「章子怡×舒淇バージョン」もみてみたい。

百合と雪花の物語では、百合の好意が重荷になった雪花が、誤解を招くような手紙を送る。その結果、裏切られたと感じた百合が絶縁を表現する展開となる。最後には、片時も百合を忘れられなかったという雪花の想いが画面に広がって、切なくなった。一方、現代版では、ソフィアが、わざと自分を憎ませる策を弄す。これが余りにも作為的で、最後の最後で違和感が残ってしまうのである。二人の演技は好きだが作りすぎの展開には賛成できない。

今度、是非原作を読んでみたい。

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