情謎 : 夢の国・亞洲文化宮

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情謎

20120606



2012年/香港・中国/1時間41分(中国版DVD)
監 督  藜妙雪(キャロル・ライ)
英 題  THE SECOND WOMAN
邦 題  2番目の女(2012年大阪アジアン映画祭での上映)
出 演  舒 淇(スー・チー) 余文楽(ショーン・ユー)
     陳 数(チェン・シュー) 奚美娟(シー・メイチュアン)
     張乃天(チャン・ナイティエン)牛萌萌(ニウ・モンモン)

<あらすじ>
恵香(舒淇)と恵宝(舒淇二役)は双子の姉妹。恵香が目の不自由な母(奚美娟)を助け家事を切り盛りする一方、恵宝は舞台女優として活躍、現在『紅梅伝奇』に取り組んでいる。恵宝は共演している恋人阿楠(余文楽)との関係は順調だが、芝居がうまくいかず、先輩格のAmy(陳数)の厳しい指摘に落ち込む。全国巡回公演の最終日、彼女は突然倒れ、代わりに恵香が舞台に立つ。喝さいを浴びた恵香に、阿楠の心も揺らいでいく。ある夜、恵宝は恵香に「話がある」と言って裏山に誘う。

<感想など>(ネタバレのつもり)
二回観たが、依然として疑問は残る。完全ネタバレといきたいところだが、自信を持ってそう言えないのが悔しい。(笑)

劇中の『紅梅伝奇』は広東オペラ『再世紅梅記』を下敷きにした作品。舒淇、余文楽の張り詰めた雰囲気と、舞台経験豊富な陳数の、迫真の演技に惹きつけられる。紅白の斬新な色遣いが施された舞台装置、衣装も目に鮮やかで、是非生の舞台を観たいものだ。

劇の内容は、書生裴郎(阿楠)の恋人蘆昭容(恵宝、Amy)の身体に、彼の死んだ恋人李慧娘の魂が乗り移り、裴郎が二人の狭間で苦しむ、というもの。これより3年前、元々南宋の丞相の妾だった慧娘は、裴郎との不倫を疑われ、丞相に殺されてしまう。裴郎は後に慧娘と瓜二つの昭容と恋に落ち、慧娘の魂が猛烈に嫉妬するという、何とも奇妙なストーリーだ。

『THE SECOND WOMAN』、『2番目の女』は、「妾」の慧娘、裴郎が二度目に恋をした昭容、現実世界で妹と二股をかけられた姉、さらに…と色々な解釈が可能なタイトルだ。物語の大半が姉妹と阿楠の関係で占められているので、鑑賞中は「二番目の女」が姉に直結するが、観終った今は違う。なかなか意味が深く、ぞくぞくする。

前置きが長くなってしまったが、つまりこれは昨今話題の「二股愛」である。姉が妹の代役として舞台に立ったあたりから男の心は姉に傾く。彼は姉と共演し、枕を共にすると、彼女(姉)の虜になってしまう。しかしさまざまな想いから心は揺れに揺れる。

観ているこちらは途中から姉妹の区別がつかなくなった。一回目の鑑賞では、失踪したのは妹で、彼の目の前にいるのは妹のふりをした姉だと思っていた。オールであんなにボコボコにされて、かすり傷程度ですむはずがない。姉は幽霊化した妹に水中に引きずり込まれたが何とか岸にたどり着いたのでは?と勝手に解釈していた。ところが探偵兄妹(張乃天・牛萌萌)の出来過ぎた推理が、自分のとんでもない勘違いを打破してくれた。(笑)

「今夜は妹(恵宝)が初めての主役」という姉の言葉から、劇中白い衣装で登場した昭容が妹だと思い込んでいた。しかし真っ赤な衣装の慧娘が「姉さん!」と昭容を呼んだものだから、頭の中は一気に混乱。「姉=赤」のイメージが覆されるとは思ってもみなかった。でも振り返れば伏線が色々と張り巡らせてあったような…。

芝居に私情、怨念が絡んで迫真の演技が展開、客は惜しみない拍手を送る。男は最後まで二股愛かと思ったが、そうではなかった、ということか。今はこのドロドロした世界に辟易しているが、しばらくたったら再鑑賞して不可解な部分を確かめてみよう。

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