中国娘 : 夢の国・亞洲文化宮

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中国娘

20120521

she,a chinese3

2009年/イギリス・フランス・ドイツ/1時間38分(レンタルDVD)
監 督  郭小櫓(グオ・シャオルー)
原 題  SHE,A CHINESE
中文題  中國姑娘
出 演  黄 璐(ホァン・ルー) 韋奕波(ウェイ・イーボー)
     ジェフリー・ハッチングス  クリス・ライマン

<あらすじ>
リー・メイ(黄璐)は四川省の片田舎を出て、重慶の縫製工場で働き始める。しかし技量が原因で解雇され、ラブサロンと称する怪しげな美容院へ。そこに勤めるうちに、メイはスパイキー(韋奕波)というヤクザ者と恋仲になる。だがある晩、彼は重傷を負い彼女の前で亡くなる。彼の夢だったイギリスへ渡ったメイは、ツアーから脱走。金持ちの寡夫ハント氏(ジェフリー・ハッチングス)と結婚して生活は安定するが退屈な日々に耐えきれない。彼女は配達にきたインド青年リチャード(クリス・ライマン)の家に転がり込む。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます。)
あらすじを書きながら、こんなに波乱万丈だったか?とあらためて振り返ってみた。観ているときには、特別とは思えないような出来事ばかりだったからだ。

昨年「三大映画祭2011」で上映されたというが全くノーチェックだった。正直あまり期待はなかった。案の定、序盤は垢抜けない少女の物憂げな雰囲気に、テンションは下がる一方だった。でもその感覚は徐々に変わっていく。

貧困家庭に育ち、気に入った都会的な男は去っていき、何と顔馴染みのトラック運転手に暴行されてしまう。そんな主人公の運のなさには同情したくなるが、その後の彼女は強靭なバネで、どんどん跳ねて行く。縫製工場を解雇されても、ラブサロンでののしられても、平静さを保ち続ける。打たれ強いとはこういう人のことを指すのだろうか。

スパイキーに出会ってからの彼女は、切れ長の眼に怪しい光を湛えるようになる。故郷にいた頃ののっぺりした顔つきはすでに遠い過去のもの。身も心もスパイキーに絡め取られ、身体全体が熱を発しているかのようだ。そんな彼女の変化が興味深い。

メイには、努力や頑張りといった健気さを表す形容は似合わない。ただ何となく川の流れに従って生きているようなところがある。転機を前にしたときは、動物的な勘で即座に判断、高い壁をひょいと超えてしまう。スパイキーの遺した金による英国行には驚いたが、しばらくたてば、それも自然な成り行きに思えた。その後の金持ち高齢者との結婚、インド男性との同棲や妊娠も、考えてみれば劇的だ。遍歴だけ読めばメイは悪女に近い。しかし画面に映る彼女からはアクの強さはうかがえない。

彼女の人生に対する選択は正しいのか、正しくないのか。少なくとも本人は間違ったとは思っていないだろうから、正しいのだ。本能のおもむくまま、まっすぐ進んでいく道の果てに何があるのか。彼女の自然な構えからの波乱万丈には好奇心がわく。メイと共にその道をたどってみたくなった。

上記掲載写真には「她,中國人」とある。その言葉も、また映画での描き方も、中国女性を謎めいた存在として強調しているかのようだ。その見方に違和感を覚える一方で、中国人監督による外側からの視点と考えると興味がわく。


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