王朝の陰謀 -判事ディーと人体発火怪奇事件 : 夢の国・亞洲文化宮

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王朝の陰謀 -判事ディーと人体発火怪奇事件

20120506



2010年/中国・香港/2時間8分(劇場で鑑賞)
監 督  徐 克(ツイ・ハーク)
アクション監督  洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
原 題  狄仁傑之通天帝國
出 演  劉徳華(アンディ・ラウ) 劉嘉玲 (カリーナ・ラウ)
     梁家輝 (レオン・カーファイ) 李冰冰(リー・ビンビン)
      超 (タン・チャオ) 秦迪羅賓(テディー・ロビン)
     呉耀漢(リチャード・ン) 姚 橹(ヤオ・ルー)

<あらすじ>
唐王朝の時代。洛陽では武則天(劉嘉玲)の即位を控え、通天仏の造営が急ピッチで行われていた。そんな中、奇怪な焼死事件が続発。武則天は国師の忠告を受け、投獄されていた判事のディー(劉徳華)を呼び戻して捜査に当たらせる。側近のチンアル(李冰冰)はディーの監視役に、小卿のペイ(超)はディーの補佐役となる。疑わしい人物は多く、中でも造営頭のシャトー(梁家輝)は、最初の犠牲者ジア(秦焰)の間近にいた上、持論を述べたことで、ペイにマークされる。

<感想など>
主人公は華麗なアクションも見せる文武両道の人。謎解きには他の人物も参加しており、真相は最後までわからず、ハラハラドキドキ!!疑わしきはほぼ全員(ディーは抜こうか…)である。

ディー判事は実在の人物。彼を主人公とした物語は、オランダの外交官ロバート・ファン・ヒューリック(1910~67年)の作品に続き、複数の作家によって書かれたという。中国ではドラマ化もされたとのことだが、映画のキャラクターとはかなり違うらしい。私としては初対面なので何の先入観もなく、アンディ判事の世界へ入っていけた。

舞台は唐代というが、なぜかこれまでの歴史作品とは違う感覚だった。タイトル「通天帝国」の語感からは「通天閣」を、通天仏の内部からは以前観賞した『火天の城』を連想し、李冰冰の服が日本貴族風の衣冠に見えた。そして闇夜に舞うのは、一回り大きな桜の花びら、地下に蠢くのは<闘う百鬼夜行(笑)>というぐあいに、日本を意識した作りも感じられた。また、冒頭で訪れる遠来の客や、後半でディーが授けられた西洋風の剣など、国際的雰囲気も満載。終わるころには架空の街の出来事に思えてくるのである。それは徐克監督作という予備知識から、ある程度予想していたことだ。

というわけで何でもアリ、何でもOKと、肩の力を抜いた鑑賞となった。2時間あまり、まったく飽きさせない展開で、奇抜といえばすべてが奇抜。中高年がアクションで魅せてくれるのも嬉しい。

最初に奇怪に思ったのは、事件そのものではなく、ペイの白塗りの顔ととんがった言動だった。演じる超の素顔を知っているだけに、ギャップが大きい。そんな奇妙なペイだが、ディーと行動を共にしていくうちに、だんだん人間らしくなっていく。ある人に恋心も抱いている様子。彼が変わっていく過程が面白い。

疑わしいといえば武則天が一番。何せあの極端なつり上り眉毛だ。残忍な人間性を象徴するような顔つきだが、忠言を入れ反省もする、素直な面も感じられる人だ。なぜ武則天にこうした二面性を持たせたのか。容赦のない政策は、女だからと甘く見るな、という考えの表れとも受け取れる。そのための代償も多かったはず。彼女のキャラにはいろいろな要素がつまっている。
よ~く見るとあの側近は彼女似ではないか?ひょっとして2人は…と想像がどんどん膨らんでいく。

この作品最大の魅力は、各キャラクターの個性が際立っていることだと思う。それぞれの背景がはっきりしており、本作を中心とした物語がどんどん作れそうだ。今後、ディー判事が再び地上に上がる日は来るのだろうか。こんなふうに続編もアリな話だ、と思っていたら、どうやら監督は序章となる作品を構想中らしい。

武則天の恋物語は?普通の眉をしていた頃は?…などと想像するのも楽しい。

trackback

王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件 :龍眼日記 Longan Diary

※軽くネタバレしています 紀元689年の唐王朝時代。 洛陽の都では天にも届くほどの巨大な仏塔「通天仏」が建設中だった。 この通天仏の完成とともに則天武后(劉嘉玲:カリーナ・ラウ)が 中国史上初の女帝として即位することになっていた。 しかし通天仏の完成が?...

コメント

面白かったです!

孔雀の森さん、こんにちは。
おおっそうなんですか!
徐克監督はすでに序章を構想中なんですね。(喜)
8年前にディーやシャトーが投獄されたときのエピソードなども是非観てみたいです。
武則天の恋物語もね。
孔雀の森さんがおっしゃるとおり武則天は多面性を持つ人物でとても興味深かったです。
氷のように冷淡かと思えば純粋だったり。
女というだけで敵も多かったでしょうから相当頭が切れて大胆な決断のできる人だったんでしょうね。
ディーもラスト近く彼女の用意周到さに驚きを隠せませんでしたよね。
私は超を他の作品で観たことがないのでそれほど違和感はなかったのですが
逆に素顔が気になります~。
登場人物が端から端まで個性的で興味をそそられました。
まさに娯楽作でした。

次にも期待!

sabunoriさん、こんにちは♪
いやいや、ほんとに面白かったですね!!
ディーとシャトーの再会場面を見ると、やはりこの二人の過去を
どうしても見たくなります。
各人物の背景を作り上げての本作制作、と思うと、やはり序章には
興味津々。ぜひぜひお願いしたいものです。
劉嘉玲の武則天。好きだわ~~
おっしゃるように、聡明で、大胆な人だったのでしょうね。

超は好きな俳優の一人です。
映画『戦場のレクイエム』ほか、武侠、現代のドラマの役柄には、
「爽やか好青年&優柔不断男」の印象を持っています。
奥さんはスン・リー。ちょっと嫉妬してます…(笑)

呉耀漢、秦迪羅賓の顔変化シーンや、虫ぞろぞろなど、楽しめる
場面満載で、集中力が途切れませんでした。
ただ、今まで全く平気だった虫ですが、今度近くに寄ってきたら
思わず避け、万一噛みつかれでもしたら日陰に隠れるかもしれません。(笑)
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Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

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