捜査官X : 夢の国・亞洲文化宮

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捜査官X

20120424



2011年/香港・中国/1時間55分(劇場で鑑賞)
監 督  陳可辛(ピーター・チャン)
原 題  武侠
英 題  WU XIA
出 演  甄子丹(ドニー・イェン) 金城 武
     湯 唯(タン・ウェイ) 王 羽(ジミー・ウォング)
     恵英紅(クララ・ウェイ) 姜 武(チアン・ウー)
     李小冉(リー・シャオラン) 谷垣健治

<あらすじ>
雲南省の小さな村で、指名手配中の強盗犯二人が不可解な死を遂げる。押し入った両替店で同士討ちの形で死亡したのだ。偶然居合わせた紙職人のリウ・ジンシー(甄子丹)は、結果的に正当防衛で極悪人を始末したことになり、一躍村の英雄となる。しかし捜査官のシュウ(金城武)は二人の死因からプロの手による巧妙な殺人と推理を立てる。リウには再婚した妻アユー(湯唯)と二人の息子がいる。シュウは、夫妻の結婚から現在の生活までの詳細を知るために、リウ一家に密着する。

<感想など>
最初のうち、タイトルに違和感があった。「捜査官」という近代的な語感は、1917年という時代や、シュウの風貌からはかなり遠い気がした。イメージとしては「○○の事件簿」か。また、原題の「武侠」もピンとこない。わだかまりを抱えたまま物語に入って行った。

甄子丹の役柄と言えば、私の観た範囲では、ひるむことのない正義の人。だから冒頭の怯え演技はかなり新鮮だった。強盗犯二人を相手に逃げまどう姿は、どこから見ても、腕に自信のないただのオジサンである。かっこよくないところが好感度大!(笑)

シュウは麦わら帽子に丸メガネという探偵スタイルがお似合いだ。どこか間延びしたタケちゃん流四川方言も、キャラクター作りに大いに貢献している。彼の、何が何でも法に準拠させ、容疑を確立させようとする姿勢は余りにも偏執的。そんな彼につきまとわれるリウが怒らないのは不思議だ。橋から突き落とされても、刃物で切りつけられても、受け流すような態度で、ますます怪しくなってくる。時間の経過とともに、彼は凡人から超人へと変わっていくような気配。二人はいつも静かに対決している。

のんびりした前半に比べ、後半は怒涛の展開となる。王羽、恵英紅、甄子丹のエネルギッシュなアクションには、こちらも興奮して時間を忘れた。シュウの針が功を奏し、落雷したときには思わず笑ってしまった。でも決して笑うような場面ではない。あまりにもびっくりして笑いが出てしまったという感じ。ホントにこれでよかったのだろうか?続編があったとしてあの方が生き返るなんてことに… なるかも。(笑)

苦い経験から、情け容赦ない法の適用を信条としてきたシュウが、リウを通して変わっていく。精緻な推理をして、父子の確執を見て、七十二地古の経緯を知る過程は、人間不信の払拭に到るまでのプロセス。複雑に見えて実は意外にシンプルな筋だと思う。

そう考えると、これはやはりシュウの物語だ。本作をはさんだ序章や続編も十分予想できる。まだまだ謎の多いXクン。中国各地のご当地ムービーもよし、来日してくれてもよし、現代までタイムスリップしてくれてもよし、その都度豪華キャスト勢揃い…などなど、いつものように妄想はどんどん膨らんでいく。(笑)時代や舞台を自由に設定できるとすれば『武侠』も『捜査官X』もいいではないか。

ところで、湯唯演じるアユーが事件に絡んでいると思ったが、何もなかったのが意外だった。彼女の神秘的な雰囲気から、秘密結社の娘や、皇族などを想像してしまったのだった。こんなふうに疑問を抱かせること自体、トリックだ。(笑)

休日の夜。公開二日目で、一日二回上映の初回。大きなスクリーンはガラガラの貸し切り状態だった。ものすごく得した気分で評価も上昇(笑)。ベストテン入りさせたい作品となった。

trackback

「捜査官X」 <第7回大阪アジアン映画祭2012> :TK.blog

『捜査官X』  武侠     製作年:2011年 製作国:香港/中国 監督・製作:ピーター・チャン(陳可辛) 出演者:ドニー・イェン(甄子丹)、金城武、タン・ウェイ(湯唯)、ジミー・ウォング(王...

捜査官X(武侠) :龍眼日記 Longan Diary

※ネタバレしています 1917年の中国・雲南省。 小さな村で2人組の強盗が謎の死を遂げた。 現場に居合わせたのは両替商の老夫婦と紙職人のジンシー(甄子丹:ドニー・イェン)。 事件を担当するため村にやって来たシュウ(金城武)は死体の状態から 殺しのプロの仕?...

コメント

やっぱり金城武はかっこいい☆

こんばんは、孔雀の森さん♪
映画が始まる前にピーター・チャン監督の舞台挨拶があり、
原題の「武侠」について説明がありました。
その時はなるほど!って聞いてたんですが、今となっては
どんな内容だったかすっかり忘れちゃいました~^^;

>どこか間延びしたタケちゃん流四川方言も、キャラクター作りに大いに貢献している。
おお!やはり孔雀の森さんは四川方言を理解されたんですね!
私にはちんぷんかんぷんでしたが、
あれは間延びした四川方言だったのか~。ふむふむ

>本作をはさんだ序章や続編も十分予想できる。まだまだ謎の多いXクン。
ホントXくんはまだまだ謎だらけです!
出演者が豪華だから、本作がウケたら
本当に序章が製作されるかも?ですよ^^

知性派金城武!

TKATさん、こんにちは♪

>原題の「武侠」について
パンフには監督の思いが書いてあり、観終わったら何となく(?)
理解できたような気がしてきました。(笑)
前半はまだ武侠という感覚ではなかったもので。

四川出身の方にお世話になったことがあり、今回金城クンの言葉に
懐かしさをおぼえました。
二声音の多用と「的」のdi発音が特徴的だと思ってます。
(違ったことを言ってるかも)
雰囲気的に「四川」と感じる程度で、もちろん聞き取りなどできません。

金城武クン、諸葛孔明に続き、ますます知性派の役柄が
板についてきた感じがします。
この作品、評判は上々だと思います。ぜひ序章をお願いしたいですね!
二人の過去はかなり壮絶な気がします。心して観たいです。
と、もう序章を観ている気分!



四川訛りだったのですね!

孔雀の森さん、こんばんは。
おお、そうですね!
確かにシュウが主役の中国ご当地ムービーとしてシリーズ化できそう。
そうなってくれれば楽しいですよね。是非とも監督にお願いしたい。
どっちが主役!?という疑問は確かにあるようですが
私も孔雀の森さんと同じくシュウが主役だと思いました。
リウを川へ突き落としたり鎌で切り付けたりしてまでも真実を探ろうとする
シュウの探究心の深さと飄々とした姿には思わず笑ってしまいました。
しかし王羽は随分と貫禄がついて達磨みたいになりましたねー。

シリーズ化に期待!

sabunoriさん、こんにちは♪
私はたぶん、王羽さん出演作はこれが初めてだと思います。
(観たのに覚えていないのかもしれませんが)
今の貫録がつく前の王羽さん出演作も、機会があれば観てみたいです。
剣で切り付けられても傷を負わないなんて、おっしゃるように
「妖怪」ですね!!
そういう人間離れした場面だけでなく、小さい子に恐怖を与える姿にも
震えがきてしまいました。
また、シュウがリウをあんな目にあわせて謝罪もしないとは…
というsabunoriさんの言葉に、うなづいていた私です。
飄々としたその奥に隠し持った傷が、この人の深さを表している
気がしました。
「次回」に期待したいです!
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大切に♪

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