夢翔る人/色情男女 : 夢の国・亞洲文化宮

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夢翔る人/色情男女

20120314



1996年/香港/1時間39分(レンタルDVD)
監 督  爾冬陞(イー・トンシン)
原 題  色情男女/VIVA EROTICA
出 演  張國榮(レスリー・チャン)莫文蔚(カレン・モク)
     舒 淇(スー・チー)羅家英(ロー・ガーイン)
     徐錦江(チョイ・カムコン)秦 沛(チン・プイ)
     劉青雲(ラウ・チンワン)

<あらすじ>
映画監督のシン(張國榮)は、1年ぶりに仕事を依頼され、恋人メイ(莫文蔚)と共に大喜び。しかしそれは彼が目指す芸術作品とは大きくかけ離れたポルノ映画。スタッフとの関係もギクシャクして撮影は捗らない。そんなとき、評判が悪い映画を監督したイー(劉青雲)が自殺し、その反響で興行収入が増える、という出来事が起こる。これをヒントに、プロデューサーのチャン(羅家英)は話題性を狙い路上でのゲリラ撮影を提案。しかし実行した結果、主演女優モニク(舒淇)が怒りを爆発、シンもチャンと言い争い監督降板を宣言する。しばらくたって、シンは亡きイー監督の話を聞いた後、謙虚な気持ちが湧いてくる。

<感想など>
艶かしい場面の連続だが、決して興味本位の作品ではない。低予算でヒットさせろ、という過酷な要求のもと、奮闘する映画人たちの物語である。この『色情男女』がどんな作品に仕上がるのかを楽しみに、画面に見入った。

ドラマが進行するにつれ各人の背景が明らかになる。それぞれが魅力たっぷりで愛しい人たちばかり。

成長著しかったのがモニク。最初は我儘な大根役者だったのが、最後の方では見事な演技を見せる。メイク担当に対し噂話を諫めるシーンには共感した。これも含め、苦労した台湾での少女時代を北京語で話す場面には、実際の経緯は知らないが、役者自身が投影されているように感じられた。

モニクの相手役ワー(徐錦江)は、監督のどんな要求にも応えるプロ意識の高い俳優。街頭で襲うシーンも、女性のつま先(物凄く臭い?)をなめるシーンも、躊躇なく演じる。そんな彼がシンに恋人との関係改善を指南するところは、とてもリアリティがあった。これもまた演じている徐錦江自身の言葉に思えた。

シンの亡き父もまた映画監督だったことは、母親とメイとの会話でわかる。「子どもみたいなもの」と亡き夫を表現する母親は慈愛にあふれ、メイを包みこんでいた。メイの方もシンの母を慕っている。いい関係だなと思う。

最初バラバラだったメンバーがさまざまな困難を経て団結する。そして結果的には最高のシーンが出来上がったわけだが、最後はまるでドキュメンタリーを見ている気分だった。

さて、濡れ場に始まり濡れ場で終わった本作品。最初に比べると、ラストは実に芸術的で、これこそシンの求めていたシーンではなかったか。そう考えていくと、最初のシンとメイの絡みにしても、監督の要求に応えた、プロの役者同士の真摯な演技。全員が高いプロ意識を持っているからこそ、こういう面白い作品が出来上がったのだなと、観終わってしばらくたった今しみじみと思った。

trackback

色情男女 :龍眼日記 Longan Diary

意外とレスリー・チェン主演作を観ていない。 自分でも不思議だがタイミングがあわず見逃したまま、という作品の多いことよ。 そんな中で爾冬陞(イー・トンシン)監督作だということで20年たってやっと観た本作。 好き~。 決して感動大作ではないけれど愛しくて抱...

コメント

私も久しぶりに観たくなりました!

孔雀の森さん、こんばんは。
一見お色気映画!?と勘違いしてしまいますがものすごくステキな作品でしたよね。
舒淇と徐錦江はおっしゃるとおり演じている役と本人がシンクロしてしまいました。
確かにドキュメンタリーのようでもあり。
撮りたい作品と売れる作品・・・この間で悩むのはどの監督も同じでしょうね。
「王家衛(ウォン・カーワイ)より王晶(バリー・ウォン)を目指せ!」
という友人の助言は大笑いしつつシビアさを感じました。

ところで今年の孔雀の森さんは洋画鑑賞にも力が入っていますね。
中華圏以外の映画の話題でも一緒に盛り上がれたら嬉しいです☆
コメントのタイミングを逃してしまいましたが、
孔雀の森さんが「宇宙人ポール」をご覧になるとは嬉しいやら意外やらでした!
感想を書き損ねましたが大好きな作品でした♪

理想と現実

sabunoriさん、こんにちは♪
しばらくたったらまた観たいです。
特にラストシーン。(笑)ほんとに美しいですもの!

>「王家衛(ウォン・カーワイ)より王晶(バリー・ウォン)を目指せ!」
こんなこと言っちゃっていいの?と思いましたが、それはみんなが
感じていることなのでしょう。
sabunoriさんの「理想と現実」という言葉に頷いていた私です。

「宇宙人ポール」はほんとうに楽しい作品でしたね。あれから
「E・T」や「未知との遭遇」を再鑑賞して楽しさ倍増でした。
最近はクラシックな作品にもはまっていて、ここに感想を
書ききれない状態。
今年のマイ・ベストでは、ひょっとすると洋画旋風が
吹き荒れるかもしれません。(笑)
洋画関連でお邪魔することもあるかと思いますが、そのときは
よろしくお願いしま~す♪
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孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

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