長纓在手 : 夢の国・亞洲文化宮

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長纓在手

20120229

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2000年/中国/ 全44回/7DVD’s(中国版DVD)
監 督  劉家成
出 演  許晴 解暁東 陳慧敏 揚陽 王剛 陳小春 張春仲 騰飛
     邵兵 程逝寒 胡可 張少華 黄暁明 高永紅 竹啓摯 
     王丹紅 囉珊珊 張金生 陳平 周小惠 婕

<はじめに>
購入したDVDのタイトルは『迷霧蒼龍』。

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途中で中身とパッケージがどうも違う気がしてきた。パッケージに映る俳優たちは、半ばを過ぎても登場しない。主役(?)黄暁明の初登場は第32回。徐静蕾は何と最後まで登場しない(気がつかないだけ?)。写真はどう見ても、本作から何年か後に撮られた、他作品の役柄のもの。調べてみると、本作品のタイトルは『長纓在手』(「武力は手中にあり」という意味)であることがわかった。以上の背景には何か理由があるのかも。

<主な登場人物>()内は役者名。ネタバレあり。
襲月格格(許晴)
鎮国公の娘。銭牧庸への復讐と、奪われた龍頭を取り戻すことを決意。
邵雲中(解暁東)
新聞記者時代、龍頭の取引きを痛烈に批判。襲月格格と結婚後は劇場を経営。
秦九(陳慧敏)
鎮国公、襲月格格、纓児の三代に亘って仕えた宦官。カンフーの達人。20年かけて纓児と花逢春を探し出す。
阿彩(揚陽)
花逢春の母。秦九が宦官と知りながら求婚し、夫婦となる。
銭牧庸(王剛)
骨董研究家。偽龍頭制作の名人。親の復讐を果たそうと、鎮国公を陥れる。骨董への傾倒、龍頭の追求が原因で妻子と別離。日本人の孤児高橋血を後継者として育てる。
纓児(許晴:二役)
襲月格格と邵雲中の娘。乳児の時行方不明に。20年後秦九と会ったときには浮浪児たちのリーダー格になっていた。花逢春との結婚を前に、乗った船が沈没。
花逢春(陳小春)
阿彩の息子。愛称は小春(シャオチュン)。呉峻に誘拐されてから彼を父と思って育ち、警官となる。纓児と相思相愛の仲に。
呉峻(張春仲)
誘拐した花逢春を息子として育てる。饅頭作りが上手。
胖三(騰飛)
花逢春の同僚で親友。龍頭に目がくらんで自滅。
高橋血(邵兵)
父亡きあと銭牧庸に引き取られる。骨董店『集古軒』の店主。纓児を一途に愛する。
馬大強(程逝寒)
軍閥の首領。日本軍相手に龍頭と武器を交換するよう、花逢春に命じる。
阿静(胡可)
来歴は謎。銭牧庸の娘「小牛」として彼の前に出現。高橋を一途に愛する。
梅姨(張少華)
阿静を育てた凄腕のスナイパー。
張力(黄暁明)
凄腕の殺し屋。高橋との出会いをきっかけに、足を洗おうとする。阿静を一途に愛する。

<内容・あらすじ> 完全ネタバレです。
清朝末期。清仏軍の圓明園焼き打ちで奪われたとされる龍頭が発見される。鎮国公が競売にかけたその龍頭は、何と銭牧庸が制作した偽物。鎮国公は自殺。娘の襲月格格、新聞記者の邵雲中、宦官の秦九は、銭牧庸が地球儀の中に隠した本物を手に入れる。

月日は流れ、襲月格格と邵雲中は一女の親となる。そんな中、銭牧庸の陰謀で龍頭が奪われた。雲中は刀傷が原因で、また襲月格格は台風で倒壊家屋の下敷きになり、共に死亡。秦九が遺児を抱えていたときに夫婦となった阿彩は盗賊に襲われ死去。襲月格格の娘「小格格」も、阿彩の息子も行方不明に。

20年後、時代は中華民国。秦九は厦門(アモイ)の埠頭で「纓児」と呼ばれる襲月格格そっくりの女性を見つける。彼女が伝来のオルゴールを持っていたことから「小格格」と断定、保護する。また、阿彩の息子花逢春が今は警官で、盗賊だった呉峻に育てられているのを知る。呉峻は真相を知った逢春の弾に斃れる。

龍頭の出現情報をつかんだ纓児、逢春、秦九は台湾に向かう。逢春と纓児は、船内で殺された日本人酒井とその愛人越秀になりすます。そんな彼らの前に現れたのが「李謙」。後に彼は義父銭牧庸から日本人の「高橋血」であると明かされ、しかも惚れた纓児が仇の娘だと知り、衝撃を受ける。

軍閥の首領馬大強は花逢春に、武器と本物の龍頭を交換するよう命じる。身の危険を感じた逢春は、高橋に纓児を託す。命令に逆らって弾薬をすべて爆発させた逢春は軍の発砲で死去。纓児はこの事実を知らないまま横浜行きの北光丸に乗る。龍頭を持って乗船した荒木を追うためだ。纓児と共に乗船するはずだった高橋は、義父銭牧庸の急病のため残る。そんな中、北光丸沈没の情報が入る。

銭牧庸の前に、突然娘「小牛」が現れる。長年再会を待ちわびていた彼は嬉しくて仕方がない。ところがそれは失踪した妻の復讐心によるものだった。「小牛」は実は「阿静」といい、カンフーも銃も腕利きだ。彼女は、ある秘密をつきとめるために銭牧庸に近づいたのだった。

高橋は張力という殺し屋の手当てをする。これをきっかけに二人の間に信頼関係が生まれるが、張力にとって高橋は恋敵でもあった。張力は阿静暗殺の命令を受けるが、彼女を愛する彼にはどうしても実行できない。4人の殺し屋をすべて消して彼女を振り向かせようとしても思うようにならない。彼はついに、骨董店主を殺し本物の龍頭を手に入れる。

龍頭の競売が行われる。張力、日本の皇女、邵雲中の息子(?)邵飛が持ってきた、三つの龍頭が並ぶ。そんな中、亡くなったと思われた銭牧庸、湯慈君夫妻が突如現れる。

<感想など>
矛盾に満ちているが憎めない作品。
最初のうちはいつまでたっても目当ての俳優が出てこないので、鑑賞をやめて抗議しようかと思った。しかし陳小春が登場してから気が変わった。その上邵兵まで出てきて彼らが主役級になると、夢中になって止まらなくなった。
以下、独断のテーマに沿ってみていきたい。

主役は誰?
主役がどんどん変わっていくのが本作品の特徴だ。最初の主役はすぐにいなくなる。中盤で主役になった人たちも後半で消えてしまう。全44回を通じて生存しているのは、銭牧庸だけかも知れない。彼は最初悪役だったが、最後は好好爺となっていて、不思議な存在感を放っていた。ならば彼が主役かというと、そうでもない。では誰?龍頭?『平安夜:聖しこの夜』を奏でるオルゴール?今、脳裏は、龍頭の金色と『平安夜』のメロディに包まれている。そんな中ポッカリ浮かぶのは、纓児の姿。有閑マダムの恰好もいいが、パンツルックの方が断然好き。許晴の溌剌とした演技には元気をもらった。

華麗なる恋愛模様
最初のカップルは襲月格格と邵雲中。熱烈な恋愛を経て結婚する。ところが、襲月格格は、雲中が龍頭を日本に渡すと思い込み、彼の胸目がけ剣を放つ。それが命中して致命傷となってしまう。夫よりも龍頭を気にかけたその気持ちに、納得がいかなかった。

纓児、小春の二人はコミカルで、笑えるシーンが多い。カップルへの発展など考えられなかったが、高橋の出現で大きく変わる。荒っぽかった纓児の変化も見どころの一つ。最後は小春のシリアスな演技にちょっと泣けた。この後は纓児と高橋がどうなるかが焦点だったが、ここまで主役だった纓児が突然消える。主役を引き継ぐのは纓児を忘れられない高橋となる。

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張力→阿静→高橋→纓児の一方通行は最後まで変わらない。阿静と高橋が結ばれる版もあるらしいが、この版では誰の恋も成就しない。張力は最初のうち自分の心に蓋をして阿静、高橋を応援していたが、途中で方向転換、阿静に猛烈にアタックする。演じる黄暁明は頬がふっくらとして可愛いらしい。そんな彼だからこそ、執拗な行為も切なく映り、観ていて痛くなった。彼は完全な脇役だったが、現在の活躍を予感させる演技を見せてくれた。

阿静は高橋への愛情ゆえ任務を怠り、何と龍頭のありかを彼に教え、殺し屋から狙われる。彼の窮地を命がけで救ったのに彼の心は変わらない。これに絶望したのか、最後はやけっぱちな行動に出る。こういう面は張力と同じ。

夫、銭牧庸の骨董狂いに愛想を尽かしたという湯慈君。龍頭を追っていて息子の死に際に間に合わなかった夫を恨み、娘を連れて家出。放浪の挙句娘は死去。沙天佑という男の経済力に頼る。これもすべて銭牧庸への復讐だと言うのがよく理解できない。偽の娘を雇うなんて、やはりおかしい。でも再会した夫婦が近づいていく過程では、銭牧庸役、王剛の演技が圧巻で、脚本をカバーしていたと思う。

本物を追う真の理由
本物の龍頭を追求する理由が「本物だから」ではなく、中に入っている玉璽目的だったことにがっかり。結局玉璽の入った本物が国に戻り「めでたし、めでたし!」となるありきたりのエンド。どこかで観たストーリーだ。骨董談議による格調の高さが急に下がってしまった感じ。阿静が銭牧庸に「龍頭の研究を日本でやりましょう」と誘うシーンの方が、説得力があった。

寛恕
本作品のテーマを表すのがこの言葉。銭牧庸は、義子高橋が親の仇打ちを否定する姿から、自分の卑小さを思い知る。また、日本人ではなく日本軍の行為を非難している点、龍頭に関わる者が次々と命を落とす中、最も深く関わる銭牧庸を生かした点からも、「寛恕」の姿勢がうかがわれた。「罪を憎んで人を憎まず」ということだろう。

<最後に>
物語の展開や日本人の描写には難点が多いが、俳優陣の演技とテーマがよかったので最後まで楽しめた。特に王剛、陳慧敏は素晴らしい!敵同士だが、後半は手を組む関係となる。牽制しながら協力しあうやりとりが面白い。陳慧敏は軍閥の首領を演じた程逝寒とも名コンビぶりを見せてくれる。今度陳慧敏出演作をチェックしよう。

ラストまでのジェットコースター的展開にはびっくり!でも最後はちょっともの足りない…と思い、他のバージョンの最終回をネットで視聴。すると45回版の方が余韻があってよかった。他の展開も観たいものだ。

後半から、観始めたら止まらなくなって、何も手に着かなくなった。終わったら放心状態。これだからドラマは怖い。最近ドラマから遠ざかっていた理由はまさにそれだが、また次の作品に目星をつけようとしている私。眼精疲労が治ったらまた考えようっと。(笑)

この場面、好き!!
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