山中傳奇 : 夢の国・亞洲文化宮

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山中傳奇

20120220

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1979年/香港/1時間57分(レンタルDVD)
監 督  胡金銓(キン・フー)
英 題  Legend of the Mountain
出 演  石 雋(シー・チュン)張艾嘉(シルビア・チャン)
     徐 楓(シュウ・フォン)田 豊(ティエン・フォン)
     徐彩虹(レインボー・シュウ)佟 林(トン・リン)

<あらすじ>
宋の時代。書生の何雲青(石雋)は高僧から託された写経のため、宿を探していた。途中出会った崔鴻至(佟林)の案内で、彼は山中の屋敷に落ち着く。ここで王夫人(徐彩虹)と娘の楽娘(徐楓)のもてなしを受けるうちに、雲青は意識が朦朧となる。気がつくと、そばにいた楽娘から一晩を共に過ごしたと言われ、責任を取る形で彼女と結婚。ところが楽娘の行動はどこか怪しげだ。ある日雲青は崔と酒店へ行ったときに、王夫人と楽娘が妖怪であると告げられる。また、酒店の娘荘依雲(張艾嘉)には見覚えがあった。

<感想など>
『楽日』を思い出した。映画館で若き日の自分を観ていた石雋が、本作品の主人公。あの作品で初めて胡金銓の名を知り、いつか『血闘竜門の宿』はじめ、この監督作品を観たいと思っていた。その願いが一つ叶ったことになる。
今回鑑賞した普及版とは別に、3時間に及ぶ完全版もあるとのこと。機会があれば是非そちらも観たいものだ。

さて、書生のいでたちから連想したのが『チャイニーズ・ゴーストストーリー』。それで美女との恋物語を期待していたものの、前半の展開ではがっかり。結婚相手が不気味だし、雲青は彼女に恋なんかしていないのだから。責任上とはいえ、なんだかいい加減な男だなあ。

コミカルなやりとり、美しい映像、音楽の音色、昔懐かしい爆破シーンなど、色々な見せ場を作りながら、物語は進行する。
楽娘の母親、王夫人の一挙手一投足が面白い。どぎついメイクの楽娘と、お多福みたいな母親は、似ても似つかない“迷コンビ”。これに腰抜け書生が加われば、お笑いトリオだ。笑いを取るつもりなどないのだろうが、笑ってしまった。

ドタバタ劇の一方で、自然を映し出した映像は目に鮮やか。カマキリが葉の上を伝う様子、蓮の葉が日の光を受け輝くところ、また木々の緑や山の尾根など、動植物のドキュメンタリーを見るようだった。

物語も半ばを過ぎたあたりで、ようやくヒロインが登場。酒店の娘を演じるシルビア・チャンが実にかわいい。健気で賢くて、ぼんくら書生を一途に案じるのだ。雲青は彼女に目を奪われるが、すでに結婚している身。さあ、ここから二人の道ならぬ恋が始まるのか、と思いきや、そういう展開にはならない。雲青自身に情熱的な恋の気配がないからだと思う。この書生、主人公でありながら没個性なのが不思議。

妖怪、道士の戦いは、太鼓、シンバル合戦となり、耳にうるさい。早く終わってくれ~というこちらの気持ちを感じているのかのように、彼らは耳をギュッとふさぐ。妖怪たちは、苦手なものを投げられると、シュワシュワ~と没してしまう。これでもう出てこないよね、と確信できるとホッとした。子どもの頃は怪獣モノを見てよくそう思ったものだ。

ラストは、序盤の一場面から十分に予想できる展開だったが、なんだか物足りない。今までのアレはなんだったんだ~?と、思わず問いたくなった。(でも答えは一つしかないのよね…)妖怪ものだけどほのぼのとして、いつか忘れてしまいそうなお話である。

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