歓楽のポエム : 夢の国・亞洲文化宮

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歓楽のポエム

20111207

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2010年/中国/1時間33分(中国インディペンデント映画祭2011で鑑賞)
監 督  趙大勇(チャオ・ダーヨン)
原 題  尋歓作楽
英 題  The High Life
出 演  邱 宏(チュウ・ホン) 劉彦斐(リュウ・イェンフェイ)
     瀋少裘(シェン・シャオチュウ)

<あらすじ>
舞台は広州。男は職業斡旋業と称して詐欺を繰り返していた。あるとき彼は、そこを訪れた可愛らしい少女に心が傾き、マッサージ店を紹介する。徐々に近づいていく二人。ところが彼女は客として訪れた街のボスに襲われてしまう。元気のない彼を見た友人は、稼ぎの良い仕事を紹介すると言ってねずみ講の勉強会に彼を誘う。しかしその最中、突然警察の一斉摘発が入り、彼は逮捕されてしまう。

そこの刑務官は、日々下ネタを題材に詩を創り、囚人に読ませて喜んでいる。彼にはお気に入りの女性受刑者がおり、徐々に彼女のペースに巻き込まれていく。あるときその女性が脱走を図り、刑務官の勤務態度が問題となる。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます)
こんな内容の映画を創って大丈夫なの?と心配になるようなネタがあふれていた。フィクションとの断り書きはあるものの、どうしても現状ととらえてしまう。

最初に、高層ビルが林立する側と、古びた建物が密集する側とが、交互に映し出される。古びた方がゴーストタウンに見えてしまうが、実際は、そこには人々がひしめいており、舞台はその地域である。

詐欺師の楽しみといえば、屋上で京劇を舞うことだけのようだ。かつてはその道を志していたのだろうか。殺風景な部屋にかけられた色鮮やかな衣装と、壁に貼られた、騙された人々の写真。この対比が興味深い。

恋人とは倦怠ムード。よそに移りたいと主張する彼女に対し、彼は頑として動こうとしない。詐欺師だったら長居する危険性を考えそうなものだが、そうしないのは、自信からか、あるいは、ただ単に面倒くさいからか。騙された人々をばかにすることで、自己満足している、卑小な人物に思えた。

次に登場する刑務官は、いやらしさ全開の、気持ち悪いおじさんである。演じる役者の一挙一動が強烈で、よくまあこんなキャラクターを考えたものだなあと、感心してしまう。Q&Aのない日だったのは残念。

詐欺師の男と共通するのは、慢性的な日々の中、心がわき立つものを求めているところだ。受刑者を従属させることでおのれを満足させている点で、彼もまた卑小な人物に映る。そしてお気に入りの受刑者が脱走。上部から糾弾されるが、彼にはさほど焦る様子もない。

唯一凛として見えたのは、最後広州駅から去ろうとしている詐欺師の元恋人。そしてあっぱれと思ったのは、逃げた女性受刑者。だらだらした男たちに比べ、この両者は、方法はどうであれ生きる気力が漲っていると感じた。

警察と黒社会の癒着。金がものをいう世界。個人の努力ではどうにもならないという、あきらめムードの漂う物語だった。


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