花嫁 : 夢の国・亞洲文化宮

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花嫁

20111204

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2009年/中国/1時間42分(中国インディペンデント映画祭2011で鑑賞)
監 督  章 明(チャン・ミン)
原 題  新 娘
英 題  THE BRIDE
出 演  斉 平(チー・ピン) 黄 毅(ホワン・イー)
     王 強(ワン・チャン)

<あらすじ>
舞台は四川省の巫山。喫茶店を経営しているチーは、一年前妻を殺害された。街を震撼させたこの事件の犯人は、未だ捕まっていない。あるとき友人たちとの雑談で、妻に保険をかけていたら状況も変わっていただろうという話題が出る。店の人手も足りないことから、チーは婚活を始めるが、なかなかうまくいかない。やはり街中では難しいようだ。そこで彼は親友3人と、従業員募集を名目に農村へ出かける。そこで出会ったのが後に妻となるチュンタイだった。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます)
フィクションだが、映像はドキュメンタリータッチ。登場人物は全員素人で、中には監督の友人も含まれているという。観ている方は、現実と虚実の狭間を漂っている気分だ。

暗澹たる気持ちにさせられる作品。けれども、ごく普通の人々が犯罪を思いつく状況が憎いほど自然に描かれ、釘付けとなる。主人公は全身にいやらしさを纏い(それだけ雰囲気が出ていたという褒め言葉です)、情景も醜いものばかりだ。でも現実味が強くてつい目を見開いてしまう。そんな魔力が、この作品にはあると思う。

保険金殺人をたくらんだ人々が、ターゲットの嫁を探し、その人物を殺めようとする物語である。ただ、その方法はいかにもみえみえで、決して巧妙とは言えない。それは主人公が鬼になりきれないからなのかもしれない。最後の仕掛けは決定的かと思われたが、チーは土壇場で翻る。しかし時既に遅し。そんな場面での笑いどころに、心から笑えるはずもない。

結果は当初の計画通りとは言え、彼の心には、純粋無垢な心のまま死んでいった後妻への深い愛情が芽生えている。人間的な心が彼女の死と引き換えだったとは、何とも皮肉な話である。

チーは妻を二人亡くしたことになる。その亡くなり方が両極端であると、今になって気づいた。
おそらく、彼の中では、チュンタイの死が自分に起因しているという深い後悔が、なかなか消えないことだろう。それとも時間の経過(中国の変化)と共に変わってしまうのだろうか。

観終わって、妻が死なないバージョンは作れないものかと思った。つまり彼女が無事出産して、チーは父親になって、すべてが計画倒れとなるストーリーだ。

本作の場合、ああよかった、と思える結末は、制作者側の意図に反するものなのかもしれない。

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