五日市物語 : 夢の国・亞洲文化宮

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五日市物語

20111123



2011年/日本/1時間59分(劇場で鑑賞)
監 督  小林 仁
出 演  遠藤久美子  山佳之  井上純一
     田中 健  尾美としのり  草村礼子

<あらすじ>
伊藤友里(遠藤久美子)は、渋谷にオフィスを構える「あつめ屋」という情報収集会社に勤務している。ある日チーフの黒田(井上純一)から「あきる野市で五日市の情報を集めてくるように」との命令を受け、かの地へ向かう。最初のうち気乗りのしない友里だったが、市役所職員の栗原雄介(山佳之)、油屋旅館の女将、岸トシ子(草村礼子)との交流を通し、また五日市の自然環境の影響を受け、次第に興味を持って取り組み始める。ところがそんな矢先、突然チーフからプロジェクトの中止を告げられ、帰還命令が出る。

<感想など>(完全ネタバレです)
本作品の舞台、旧五日市町が、秋川市と合併して「あきる野市」となったのは平成7年。冒頭に、「あきる野市」が東京都内であることを知らなかった主人公が、チーフと珍問答をするシーンが出てくるが、これを笑えない人は多いと思う。私はたまたまあきる野市宛の手紙を出したことがあるから知っていた。その土地に住む人はこういう問答を聞いたら是非わがまちを知ってほしいと願うだろう。

主人公が、五日市での体験を通して夢を実現させていく、いわばサクセスストーリーである。筋だけ追うと、仕事を辞めても市役所勤務のマメ男をつかまえたからこそ実現できたんだな、と意地悪な見方になってしまいがちだ。実際、最初のうちは、初対面の人に対する馴れ馴れしい態度や、約束の時間を破ってもごまかす姿勢から、印象が非常に悪かった。しかし旅館の女将さんが登場したあたりから、友里の印象が少しずつ変わっていった。彼女に大きな影響を与えたトシ子おばあちゃんこそ、陰の主役と言えようか。

トシ子の祖父がまだ10代だった頃の場面。少女のトシ子が筏乗りの祖父や父を見ている場面。そして初恋の人「しんさん」との思い出の場面。トシ子を取り巻く人々が時間を遡って登場し、五日市憲法の由来が語られると、五日市を知りたい気持ちが強くなっていく。それは話を聞きに行った友里や栗原、中学生たちと同じだろう。そんな一体感が気持ちいい。

「筏乗りになりたい」と言ったトシ子の背中を押した祖父。その時代にあって進歩的だった祖父の意識は、トシ子を通して現代の若者にまで受け継がれている。友里のプロポーズは自然な成りゆきだったが、思い返せば女性から男性に対しての言葉だった。作品自体が、人と人との間の垣根を取り払う役割を果たしているように思えた。

市役所の課長を演じた田中健さんが吹く、ケナフによる主題歌も耳に優しく、作品に対する印象を深めている。

上映後、監督挨拶があったのは、嬉しいサプライズだった。主人公が昔のアルバムを見て「何このおじさん!」と言うが、そのおじさんが監督さんだったのね、と瞬時に気づく。
監督はじめスタッフの多くがあきる野市民、あるいは五日市とのゆかりが深い人々とのこと。出演者についても、プロと素人の間の空気が自然で、手づくり感があふれている。

観終ってから、「わが町秦野も同じ神奈川県民で知らない人がたくさんいるよね」「うちの市もこういう映画作ってくれたらいいのにね」「そしたらエキストラで出ようよ!」などなど、久しぶりに一緒に観た夫と盛り上がったのであった。

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