ふむふむ おしえて、お仕事! : 夢の国・亞洲文化宮

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ふむふむ おしえて、お仕事!

20110926

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著 者: 三浦しをん
出版社: 新潮社
刊 行: 2011年6月

<内容・感想など>
著者と、専門的な技能、職業を持つ16人の女性との対談集。まえがきによれば、雑誌『yomyom』の創刊号からの連載をまとめたとのこと。タイトルもこの雑誌名に由来するらしい。

各章のはじめには、著者がインタビューした方の顔写真と履歴が載っており、それぞれ十数ページほどの長さである。仕事場の写真も挿入されているので、今まで知らなかった仕事内容、職業人の日常が多少身近に感じられた。

さてその職業とは、靴職人、ビール職人、染色家、活版技師、女流義太夫三味線、漫画アシスタント、フラワーデザイナー、コーディネーター、動物園飼育係、フィギュア企画開発、現場監督、ウエイトリフティング選手、お土産物屋(2名)、編集者と、多種多様。著者は常に「自分は素人なもので…」と謙虚だが、彼女らの話を引き出すのに相当勉強しているのは確かだ。それぞれの特殊技能に対して敬意をはらい、時には「変人ぶり」(よく言えば執着心)に対し、憧憬の眼差しを向ける。読者としてはその人物に興味が高まり、最初はとばした写真や履歴をじっくり見ることとなる。

著者の作品には仕事風景がよく出てくる。今まで読んだ中では、『仏果を得ず』の義太夫の唄い手、『神去なあなあ日常』の林業を目指す青年、『まほろ駅前多田便利軒』の「便利屋」、『月魚』の古書店経営者が印象深い。それぞれの職業観や、所作、手際が丹念に描き込まれ、まるで各人が隣で実際に仕事をしているかのようだった。著者の観察眼の鋭さと、各職業に対する強い好奇心がうかがえた。インタビューが作品につながることもあるだろう。

高校生くらいの時に読みたかったなあ、と思える本。あのころは自分の適性を深く考えることもなく、将来は漠然としていた。周りが「ああなりたい、これをやりたい」という中で、自分は暗中模索状態だった。本書の職業人たちは、若いころから何かしら執着するものがあったようだ。やはりコレ!と思うものを持つことが大切。と、今更ながら思う私。いやいや、まだまだ遅くはない?

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「ふむふむ おしえて、お仕事!」三浦しをん :粋な提案

目次 靴職人ー中村民/ビール職人ー真野由利香/染織家ー清水繭子/活版技師ー大石薫/女流義太夫三味線ー鶴澤寛也/漫画アシスタントー萩原優子/フラワーデザイナーー田中真紀代/コーディネーターーオカマ...

コメント

No title

作家の興味の幅は、さすがに広いですね…。
しをんさんののほほんとした感想も良かったし、
何より登場する方々が皆さん魅力的でした。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

No title

藍色さん、こんにちは♪
TBありがとうございました。
こういう職業もあるんだ!と思わせる、
興味津々の内容でしたね。
著者自身の職業観もうかがわれ、
今後の作品がますます楽しみになりました。
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