新少林寺/SHAOLIN : 夢の国・亞洲文化宮

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新少林寺/SHAOLIN

20110802



2011年/香港・中国/2時間11分(劇場で鑑賞)
監 督  陳木勝(ベニー・チャン)
原 題  新少林寺
英 題  Shao Lin
出 演  
劉徳華 (アンディ・ラウ) 謝霆鋒(ニコラス・ツェー) 范冰冰 (ファン・ビンビン)
成龍 (ジャッキー・チェン) 呉京(ウー・ジン) 于海(ユー・ホイ)
熊欣欣(ホン・ヤンヤン) 余小群(ユィ・シャオチュン) 陳之輝(チェン・チーフイ)
釋延能(シー・イェンノン) 師小紅(シー・シャオホン) 島田瑠那

<はじめに>
試写会での鑑賞。開場30分前に到着したがすでに長蛇の列。まさか入れない、なんてことに…という心配は杞憂だった。外の蒸し暑さが嘘のように、中はヒンヤリして寒いくらい。最初隣席との間の狭さが気になったが、スクリーンに惹き込まれ、いつしか些細なことは忘れていた。11月の公開を待つつもりだったが、どうしても言いたいことが出てきて書くことに。

<序盤のあらすじ>
辛亥革命後、軍閥が割拠する中国。軍閥の司令官候杰(劉徳華)と部下の曹蛮(謝霆鋒)は、裏切り者の霍龍(陳之輝)を追って少林寺にやってくる。候杰は霍龍に対し「宝物のありかを示す地図を渡せば助命する」と言って彼が持っていた地図を奪うが、その言を翻し射殺。帰還した候杰は、結束を理由に、一人娘勝男(島田瑠那)を義兄宋虎(師小紅)の息子と婚約させる手筈を整える。しかし実は婚約式の席上で宋虎を暗殺することを企んでいた。その当日。候杰は合図後勝男と逃げるよう、妻顔夕(范冰冰)に指示。一方で曹蛮には兵の配備を命じていた。

<感想など>
陳之輝目当てだったので、何でまたこんなに早くいなくなるんだ~~??と、冒頭から落胆。錦衣衛のときとまったく同じではないか。(怒)惚れたきっかけはドラマでの丸刈り姿。それを思って密かに少林寺の僧侶役をキャスティングしていたのだけれど、「いまさら」な希望であった。(最初からわかってたんだけどねっ:笑)映画が終わるころ彼の存在をはっきりと覚えている人がどれだけいるだろう、と、前回と同じことを考えていた。

さて、ここで頭を切り替えて、と。
カンフー作品と言えば、その多くが勧善懲悪のストーリー。格闘後悪者が退治されるのがお決まりのコースだった。だから、今回のように悪事をはたらいた者が改心する話はとても斬新に思えた。その人物候杰が「悪人」だった時期はストーリー全体の半分以下だろうか。僧侶姿ばかりが印象に残り、終わってみると軍服姿の彼の記憶がほとんど消えていた。

こうした印象を与えるのも、改心の過程が丹念に描きこまれているからだと思う。かつて非道な行為をした少林寺に駆け込み、僧侶に娘の救命を懇願。それが叶わないとなると自暴自棄になり、妻からは因果応報だとなじられる。そんな彼が厨房を預かる悟道(成龍)との出会いを通して「人」となっていく。そして、最終的には彼を拒否していた僧侶たちに認められるまでになる。この一連の流れが性急ではないので、納得できる展開として脳裏に刻まれるのだろう。

正直のところ、残虐な場面、女性や子供にも容赦のない暴力には、目を覆いたくなった。それでも最後まで観ていられたのは、物語を貫く強い主旨と、時折挿入される笑いどころのおかげとも言えるだろうか。ジャッキー・チェン演じるシェフ(?)は、カンフーこそできないが意表をついて相手を倒してしまう。それも子どもの修行僧の命令に従って、である。そんな滑稽な姿が、先日観たばかりの『ラスト・ソルジャー』と重なった。候杰と一緒の場面では、主人公である彼を完全に食っていた。

出演者それぞれが深い印象を残している。
謝霆鋒については、役柄の非情さから『PROMISE』での白装束を思い出したが、本作品の彼にはあのひらひらした軽さはない。彼が裏切り者に転じた経緯も説得力がある。一体この狂気はいつまで続くのかと、暗い気持ちにさせられた。

于海、呉京、余小群、釋延能らが演じる僧侶は、それぞれの働きが明確で個性的に映る。特に呉京演じる浄能の最期が壮絶すぎて貧血になりそうだった。また曹蛮側につく最強の使い手(熊欣欣)も、悪人顔にインパクトがあって、かつての出演作が思い出された。

決して、からっとした気持ちの良いエンディングではない。
暴虐の限りを尽くす西洋人は放置されたままだ。
また、ある人物の犠牲のもと、尽きるはずだった命を与えられた者がいる。彼は今後、どのように生きていくのだろう。その眼は暗く、悲しげに光り、これまでに見せたことのない表情を作り出していた。彼が後半生を人として生きる道も、十分に考えられる。
現代の人間に対する警鐘、メッセージをも感じさせる作品だった。



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新少林寺/SHAOLIN :龍眼日記 Longan Diary

20世紀初頭の中国。 各地で覇権をめぐり戦が絶えない中、登封市(現河南省鄭州市)にある 少林寺の僧侶たちは生き残った人々を救助していた。 一方傲慢な将軍・候杰(劉徳華:アンディ・ラウ)はその権力を欲しいままにしていたが、 腹心の曹蛮(謝霆鋒ニコラス・ツェー...

コメント

ジャッキーもよかったですね

孔雀の森さん、こんばんは。
おお、この作品すでにこんなに早くご覧になられていたとは!
試写会にしても随分早い時期にあったのですねぇ。
呉京、余小群、釋延能の3人はよかったですよね。
木の切りかぶ?の上で片足で修行しながらおしゃべりするシーンが
お気に入りでした。
私は特に釋延能が気になる今日この頃。
余小群は「梅蘭芳」の黎明の若い頃を演じていた彼だったのですね。
観た後で資料をチェックして初めて気づきましたー。
ところで陳之輝の存在、私見逃しました・・・
一体どの役だったのかしら??

ずっと釘づけでした

sabunoriさん、おはようございます♪
初試写会だったので、入場するまで緊張していました。(笑)

私、コメントの書き方が曖昧でした。
呉京演じる僧侶は壮絶な死を遂げたのですよね。
生き残ったのは謝霆鋒演じる曹蛮でした。
(というように記憶しているのですが…)
終わり方も中途半端な気がするので、続編熱望!です。

>木の切りかぶ?の上で片足で修行しながらおしゃべりするシーン
平衡感覚のない私にとっては神業に映りました。
まあ、彼らにとってはできて当然なのでしょうが。
私もこのシーン、好きで印象に残っています。

ジャッキーの、なべをブンブン振り回すシーンや、子どもたちを
相手にするシーンはよかったです。
おっしゃるように、ホッとする場面でした。

陳之輝は、地図を持って少林寺に逃げ込んだところを、
殺されてしまう役どころです。
上映開始直後なので、誰の記憶にも残らないのは仕方ないなあと
思っています。

最近更新が滞り気味なので、かなりゆるめのベストテン選びと
なりそうです。(笑)

こちらこそ曖昧でした

孔雀の森さん、再びお邪魔しまーす。
私も更新はしているものの映画のレビューはめっきり減っているので
(去年なら絶対劇場へ足を運んでいたな」と思う作品も今年は観るのをやめてしまったりしています)
お互いゆるめのベスト10選びといきましょう。

ところで・・・
いえいえ孔雀の森さんは曖昧な書き方ではありませんでしたよ。
私はなんと謝霆鋒が死を遂げると思ってしまったのです。
あの派手な最後の爆発で。
でも孔雀の森さんはじめ他のブロガーさんも彼の生存を語っておられるので
「ありゃりゃ、そうだったのか!」と初めて気づいてしまったわけです。
こちらこそ曖昧な書き方をしてしまい申し訳ありません。

陳之輝はあの役でしたか!
もちろん冒頭で殺されてしまうあの男のエピソードははっきりと覚えているのですが、
あれが彼だとはわかりませんでした。
まだまだ修行が足りませんなぁ。(笑)

ラストスパート!

sabunoriさん、おはようございます♪

私の勘違いのせいでお気を遣わせてしまい、申し訳ないです。
とてもよい作品だったのに、鑑賞から4カ月たった今では、すでに
細部を忘れています。
やはりもう一度鑑賞したくなります。試写会と違う所があったりして…。

あんなにド派手な爆発の後に、生き残るというのが奇跡に近いです。
そんな中生きながらえた彼は、すでに改心しているのかも。

ところで釋延能は『葉問』にも出ていたのですね。(記憶の彼方です。)
そして本作品では上のレビューで「個性的」などと書いているのですが、
きちんと説明できるほど鮮明な記憶がありません。
修行が足りないのは、私の方です。(泣)

今年もあと一か月余り。毎日更新されているsabunoriさんを見習い、
私も頑張ってネタ探しをして、ベストテンに食い込むような作品を
観たいと思っています。



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