カップルズ : 夢の国・亞洲文化宮

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カップルズ

20110729



1996年/台湾/2時間1分(レンタルDVD)
監 督  楊徳昌(エドワード・ヤン)
原 題  麻將
英 題  Mahjong
出 演  唐従聖(タン・ツォンシェン) 柯宇綸(クー・ユールン)
     ヴィルジニー・ルドワイヤン  張 震(チャン・チェン)
     王啓讃(ワン・チーザン)  張國柱(チャン・クオチュー)
     金燕鈴(エレイン・チン) ニック・エリクソン
     陳斤彗(アイビー・チェン) 王柏森(ワン・ポーセン)

<あらすじ>
台北の盛り場で傍若無人に振舞う少年たち。リーダーのレッドフィッシュ(唐従聖)、通訳係の新入りルンルン(柯宇綸)、女性の扱いが上手いホンコン(張震)、そしてトゥースペイスト(王啓讃)の4人だ。彼らは固い友情で結ばれていると信じていた。そんな中、マルト(ヴィルジニー・ルドワイヤン)という少女が彼らの前に現れる。フランスから恋人マーカス(ニック・エリクソン)を追ってやってきたのだった。レッドフィッシュは環境に慣れていない彼女の苦境につけ込み、荒稼ぎを企む。しかし通訳を命じられたルンルンは彼女に真実を話してしまう。

<内容・感想など>
最初に映し出される少年たちの暴走ぶりには眉をひそめてしまう。金にも女性にも不自由しないと豪語する彼らの鼻っ柱を折ってくれる大人はいないのか?辺りを見回しても悪い手本ばかり。お先真っ暗だ。

やがて、無軌道な少年たちを作り出した背景が徐々に表れる。
レッドフィッシュの父(張國柱)は金儲けの後陥れられて蒸発。どうやら愛人(葉全真)と隠遁生活をしているらしい。母親(金燕鈴)は不安定な状態だ。レッドフィッシュがやっていることはほとんど犯罪だが、それは父親への挑戦状にも受け取れる。本当は父親が大好きで、かまってもらいたかったのだと思う。口八丁手八丁のカル男が一転、怒りと悲しみを爆発させるシーンは最大の見どころだ。

ホンコンはレッドフィッシュに使われる立場。女性キラーの彼には、すれっからしのムードが漂うが、一方で幼すぎる一面も見せる。トゥースペイスト同様キスを不吉だと信じ込み、キスされたからと泣き続けるのだ。これは理解に苦しむ場面だった。心の一部が成長できていない、というよりも、純粋な部分がまだ残っていた、と解釈しよう。張震目的だったので、この役柄にはちょっと不満。(笑)

4人の中でも異色なのがルンルンだ。彼はマルトに一目惚れしてから、仲間に対する態度がよそよそしくなる。新入りでまだ慣れていないこともあるが、彼だけは悪いことを悪いと判断できる頭を持っている。大きな目とひょろ長い手足がぎこちなく動いているのが印象的。

ルンルンが帰宅すると、父親はいつも外国人客とマージャンをしている。その光景が原題に反映されているのだろう。父子の会話は少ないが、父が息子を気にかけているのは伝わってくる。二組の対照的な父子関係(もう一組はレッドフィッシュと彼の父親)が興味深い。

さてマルトとはどんな少女なのだろう。純情可憐なイメージだが、恋人マーカスの前では妖艶だ。ルンルンと出会わなかったら、彼女は「生きていくためにはどんな仕事も厭わない」という言葉を実践していたかもしれない。短期間にこれほどたくさんの修羅場に遭遇した彼女は、帰国するのか、それとも残るのか。最後まで真意を隠した展開が面白い。

ラストがいい!それを語る言葉が見つからないほどいい!各人の結末は明暗を分けたが、このラストで救われた思いだった。今まで観てきた作品の中で、ベスト5には入るラストだった。
終わりよければすべてよし!である。

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