アンダードッグ : 夢の国・亞洲文化宮

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アンダードッグ

20110516

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2008年/香港・中国/1時間39分(レンタルDVD)
監 督  丁晟(ディン・シェン)
原 題  硬漢
英 題  THE UNDERDOG KNIGHT
出 演  劉 (リウ・イエ) 黄秋生 (アンソニー・ウォン)
     尤 勇(ヨウ・ヨン) 于榮光 (ユー・ロングァン)
     孫紅雷 (スン・ホンレイ) 陳雅倫(エレン・チャン)

<あらすじ>
海軍の兵士だったラオサン(劉)は、潜水事故による脳の損傷が原因で知的障がいを負う。彼は除隊後も上官(于榮光)の命令を守る姿勢を貫き、時には持ち前の腕力で悪事をはたらく人々に制裁を加えていた。そんな神出鬼没の彼の存在は「世直し人」として知れ渡っている。あるときラオサンは留置場でドラゴン(黄秋生)という男と知り合う。彼の正体は香港マフィア。古美術展に出品される国宝級の槍を強奪しようと企んでいた。一方、殉死者の敵討ちを胸に秘めた刑事(尤勇)は、美術館襲撃の情報を入手し、マフィア確保へと動きだす。

<感想など>
映画『フィッシュストーリー』を思い出した。森山未来演じる「正義の味方」が、本作品の「世直し人」と重なった。全く違う二人だが、双方とも頭の中に理想とするヒーローが存在し、悪を野放しにしてはならない、という強い気持ちが根付いている。見て見ぬふりをする社会に一石を投じる人間として、共通点を感じた。

主人公が聾唖の少年を相棒に、「悪人」を叩きのめす。二人の阿吽の呼吸が清々しい。不安定な社会に突如現れる「世直し人」。このキャラクター自体には惹きつけられた。劉の鍛え上げられた体から繰り出される数々の技と、内面から湧き出るような演技に魅了された。

しかしマフィアと刑事がからむと、話が見えづらくなる。世直し人、刑事、犯罪者という登場人物の設定は面白いが、それぞれの話が飛び飛びになるのでわかりにくい。最初バラバラだったピースは、空間を埋めていくうちに一枚の絵になる。でも絵になるまでに時間がかかりすぎた。

突出した主人公に比べ、刑事もマフィアもかなり地味だ。刑事は、偶然にもマフィアを捉えながら正体を知らないまま釈放してしまう。終盤は気迫あふれるが中盤はどこか手ぬるい。マフィアは徹底的な「悪」ではなく中途半端。精彩を欠いたキャラクターであるのが惜しい。

さて、他の主人公を取り巻く人々に注目してみよう。ラオサンにはガールフレンドがいる。彼女は変わってしまった彼と根気強くつきあうが、やがて離れていく。彼女はラオサンに「世直し人」をやめさせようと、彼の持っている槍を渡してほしいと言う。この時私は、彼女がマフィアの一味かと勘違いした。マフィアが狙っているのは宋代の槍。ラオサンは、自分が持っているのは崇拝する岳飛の槍だと思っている。この槍をめぐって何か一悶着あるのかと思い込んでしまった。

物語のメインは美術館での攻防戦だろう。マフィアが立て籠った館内には、刑事もラオサンもいる。事件はいったいどんな風に解決するのだろう。一つ一つの場面に緊迫感が漂う。

ラオサンの一人舞台という印象が強い。しかし彼の心にはいつまでも上官の姿が鮮明に焼き付いている。彼の朴訥とした言葉や大きな背中には、いつも上官の影が見える。序盤に姿を消した上官だが、最後まで大きな存在感を示していると思った。

続編もあるようで、今後のラオサンの活躍が楽しみ!

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