西風烈 : 夢の国・亞洲文化宮

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西風烈

20110408

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2010年/中国/1時間54分(中国版DVD)
監 督  高群書(ガオ・チュンシュウ)
英 題  Wind Blast
出 演  段奕宏(ドアン・イーホン)倪大宏(ニー・ダーホン)呉京(ウー・ジン)
     張立(チャン・リー)呉鎮宇(ン・ジャンユー)余男(ユー・ナン)
     夏雨(シア・ユィ)楊采妮(チャーリー・ヤン)

<あらすじ>
張寧(夏雨)は香港で請け負った任務を果たした後、恋人孫静(楊采妮)と各地を逃げ、敦煌へと向かう。この二人を追うのが、<四大名捕>と呼ばれる精鋭の警官、向西(段奕宏)、何建中(倪大宏)、韓朝東(張立)、楊暁明(呉京)の四人だ。二人は逮捕されるが、後に張寧だけが殺し屋である麦高(呉鎮宇)に連れ去られる。張寧は香港で銃を受け取った瞬間、依頼主を携帯電話のカメラで撮影していた。麦高と阿諾(余男)は、その依頼主から張寧を消すよう命令を受けたのだった。

<感想など>
『西部警察』を思い出す。舞台も車両の規模も登場人物の数も違うが、過激な爆破、暴走シーンや、警官(刑事)らしくない警官(刑事)が、あのドラマと重なった。もっとも、『西部警察』というタイトルなら本作の方がピッタリだろう。西部劇さながらの荒涼とした大地に、ウェスタンハットをかぶった男、そして乗馬シーン。まさに『西部警察シルクロード編』だ。

<四大名捕(逮捕の名手)>と呼ばれる実在の警官たちをモデルにしているとのことだが、ドラマだからか、いずれも超人的である。
俊足のリーダー、“豹子”こと向西。
最年長で射撃の名手、“蔵獒”こと何建中。
物凄い怪力の持ち主、“[牛毛]牛”こと韓朝東。
凄腕運転手、“羊倌”こと楊暁明。
寝そべって頭を中心に円陣を組み、空を仰いで「わっはっは」と声を上げる<四大名捕>。確執もあるがチームワークはピカ一だ。“豹子”の段奕宏はシャープな動きで魅せてくれる。“蔵獒”の倪大宏は、先日観た『再生の朝に』の裁判官とは全く思えない。“羊倌”の呉京は少年っぽい。“[牛毛]牛”の張立は一番落ち着いた雰囲気だ。それぞれの個性が存分に発揮されている。


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麦高は「マイク」だろう。相棒の阿諾ともども非情でクール、鋭い判断力と勘の良さを持っているが、恰好はあまりキマっていない。能力はあるのにどこかとぼけたような雰囲気を持っている。ただその一方で猟奇的な面も見せており、ちょっと理解できない人物だ。

舞台は現代なのに時代を感じることが多かった。ウェスタンスタイルの殺し屋は、ある主義(警官は手にかけない)を持っており、そんな頑固さが古風に映る。また、馬で逃げる男女を、警官が走って追いかける様子には、笑う場面ではないのに笑ってしまった。俊足で走る姿が早回しで撮られ、滑稽に映るのだ。昔のヒーローアクションものを思い出し懐かしくなった。

警官、容疑者、殺し屋という、それぞれのはっきりした立場が、時として曖昧になる。警官が犯罪まがいの行動をとったり、冷徹に見える女性殺し屋が情の深いところを見せたりする。容疑者が正義感や誠実さをにじませると、容疑者に見えなくなる。勧善懲悪ものに慣れた自分の眼が、それぞれの立場を定義づけしまうからだろうか。

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派手なカーチェイス、ビルになだれ込む大量の馬など、意表を突くシーンが連続するうちに、物語はいつしか弔い合戦の色を帯びていく。いったい誰が善なのか、悪なのか、わからなくなってくる。最後の一騎打ちはどこかで見たことのあるようなシーンだった。

珍しくオチがある。「何を今さら」と言いたくなるようなオチだが、これまでの激闘がうそのような穏やかさで、ホッとした。


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