台北の朝、僕は恋をする : 夢の国・亞洲文化宮

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台北の朝、僕は恋をする

20110325

taihokunoasa.jpg

2010年/台湾/1時間25分(劇場で鑑賞)
監 督  陳駿霖(アーヴィン・チェン)
原 題  AU REVOIR TAIPEI
中文題  一頁台北
出 演  姚淳耀(ジャック・ヤオ)郭采潔(アンバー・クォ)張孝全(ジョセフ・チャン)
     柯宇綸(クー・ユールン)高凌風(カオ・リンフォン)曽珮瑜(ペギー・ツァオ)
     姜康哲(ポール・チャン)高 捷(ジャック・カオ)楊祐寧(トニー・ヤン)

<あらすじ>
カイ(姚淳耀)は、恋人のフェイ(許思晨)がパリに旅立ってから、両親が経営する食堂を手伝う傍ら、フランス語の本を読みに書店に通う日々を送っている。そんな彼を、書店員のスージー(郭采潔)は興味深く眺めていた。ある日カイはフェイから別れを切り出され、パリ行きを熱望する。彼は、食堂の常連であるパオ(高凌風)から、<あるもの>をパリに持っていく条件で、旅費を借りる。出発を翌日に控えた晩、カイは<あるもの>をパオの手下(楊士平)から受け取り、友人のカオ(姜康哲)と夜市に出かける。そこで偶然スージーと会い、一緒に食事することになるが、一時別行動をとったカオが妙な男たちに連れ去られてしまう。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます)
恋が始まるまでのドキドキ感がいい。疾走する二人に漂う緊張感が、ちょっとくすぐったくて気持ちいい。そんな彼らの物語と並行して、三角関係のもつれや、片想い、老いらく(と言っては失礼か)の恋も描かれる。パオが観ているハードボイルド風TV番組も気になるところだ。一晩で、一つの街で、どれだけの恋が語られているのだろう。

主人公二人はどこにでもいそうな若者である。スージーは最初控えめで、その可愛さが前面に出てこない。カイには覇気がなく、カノジョにサヨナラされてもしかたないと思わせる風貌だ。よくスージーが邪魔者扱いしなかったなと思う。

コンビニ店員カオの、ゆるキャラもいい。チンピラ達に脅されても慌てず、素直に指示に従い、縛られてしまう。そんな自然体が彼らの警戒心を解いたようで、彼は、麻雀に加わったり、話し相手になったり、相談にのってもらったりする。カオは周りを味方にする類い稀な才能の持ち主。 桃子ちゃん、早く彼の気持ちに気づき、こたえた方があなたにとってもいいと思うわ!

パオの手下のホン(柯宇綸)は、不思議なおかしさをたたえたキャラクター。一連の騒動は彼が引き起こしたわけだが、そのおかげでカイとスージーの恋が始まったと思えば、キューピット的役割の彼を非難するわけにもいかない。ネジが一本抜けているような言動が、笑いのツボを刺激してくれる。

キメたいのに転んでしまったのが、警官のチーヨン(張孝全)。カイとスージーを追跡中、恋人が男(楊祐寧)と歩いているのを見つけ、職務を忘れて進路変更。後輩にはかっこつけて恋愛の指南をしておきながら、自分はどうなの?と、思わずきいてしまう。(一番訊かれたくない質問だろう。:笑)

スリリングな本筋に、詳細なサイドストーリーが絡んで、一晩がとても長い。
スージーは、どんどん可愛く、強くなっていく。カイが裏社会の面倒に巻き込まれたとわかっても怯まず、かえって彼の力になる。一人より二人の方がいい、踊りの輪の中に入れば安全だといった、彼女の瞬時の判断がカイを救う。バイクの後ろに彼を乗せてビュンビュン飛ばす姿は、最初の印象とは全く違う。彼女は果敢で冷静だ。でもぶちまけられたバッグの中身を拾い集めているとき、フランス語教室のパンフレットをカイに見られるとおろおろしてしまう。タクシーを見送る眼差しが切なくて、こちらまでウルウルしてしまう。なんて可愛い娘なの!! 

一方、カイも確かに変化しているのに、自身はそれに戸惑っている。二人が一緒になったら、間違いなく彼女主導になるだろう。刻一刻と出発時間に近づいていくが、カイはいったいどうするのか?

このままずっと夜だったらいいのに、と思っていたが、間違いなく朝はやってきた。「目覚めたら夢でした…」だったらどうしようと、最後までハラハラドキドキ。すると突然のダンスシーン。これは最近の流行?それとも偶然? この前に観た二作も、出演者のダンスシーンが楽しめた。

旅行で見た台北や、他の作品に描かれている台北とは一味違う、夜の光が美しい台北だった。今度行く機会があれば、スクリーンに映った景色をまるごと眺めてみたい。

trackback

「台北の朝、僕は恋をする」 :TK.blog

『台北の朝、僕は恋をする』  一頁台北  AU REVOUR TAIPEI    製作年:2009年 製作国:台湾/アメリカ 監督・脚本:アーヴィン・チェン(陳駿霖) 製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース 出演...

台北の朝、僕は恋をする :龍眼日記 Longan Diary

恋人がパリへ留学してしまい淋しい日々を送るカイ(姚淳耀:ジャック・ヤオ)。 フランス語の本を読みに毎日本屋へ通って時間を潰していた。 本屋で働くスージー(郭采潔:アンバー・クオ)はそんなカイが気になって仕方がない。 恋人の後を追って渡仏を決心したカイは...

コメント

わたくし、GWにまた訪台しまーす(^ε^)

こんばんは、孔雀の森さん☆

ホント一晩がとっっても長かったですよねー(笑)。
眠らない街台北、魅力的な街だからこその作品。
神戸の街だと丑三つ時はシーンとしてるからこーはいかない。
というよりもし私がスージーだったら(←なんて図々しい)、日付が変わる前に
「もう眠いから帰る。夜更かしは美容の敵だしぃ~。」って帰っちゃうかもw

>パオが観ているハードボイルド風TV番組も気になるところだ。

私も気になってました!結構よく映し出されてたので、
テレビの内容が作品内のどこかでリンクするのでは?!
なんて思いガン見してしまいましたよ~。

>突然のダンスシーン。これは最近の流行?それとも偶然?

うんうん、前触れもなく突然でしたね。
この前にご覧になった2作品も同じようなシーンがあったとのことですが、
流行ってるんですかね~?もし次ご覧になった作品にも
ダンスシーンがあったら…これはかなりの確立で流行ってるのかも。。

GMには『一頁台湾』満喫を!

TKATさん、こんにちは♪
うちのあたりは山に囲まれて、夜は寝るしかないって感じです。
だから「眠らない街、台北」がとても刺激的に映ります。

ゆるい感じが笑いを誘う作品でしたね。
私もあのTV番組を一生懸命観ていました。
出演者の中に知っている俳優はいないか、
ストーリーはリンクしているか、と思いながら。
何か本筋と重なるところはあったかしら。
よく知られたドラマだとすれば、わかる人には受けるんでしょうね。

刑事の恋物語は、どうなったのでしょう。
あの彼女が、別れ話を切り出すために男(トニー・ヤン)と会った、
というようなことを話していたようですが…本心はわからないわ。

カオのキャラクターは好きだわ~
みんなの緩衝材になっていて、貴重な存在。
カオとカイの友人関係も微笑ましくて、
息の合ったゆるキャラコンビっていう感じ。

あんなに怖い目にあったのに、三人とも何事もなかったように
帰って行くところが面白いです。
今度はダンスシーンがありそうな作品を観てみます。
(そう簡単に見つからない気がする…:笑)

気になるロケ地がまた増えましたね!

眠らない台北の街

孔雀の森さん、こんばんは。
ホント、ゆるいお話でした。
それが持ち味の作品なのだと思うのですがあまりのゆるさに眠気が・・・。(笑)
孔雀の森さんの感想を拝見して「ほーそうだったのか」と知ることもあって
やっぱり私は結構気を失っていたようです。
私もカイの友達のカオがお気にいりキャラでした。
主演の2人より彼と桃子の恋の行方の方が気になってしまったくらい。
桃子、気づいてあげなよーと思わずつぶやきたくなりますよね。
言われてみればあのラストシーンのダンス、不思議でした。
いや、悪くはなかったのですけどね。

すべてがゆるゆる

sabunori さん、こんにちは♪
眠気におそわれてしまいましたか。
あの音楽も眠気を誘う一因なのではないかと、今になって
思えてきました。
おっしゃるように、結果が何となく見えてしまうお話でしたね。
その上登場人物がみんながゆるゆる。裏社会のボスや警官さえ
ゆるくて、観ながら安心してしまいます。
じゃ、おやすみなさい、となっても不思議ではありません。
心残りはカオの恋です。何であそこでちゃんと言わないの?
桃子ちゃんも、何で気づけないの?
もし彼の恋が成就したとして、このカップルはどんな雰囲気に
なるのか、気になるところです。
張孝全扮する警官は何でああいう髪形なのでしょうね。
一昔前の刑事ものに憧れているのかしら。
主人公以外の人たちの動きも興味深い作品でした。
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Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

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