剣雨 : 夢の国・亞洲文化宮

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剣雨

20110309

       jianyu2.jpg

2010年/中国・香港・台湾/2時間(中国版DVD)
監 督  蘇照彬(スー・ジャオピン)
プロデユース  呉宇森(ジョン・ウー)
衣 装  ワダ・エミ
英 題  REIGN OF ASSASSINS
邦 題  レイン・オブ・アサシン
出 演  
楊紫瓊(ミシェル・ヨー) チョン・ウソン  王學圻(ワン・シュエチー)
余文樂(ショーン・ユー) 徐熙媛(バービー・スー) 林熙蕾(ケリー・リン)
戴立忍(レオン・ダイ) 郭暁冬(グオ・シャオドン) 鮑起静(バオ・チージン)
江一燕(ジャン・イーエン) 金士傑(ジン・シージエ) 李宗翰(リー・ゾンハン)
呉佩慈(ペース・ウー) 馬書良(マー・シューリャン)

<あらすじ>
転輪王(王學圻)を首領とする刺客集団<黒石派>は、達磨大師の遺体の下半身(盗賊により分断された上半身は行方不明)を求め、これを所有するとされる役人宅に押し入る。刺客の一人細雨(林熙蕾)は張海端を殺し、遺体を奪取して逃走。途中、張の息子張人鳳(郭暁冬)にとどめを刺した後、修行僧陸竹(李宗翰)と出会う。両者には三か月の間に恋情が芽生えるが、陸竹は出家を決意。細雨に江湖から身を引いてほしいと願う陸竹は、技を伝授する中、自ら望んで彼女の刃に倒れる。細雨は李鬼手(金士傑)に顔の整形を依頼し、達磨大師の遺体を自分の墓碑下に埋め、曽静(楊紫瓊)として平凡に生きる決意をする。彼女は都で心優しい江阿生(チョン・ウソン)と所帯を持ち平和に暮らしていた。ところが強盗に遭遇したのをきっかけに、彼女は再び江湖の世界に足を踏み入れることとなる。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含んでいます。)
ベタなラブストーリーが好きな私にとっては美味しい作品だった。メイン二人の細やかな感情表現に加え、アクションの華やかさあり、ミステリーやサスペンスのドキドキ感ありと、エンタメ要素てんこ盛りの一品だ。でもこれはあくまで自分の独断と偏見。「な~んだ…」と言う人もいることだろう。と思いつつニンマリしてしまうのである。(笑)

序盤は場面展開が早く、息切れしながらついていく状態。また、整形前の細雨と整形後の曽静の顔貌がけっこう似ており、混乱した。こうした鑑賞者を惑わすような展開は意図的なのかも知れない。前半の布石は後半で有用となるから、見落としてはならない。(と、後で思った。)

チョン・ウソン演じる江阿生はごく普通の庶民で、どちらかと言えば精彩を欠いた存在として描かれている。しかしそんなさりげない装いの中にオーラがある。只者ではなかろう、ならばいったい何者か、もし突然悪者に変身したら興ざめだ…。こんな問答を繰り返しながら、曽静目線で彼を眺めていた。

江阿生と曽静がさりげなく視線を交わす場面がたび重なり、じれったくなる。にわか雨や雨宿りといった雨の場面が象徴的だ。おせっかいな大家(鮑起静)も面白い存在。自分の心に蓋ができなくなった曽静は高僧に相談する。そして「心のおもむくままに」と告げられた途端、自分から求婚。このあたりはコミカルで、楽しめる展開になっている。

中盤からは<黒石派>のメンバーが集結、さらに達磨大師の遺体を狙う者たちが、都で不穏な動きを見せる。王學圻、余文樂、戴立忍、徐熙媛らが演じる主要人物の背景、武器が興味深い。彩劇師(戴立忍)は両手に炎を噴き出す剣を持つ。雷彬(余文樂)は身に隠し持つ針で相手を倒す。葉綻青(徐熙媛)の特技は色仕掛け?獄中で連れ去られた彼女は確かに気の毒だ。色気をばらまくところには正直目を覆いたくなった。転輪王の背景だけがなかなか明かされない。

江湖を彷徨いつつ自分の生き方を模索する者たちの物語だと思った。雷彬には麺職人として店を持つ夢があり、曽静は静かな暮らしを求めている。彩劇師は大道芸人。葉綻青も本心では幸せを望んでいるはず。転輪王の、遺体を手に入れようとする真の理由がわかると、驚くと同時に暗澹たる気持ちになった。人間の尊厳に関わる願望だからだ。王學圻の声音を変えた「一人芝居」には釘づけになった。悪玉、善玉、と一括りにはできない、複雑な人間模様に心を揺さぶられる。

終盤で江阿生の正体が明らかになるが、これは思いもよらない展開だった。疑わしい行動や表情が思い出せなかったからだ。只者でないのは確かだったが、まさかこうなるとは。そしてさらにどんでん返し(と言えるかわからないが)が待ち受けている。

最後に。結局奥さんの方が腕は上、でも愛の力は旦那の方が一枚上?いや、愛情に甲乙つけるなんて無理…などと想像しているうちに、またまたニンマリしてしまう私なのだった。(笑)

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レイン・オブ・アサシン :龍眼日記 Longan Diary

明王朝時代、女刺客細雨(シーユー)(林熙蕾:ケリー・リン)は 古代武術の達人・達磨大使のミイラを組織から奪い、逃亡する。 このミイラを手に入れた者は強大な権力を手にすると言われていた。 その後細雨は顔を変え、全くの別人として穏やかな人生を送り始める。 ...

コメント

私に問題あり、だったかも。

孔雀の森さん、こんにちは。
「いまひとつ」と言い切ってしまったものの、孔雀の森さんのレビューを拝見して
鑑賞途中寝てしまった(寝ました 笑)自分の方に落ち度があったのかも・・・
という気がしてきました。
感想を書きながら細雨がなぜ足を洗って新たな人生をスタートしようと考えたのかが
どうしても思い出せなくて(我ながらスゴイ記憶力のなさ)
「おお、そうだった!」ととってもスッキリした気分です。ありがとうございました!
王學圻はよかったですね。
ラスト近くで判明する彼の人生を考えれば、
彼が達磨大師の遺体を手に入れたいと切望する気持ちに説得力がありました。

sabunoriさんに問題なしですよ~

sabunoriさん、こんばんは♪
観終わったとき、感想が分かれるだろうな、と思いました。
というのも、おっしゃるように、主人公が足を洗おうと決意した
背景がよく理解できなかったからです。
その部分を繰り返し観ると、かなり凝ったつくりになっているにも
かかわらず、短時間で終わってしまっていることがわかりました。
そのときのキーマン役、李宗翰がかなりいい男だと思ったので
今後劇場鑑賞するとしたら、そのへんをじっくり観たいと思います。(笑)
出演者の好き嫌いが作品の印象に関係する場合が、かなりある気がします。
チョン・ウソン出演の『私の頭の中の消しゴム』は、内容的にはムムム…
でしたが、彼が出ていたからOKの私でした。(笑)
そういうところに左右されてしまう単純な私です。
2時間は長尺ですが、その時間分以上の内容が詰め込まれていて、
特に前半は駆け足状態。
人気スターの登場時間を十分確保するために、肝心なところを
短縮してしまった、という印象でした。
でも終盤で王學圻が見事に化けて、いい意味でびっくりしました。
王學圻、最近はとっても忙しそう。次回も期待!
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大切に♪

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