姨媽的後現代生活 : 夢の国・亞洲文化宮

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姨媽的後現代生活

20110301

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2006年/中国/2時間(中国版DVD)
監 督  許鞍華(アン・ホイ)
邦 題  おばさんのポストモダン生活
英 題  THE POSTMODERN LIFE OF MY AUNT
出 演  斯琴高娃(スーチン・カオワー)周潤發(チョウ・ユンファ)
     趙 薇(ヴィッキー・チャオ)関文碩(グァン・ウェンシュオ)
     盧 燕(リサ・ルー) 王子文(ワン・ズーウェン)
     史 可(シー・クー) 焦 剛(ジャオ・ガン)

<あらすじ>
上海で一人暮らしをしている葉(斯琴高娃)のもとに、甥で12歳の寛寛(関文碩)がやって来る。彼はある日飛飛(王子文)という、顔にやけどの跡が残る若い女性に会う。寛寛は、彼女の整形手術の費用を工面するため、狂言誘拐で叔母から身代金を取ろうとするが、あえなく失敗。葉は警察官に、自分の提案であると嘘をつく。寛寛は帰郷する。
葉は京劇の歌を披露する潘知常(周潤發)と知り合いになり、心惹かれる。あるとき彼女は、潘から持ちかけられた墓地の投機話に乗り全財産をつぎ込むが、後で詐欺に遭ったことが判明。同様に被害者であると話す潘は去っていく。
心労が重なったせいか、葉は歩道橋の階段から足を踏み外して大けがを負う。鞍山からやってきた娘、劉大凡(趙薇)は「身勝手な」母親に猛反発する。

<感想など>
葉おばさんの周りは賑やかだ。
隣家の水夫人(盧燕)は人に対する好奇心が旺盛で、おばさんはちょっと持て余し気味。ひらひら踊る姿はインパクト大。演じる盧燕は『再会の食卓』の主人公とはまるで別人だ。

寛寛は初めての環境でも物おじしない、マイペースな少年に見える。しかし後半、深い悩みを抱えていることがわかったとき、飛飛のための突拍子もない画策が、敏感な心の表れに思えてきた。

この寛寛と劉大凡には「傷ついた者同士」の連帯感がある。ブチ切れ状態の彼女には眉をひそめてしまうが、寛寛を気遣う姿から、優しさや寂しさを垣間見た気がした。趙薇については色々な役柄に接したが、今回のような荒々しい姿が実にはまり役に見えた。

おばさんは、難病の娘を抱える永花(史可)に同情して面倒を見るつもりだったが、不当な手段で稼ぐ姿に激怒。しかし彼女が逮捕されたと知ると、刑務所まで会いに行く。そんなおばさんの心根の優しさが身にしみる。

おばさんは、どんな苦難も持ち前の明るさとど根性で乗り切ってしまう、頼もしい女性だと思っていた。ところがある男性との出会いによって、彼女の人生は大きく変わる。

周潤發演じる潘知常が、最も難解な人物だった。彼は詐欺師なのか、それとも本当に騙されたのか。おばさんと一緒に京劇を舞い歌うのを楽しんでいたのか、それとも芝居だったのか。そして、一時的であってもおばさんに心惹かれていたのかどうか。彼の笑顔は可愛いし、水夫人の猫を誤って死なせてしまったときは狼狽し、心底悲しそうだった。おばさんの気持ちを思えば、彼には犯罪者であってほしくない。こんな曖昧な人物を、周潤發が楽しそうに演じていたのが印象的だった。

こうして見ていくと、登場人物のほとんどは幸せとはいえない人生を歩んでいる。特に、終盤鞍山に戻ったおばさんに笑顔はなく、白髪交じりの髪はバサバサ、前半とは全くの別人だ。そして何の変化もなく物語は終わる。こんな過酷な現実を何とか打破する、という展開であってほしかった。大きなお月さまを見た人は必ず幸せをつかむことができる、というように、前向きなストーリーならよかったのに。鑑賞後しばらくは後半への不満と希望的展開が頭を駆け巡っていた。

trackback

おばさんのポストモダン生活(姨媽的後現代生活) :龍眼日記 Longan Diary

『第1回東京国際映画祭「アジアの風」 IN OSAKA』にて鑑賞。 定年退職後の生活を上海で1人楽しむおばさん(スーチン・ガオワー:斯琴高娃)を 訪ねる12歳の甥のクァンクァン(関文碩)。 彼の目に映るおばさんの毎日は少し変わったアパートの住人たちと...

コメント

ニットの水着!

孔雀の森さん、こんばんは。
今もって監督が何を描きたかったのか不明のままな作品です。
物語の前半は上海の街とおばさんの生活がとても心地良さそうで
ワクワクしながら鑑賞していました。
あのお手製の真っ赤なニットの水着はインパクト大でしたね。(笑)
家に男性を入れるのを他人に知られないように気を使うおばさんに
乙女の姿を見てしまい思わず微笑んでしまいました。
あの周潤發が演じる潘知常は本当に謎の人物でした。
でも確かに楽しそうに演じていたからまぁよしとしますか。
(上から目線?笑)

思いきったコスチューム!!

sabunori さん、こんにちは♪
おっしゃるように、この作品、今のところ一般公開も
DVD発売もないのですよね。
前から気になっていたので買うことになった次第です。
さて、あのニットの水着。
ああいう姿を披露した斯琴高娃に大拍手です!
それを見た潘知常の、おたおたした表情にも笑えました。
周潤發のとってつけたようなヒゲを見ると、
ヒゲダンスを踊りかねない雰囲気でしたね。
色々な騒動に巻き込まれながらも、上海でのおばさんは
生き生きとしていました。
ほんと、どうして鞍山へ行ったのでしょう。
疑問は残りますが、おっしゃるような上から目線(?)で
よしとしましょう。(笑)
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