ドラゴンキーパー ~紫の幼龍 : 夢の国・亞洲文化宮

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ドラゴンキーパー ~紫の幼龍

20101218

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著 者:キャロル・ウィルキンソン
原 題:Garden of the Purple Dragon
訳 者:もき かずこ
刊行年:2009年1月
出版社:金の星社

<あらすじ>
『ドラゴンキーパー ~最後の宮廷龍』の続編。
老龍ロン・ダンザがピンに託した幼龍の名はロン・カイデュアン、通称カイ。ピンはやんちゃなカイに振り回されっぱなしだが充実した日々を送っていた。ところが死霊使い〈ネクロマンサー〉の存在を感じとり住処を離れる。その後、衛士たちに捕えられ陽明宮へ。ピンは皇帝リュウチャから再び龍守り〈ドラゴンキーパー〉の任を与えられ、カイには世話係がつく。やがて、代々龍守り〈ドラゴンキーパー〉を出すユイ家の少年ジュンが、龍守りの資格を持っていると判明。カイがジュンに懐くのを見て、ピンは嫉妬心をおぼえる。

<感想など>
前回は物語の映像化に興味をもったが、今回はその考えを却下したい。相当グロい光景が想像できるからだ。幼龍に血を飲ませるために女の子が自分の腕を切り裂くなんて、卒倒しそうだ。さらに凄惨な場面も続出。こんなはずじゃなかった感を抱く。

とはいっても、先が気になってどんどん読んでしまうのも事実。12歳のピンが懸命に育児をして、時には死霊使いと命を懸けた闘いをする姿は、健気としか言いようがない。過酷な経験を積んでいくうちに彼女は〈気〉を上手に使えるようになる。ピンの成長物語として読んでいくと、次の展開が待ち遠しくなる。

舞台は中国だが、西洋のスパイスがミックスした不思議な味がする。例えば死霊使い〈ネクロマンサー〉や、呪術士ドン・ファン・スオの容貌は、東洋的な感覚から遠いような気がする。〈ドラゴンキーパー〉〈ネクロマンサー〉といった横文字にも違和感がある。

けれども、登場人物名は中国語発音で表記され、元の漢字が想像できて興味深かった。ヤンシン姫がピンに漢字を教える場面では、「ピン」が「萍」、「カイ」が「開」とわかって納得。ではネズミの「フア」や「ヤンシン」、「ジュン」、「ダンザ」は、どんな漢字で表されるのだろう。英語はわからないが原文の表記が気になる。分かっているのは「ロン」は「龍」、「リュウチャ」は「劉徹」ということだ。

物語の背景となる自然、建造物、日用品、衣類、家具調度類は、極めて中国的である。その描写はとても詳細だ。おそらく作者、訳者は相当資料を調べたのだろう。そのことは訳者の後書きでも述べられている。一方、描かれる動物や人間には西洋的な面を感じる。東洋的な空気に包まれた西洋の心。面白い世界だ。

さて物語はこの後どうなるのだろう。
ピンはいつも死霊使い〈ネクロマンサー〉と死闘を繰り広げて「やっつけた」ことになっている。ところがヤツは思いがけないときにまた現れる。とどめを刺さないところにはイライラするが、ヤツが死んでしまったら物語も終わらざるを得ないんだろうな。

リュウチャは不老不死の考えに取りつかれているが、いつになったらまともな政務をとるようになるのだろう。かっこいいお人かと思っていたが、意外に軟弱でがっかり。そんな彼よりも凛としているのが姉のヤンシン姫。お国のため、遠いところに嫁いでいくのだ。

いつもピンの危機を救うのがネズミのフア。今回蓬莱島でパワーアップして戻ってきた。ピンの懐に入り込む彼の存在は気になるところだ。そのうち「王子様にヘンシ~ン」したりして。(笑)

ともかく次の第3巻が最終巻。どんな結末を迎えるのか早く知りたい!!

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