ドラゴンキーパー ~最後の宮廷龍 : 夢の国・亞洲文化宮

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ドラゴンキーパー ~最後の宮廷龍

20101215

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著 者:キャロル・ウィルキンソン
原 題:Dragonkeeper
訳 者:もき かずこ
刊行年:2006年9月
出版社:金の星社

<あらすじ>
中国前漢の時代。少女は龍守り〈ドラゴンキーパー〉に仕える奴隷だったが、老龍のロン・ダンザとネズミのフアとともに脱出、大事な玉を守りながら長い旅に出る。彼女は自分の名を知らなかったが、ダンザから実の名が「ピン」であることをきき、さらに<気>の使い方を習う。龍狩り〈ドラゴンハンター〉のディアオの攻撃をかわし、長安の薬草学者ワン・ツァオの世話になり、女船頭ジャンビンの船に乗り、ピンはいろいろな経験を積んでいく。そんな中、ピン一行は偶然、若き皇帝リュウチャと出会う。

<感想など>
ファンタジーには苦手意識があった。登場人物名が覚えられず、情景が思い浮かばず、読んだそばから忘れることが多かったからだ。でも今回の舞台は中国で、人物名が欧米の物語よりも覚えやすく、土地も風俗も思い描くことができた。大きな文字と平易な言い回しも手伝って、最後まで一気に駆け抜けた。

訳者が後書きで述べているように、史実に忠実な部分、創作の部分があり、そのバランスのよさが楽しめる作品になっていると思う。若き皇帝リュウチャは劉徹、後の武帝で、先日のドラマで主役を演じた黄暁明が重なった。長安や黄河、泰山といった名所旧跡を、少女と一緒に旅をしている気分になってわくわくする。

ピンは心にダンザの言葉を感じて話す。この能力はドラゴンキーパーとしての資質の一つだ。11歳のピンの可能性は、時間の推移とともにどんどん広がっていく。彼女は奴隷としての扱いに甘んじていたが、それがいかに非人道的なものであるかを、ダンザを通して知っていく。それは主題のひとつと言えるだろう。

ダンザの秘密も明らかになっていく。彼はなぜ玉を大事にするのか。その疑問が物語をけん引する。また最初ダンザに嫌われていたフアは、ダンザの耳に入り込んだムカデを取った時から、かけがえのない存在になる。こうしてピン、ダンザ、フア三者のきずなが深まっていく過程には胸が躍る。

映像化したら迫力ある画面になりそうだ。ピンがダンザに乗って飛翔する場面はスリル満点のようで3Dだったら一層楽しめそう。また、ピンが気持ち悪いと言うダンザ変身の瞬間は、グニャリとした映像が想像できる。作者の脳裏に浮かぶ映像をそのまま文字に起こした、という感じだ。

蓬莱島へ渡ったダンザとフアはどうなるのか。
ピンはちゃんと幼龍を育てられるのか。
リュウチャは敵になってしまうのか。(彼とのロマンスは?)
次回が待ち遠しいラストだった。

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