モンガに散る : 夢の国・亞洲文化宮

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モンガに散る

20101101

monga2.jpg

2009年/台湾/2時間21分(台湾電影ルネッサンス2010で鑑賞)
監 督  鈕承澤(ニウ・チェンザー)
原 題  艋舺
英 題  Monga
出 演  阮經天(イーサン・ルアン) 趙又廷(マーク・チャオ)
     鳳小岳(リディアン・ヴォーン) 柯佳嬿(クー・ジャーヤン)
     馬如龍(マー・ルーロン) 鈕承澤(ニウ・チェンザー)

<あらすじ>
舞台は1980年代後半、台北の歓楽街モンガ。モスキート(趙又廷)は美容院経営の母との二人暮らし。父から送られてきた日本の絵葉書を大事に持っている。彼は転校先の高校で執拗ないじめに遭い、じっと耐える日々が続いていた。そんなある日、大勢を相手に巧みにかわす姿が同級生のドラゴン(鳳小岳)、モンク(阮經天)らの目にとまる。この一件がきっかけでモスキートは彼らの仲間に入り、固い友情の絆で結ばれる。やがて親世代の抗争に巻き込まれた若者たちは、必然的に極道の世界に染まっていく。

<感想など>
日本語タイトルを目にしたときから、悲しい結末を想像してしまう作品。それでも前半は青春を謳歌する若者がまぶしくて、彼らの伸びやかな動きを堪能していた。

モンガとは、現在の萬華一帯、龍山寺近辺をさすのだという。以前訪れたときは昼間だったからか、スクリーンに映し出される風景と一致しなかった。夜になると、どんな光景が見られるのか興味がわく。

物語の展開から考えると、主役はモスキートだと思う。幼い頃からいじめられっ子だった彼にとって、仲間ができた喜び、その仲間との絆はかけがえのないものとなる。母の心配をよそに、彼は仲間たち同様勉学をおろそかにして喧嘩に明け暮れ、楽しい日々を満喫する。ただあまりにも愚直で、いつ壊れてしまうかと、ハラハラした。彼がドラゴンの父を実の父のように慕う様子が重く、切なく、終盤では運命のいたずらを呪いたい気持ちでいっぱいになった。

モンクとドラゴンの関係は、親世代のいきさつによって複雑な様相を呈している。また、モンクのドラゴンに対する気持ちが友情を越えているのもよくわかり、この2人が並んでいる光景からは不安感を掻き立てられた。モンクの行動にはいつも「ドラゴンのため」という前提がある。しかしドラゴンはそんなモンクの気持ちに全く気づかない。だからモンクの気骨ある行動が一層胸を打つ。

鈕承澤監督演じるウルフが新たな勢力の頭目としてあらわれたとき、ある予感がした。そしてその予感は悲しいことに的中してしまった。大人の抗争に巻き込まれた子ども世代は、これからどう生きていくのか。時代設定が1986年ということで、今の彼ら(といっても全員ではないが)がとても気になる。

<台湾電影ルネッサンス2010>で鑑賞した3作品(ほかは『台北カフェストーリー』と『4枚目の似顔絵』)の中で一番心に響いた作品だった。もっとたくさんのことを語りたいと思いながら、言葉が出てこない。モンクにはあの選択肢しかなかったと思うと、あまりにも悲しすぎる。最後に、固く握りあった手と手が再び映し出されると、瞼の奥が痛くなった。

上映前に登壇した鈕承澤監督の「今夜空いてる?」(日本語)が、一番笑える材料だった。阮經天、趙又廷を近くで見ることができたのも嬉しかった。

trackback

「モンガに散る」 <2010東京国際映画祭> :TK.blog

『モンガに散る』  艋舺  Monga 製作年:2010年 製作国:台湾 監督:ニウ・チェンザー(鈕承澤)  出演者:イーサン・ルアン(阮經天)、マーク・チャオ(趙又廷)、マー・ルー...

モンガに散る :龍眼日記 Longan Diary

1986年台湾の歓楽街モンガ。 転校早々クラスの不良から絡まれる転校生のモスキート(趙又廷 :マーク・チャオ)は あるグループに助けられる。 彼らはモンガを牛耳る極道ボスの息子ドラゴン(鳳小岳:リディアン・ヴォーン)と 頭脳明晰なモンク(阮經天:イーサン・

コメント

おはようございます♪

順番的には6作品中2番目に観た作品ですが、
感想は1番最後になっちゃいました^^;
私も<台湾電影ルネッサンス2010>で観賞した4作品の中で
特に心に響いた作品だったため、余計にどう感想を
書いたらいいのやら悩んでました。
(といいつつ結構な長文感想書いてますがw)

私もだいぶん前に龍山寺や華西街近辺は行ったのですが、
映画を観てもよく思い出せません(><。)
でもこの作品を観たからには、彼らがケンカしたりたむろしていた
路地裏なんかのロケ地巡りがしたいですね~☆
出来れば冒頭の劇中にあったように大勢で路地裏を走り回りたい(笑)。

わたくし今回、あることに気付きました。
・小天は舞台挨拶の髪型より劇中の坊主頭の方がステキ。
・趙又廷は劇中の長髪より舞台挨拶の坊主頭の方がステキ。
もしや私って坊主頭が好きなのかしらん?確かに彼氏も坊主頭だったりします。。

なんか作品内容とは全然関係ないコメントになってしまいました^^;
孔雀の森さんもQ&A聞けなかったんでしたっけ?
この作品のQ&Aは聞きたかったですよねー。

今回の№1です!!

TKATさん、こんばんは~♪
やはりこれはお互い、今回のトップを争う作品となりましたね。
私の場合は1位と2位に差があって『モンガに散る』は文句なく1位です。

鑑賞後に舞台が龍山寺近辺であることを知りました。
もし事前に知っていたらもっと画面をよ~くみたかも。
今度は是非ロケ地巡りに行きたいものです。それも夜に!!

阮經天と趙又廷、確かには坊主頭が似合ってますね!
若い人の短髪、私もいいな~と思いますよ。
お相手の方もこのヘアスタイルなのですね!!
きっとベストカップルですよ、お二人は!!
(つい!が多くなってしまいました)

>孔雀の森さんもQ&A聞けなかったんでしたっけ?
そうなんですよ。もう、聞けばよかった!と後悔しています。
次の作品では上映直前に入場してきた人もいたし、
次回からは状況を冷静に判断して臨みたいものです。
(もう来年のことを考えている私:笑)

ともかくこれは忘れられない作品です。

桜・・・

孔雀の森さん、こんばんは。
TBありがとうございました。
そうでしたー。孔雀の森さんは東京国際映画祭ですでに
ご覧になられていたのですよね~。
鑑賞前は「極道の話」ということでなんとも荒々しいシーンばかりが目につき、
「どうなんだろう・・・」と思っていたのですが、いい作品でしたね。
モンクのドラゴンに対する友情以上の気持ちが(やっぱりそうですよね)
ああいう結論にたどり着いてしまうのは切ないですね。
孔雀の森さんのおっしゃるとおり現在の彼らが一体どうなっているのか知りたいです。

今後も台湾映画が楽しみ!

sabunoriさん、おはようございます♪
時代劇は別として、流血シーンの多い作品は苦手です。
だからこの作品の鑑賞も迷っていたのですが、今では観てよかったと
思っています。
モスキートの目に映った桜、まるで別の世界の花弁のようでした。
ほかの国の人から見ると、日本といえば「桜」なのかしら。
あのシーンは切なくてウルウルきてしまいました。
おっしゃるように、極道を描きながらさわやかな青春映画になって
いましたね。
日本で公開される台湾映画、ほんとうに良質の作品が多いですね。
以前sabunoriさんのお部屋で「台北の朝、僕は恋をする」の情報を
拝見しました。こちらも楽しみです。
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