ボディーガード&アサシンズ : 夢の国・亞洲文化宮

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ボディーガード&アサシンズ

20101031

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2009年/中国・香港/2時間18分(2010東京・中国映画週間で鑑賞)
監 督  陳徳森(テディ・チャン)
制 作  陳可辛(ピーター・チャン)
原 題  十月圍城
英 題  Bodyguards and Assassins
邦 題  孫文の義士団
出 演  甄子丹(ドニー・イェン) 王學圻(ワン・ シュエチー)
     范冰冰(ファン・ビンビン) 梁家輝(レオン・カーフェイ)
     謝霆鋒(ニコラス・ツェー) 黎 明(レオン・ライ)
     李宇春(クリス・リー) 張涵予(チャン・ハンユー)
     胡 軍(フー・ジュン) 曾志偉(エリック・ツァン)
     王柏傑(ワン・ポーチエ) 任達華(サイモン・ヤム)
     呂 中(リュイ・チョン) 巴特尔(メンケ・バータル)
     李嘉欣(ミッシェル・リー) 張學友(ジャッキー・チュン)

<あらすじ>
清朝末期の香港。革命の気運が高まる中、8日後の孫文来訪を前に、彼を狙う清朝側の暗殺集団が派遣されたとの情報が入る。活動家陳小白(梁家輝)は、孫文の安全を確保するため援護者を求め、旧友である有力商人、李玉堂(王學圻)との接触をはかる。李の17歳の息子、重光(王柏傑)は父の意に反して革命運動に身を投じていた。そんな息子の姿にショックを受けた李だったが、徐々に意識を変えていく。こうして孫文保護に協力する面々が集結する。一方、清朝に雇われた元博打打、瀋重陽(甄子丹)は、再会した前妻月茹(范冰冰)から娘の存在を打ち明けられ驚愕。革命側につく決心を迫られる。

<感想など>
登場人物の背景を描いた前半と、ボディーガードをする後半とに大きく分けることができるだろう。前半はやや説明的な感もあったが、キャラクターの個性が把握できる作りになっていたからか、後半のめまぐるしい動きにしっかりついていけた。
以下、印象に残った人々について、気のおもむくままに述べてみたい。

真の主人公は李玉堂だと思う。商人として役人との関係を大事にしたい立場だったのが、旧友や息子の思想に動かされて、革命に賛同することになる。息子の役割を知ったときの狼狽ぶりが胸を打つ。また、車夫阿四(謝霆鋒)に対する慈愛の眼差しも印象的だ。王學圻の重厚な演技は、派手なアクションよりも心に残った。

陳小白と閻孝国(胡軍)の邂逅は、切なく辛いものがあった。「孝国」という名前が皮肉だ。こうした背景があるから、閻の悪人振りが迫力満点に映るのだろう。今まで見てきた胡軍には正義感にあふれた役柄が多かったせいか、この悪人面にはびっくり。一瞬計春華大哥かと思った。眉をそると不気味でこわ~い顔立ちになるのだな。

劇団を率いる方天(任達華)、方紅(李宇春)の、親子の情にも心を動かされた。あえて危険にさらされている父親の元に来た娘と、娘を命がけで守った父。その亡き父が握っていた指にぞっとした。中国作品にはこういう描写が結構多い。方紅が「女儿不孝!」と叫んで逝くシーンは名場面だと思う。演じた李宇春の切れのある演技が印象に残った。可愛らしい女優が多い中、彼女のボーイッシュなキャラは貴重だ!

微笑ましいのが李重光と阿四の友情と、阿四、阿純の純愛。字幕の「純ちゃん」を見て、重光は「しげちゃん」、阿四は「よんちゃん」だな~なんて想像しているうちに笑いが止まらなくなった。隣の人は私を変な人と思っただろう。今まで見たことのある謝霆鋒の役柄はクールでシャープな役柄が多かったからか、今回の純朴で素直そうな青年の役はかなり新鮮だった。王柏傑が李重光を演じていることに最初は気づかなかったが、以前『九月に降る風』の後に清朝ものに出演するという話をちょこっと聞いて、もしかしたら、と思った。しかしながら前作とこちらとではまるで別人である。

さて、場内がざわめいたのは髭もじゃ男が現れたときのこと。そしてその彼が風呂でさっぱりとした姿を見せたときには軽い笑いの渦が起きた。この作品に限らず、黎明にはあれっと思わせる何かが漂っている気がする。端正な顔立ちなのになぜ…? きっと端正な顔立ちだからなのだろうな。(って、全く理由になっていないが:笑)ともかくこの個性は、他の人が望んでも手に入らないものだと思った。(すみません、褒めています。)でもなんだかんだ言ってもアクションは凄かった。大柄だからか、敵が皆小さく見えた。鉄の扇をパラリと開いて立ちふさがる姿、ずぶずぶ刺されても向かっていく姿に釘づけだ!!

甄子丹は相変わらずお肌つるつるで若々しい。范冰冰とはかなり年齢差があるはずなのに、その差があまり感じられない。瀋重陽が、清朝のうっと雇われ刺客から寝返った背景には、娘のためという気持ちがあったのだろうが、やはり元々正義の人だったと思いたい。月茹の気持ちが革命の成功にあることを知り、彼女の気持ちに沿う決心をする重陽。彼女を愛しているのね~ それだけにとても切なかった。

最後に孫文。ブロ友TKATさんの「ずっと顔を見せない方がいい」という意見に「なるほど!」と思った。観客に対しても秘密裏に進める方針を貫いた方が、説得力が出るかもしれない。ただ私は顔がアップになってもその俳優だとは、クレジットを見るまで気づかなかったのだった。

歴史を知っていると一層面白いのだろうが、知らなくても各登場人物のキャラクターが際立っているので楽しめる作品だと思う。観終わってだいぶ時間がたったが、それぞれの顔が今も脳裏に浮かんでいる状態だ。公開されたらちゃんとした字幕でまた観たい。そのときはどんなタイトルになるのだろう。

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「ボディガード&アサシンズ」 <2010東京・中国映画週間> :TK.blog

『ボディガード&アサシンズ』    十月圍城  BODYGUARDS AND ASSASSINS 製作年:2009年 製作国:香港 監督:テディ・チャン(陳徳森)  出...

孫文の義士団(十月圍城) :龍眼日記 Longan Diary

1906年イギリス統治下の香港。 清朝打倒を掲げる孫文が武装蜂起のための同志たちとの密談目的で 10月15日に来港することになる。 北京の紫禁城ではその情報を聞きつけた西太后の指令のもと シャオグオ(胡軍:フー・ジュン)を中心とした500人の暗殺団が組織され 香港

コメント

しっかし豪華な面々ですよね~♪

おはようございまーす♪

>陳小白と閻孝国(胡軍)の邂逅は、切なく辛いものがあった。「孝国」という名前が皮肉だ。
す、すいません、、皮肉ということですが「孝国」という名に
どのような意味があるのでしょうか?
こういう細かい部分を全く理解してないので教えていただけると嬉しいです^^

>字幕の「純ちゃん」を見て、重光は「しげちゃん」、阿四は「よんちゃん」だな~なんて想像しているうちに笑いが止まらなくなった。
にゃはは。これ面白いですね~(^▽^)
「よんちゃん」「なんだい?」「じゅんちゃん」「なぁに?」なんて
言い合ってる姿が目に浮かびます。想像しただけで
私も笑いが止まりませ~んw

甄子丹はホントお肌つるつるで若々しいですよね。
とても47歳に見えない!なんでしょう、この若さは。
クンフーをしていると若さを保てるのかしら?
孔雀の森さん、私たちもクンフー始めましょか(笑)?

『孔子』と違い、今作品は時代背景をちゃんと知っていなくても
孫文側vs清側とはっきり構図が出来ており、
前半で登場人物の背景をちゃんと描いてくれているので
十分に楽しめる内容になってますよね。そういう意味でも
エンターテイメント性が高い作品かなと^^

なにはともあれ、残す課題はやはり字幕ですね。
(中国映画週間で観た映画2本とも感想をかいたので、
今後字幕について言及することがないと思うと嬉しいです(涙)。。)

みんなキャラが立っているから面白い!

TKATさん、こんにちは~♪

>「孝国」という名にどのような意味があるのでしょうか?
私は何も考えずただ文字通り「国に孝行する」→「国に尽くす」
という意味でとらえ、この悪役にこの手の名は似合わないと、
単純に思ってしまったのです。
でも今TKATさんの指摘を受け、ハタと考えました。
この人、朝廷側の命を受けて刺客となったのだから、やはり「孝国」
には違いないと。
上記の記述が曖昧でした。スミマセン。
でも閻孝国は、一番優秀で期待されていたにもかかわらず、
かつての師を裏切って、師の教えとは逆の道を行くわけです。
過去を断ち切ったのだから中途半端にはいかないでしょう。
そういういきさつを考えると、「孝」じゃないなあ、と思ってしまうんです。
あのキャラは結構複雑かも。(ちょっと言い訳になってしまいました。)

>孔雀の森さん、私たちもクンフー始めましょか(笑)?
やりましょう!!(笑)
若さを保てるんだったら、どんな苦労もいとわな~い!!
と、有言実行できるかどうか…。来年の抱負にしようかな。

>なにはともあれ、残す課題はやはり字幕ですね。
私は今回該当作品4作観ました。あの字幕にはホントに疲れましたね~
もうこれで言及しないでいいのよね。(ホッ…)
来年はどーしよーかと、考えてしまいます。

ほんとに豪華な面々で、出演者をあんなにたくさん書くのは
珍しいかも~ 
知っている人が次から次へと出てくると、そのたびにワクワクします。
こういうお祭りみたいな作品、また観たいです。(笑)

観ごたえありました!

孔雀の森さん、こんばんは。
そうですよね!孔雀の森さんは映画祭で早々にご覧になられていたのですよね。
聞くところによるとこの時の字幕があまりにも酷かったとか。
だとしたらちょっと残念でしたね。
字幕って違和感あると作品の質まで下げてしまいかねないですから・・・。
いやでも北京語バッチリな孔雀の森さんなら関係ないかもしれませんね。

陳小白と閻孝国の関係というか背景というかはもう少し深く知りたかったです。
あと范冰冰が現在の夫李玉堂のもとへ嫁ぐことになった経緯なども興味津々。
しかしこれだけ多くの登場人物を描きながら観客にスッキリと理解させる監督の手腕は
本当に素晴らしいと思いました。
・・・ところで孫文役はどなただったのでしょう??
(多分私はお聞きしてもわからない方だと思うのですが)

公開逃してしまった(涙)

sabunoriさん、こんにちは♪
字幕については前代未聞で、そういう意味では貴重な体験をさせて
いただきました。(笑:今では笑い話)
十分に聴き取れるわけでもなく、また中文字幕があるわけでもなく、
頼りにしたい日本語字幕が酷いとなると、笑いどころでもないのに
笑ってしまうんですね。それできちんとした字幕で観たいと思ったら
逃してしまったのです。
>陳小白と閻孝国の関係というか背景というかはもう少し深く知りたかったです。
同感です。また、おっしゃるように范冰冰の経緯も知りたいですね。
というわけで、次回はこの前段階を観てみたいです。
けっこういいドラマになるような気がします。
孫文役は張涵予(『戦場のレクイエム』『イノセントワールド-天下無賊』等)です。
といってもあの瞬間には見当もつかず、エンドロールでやっとわかりました。
ところで『孔子』も公開ですか。アクションシーンはあったように
思いますが、全体としてアクション映画ではないですね。
『処刑剣』も公開されましたが、また逃してしまう嫌な予感が…。
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孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

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