大漢天子 : 夢の国・亞洲文化宮

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大漢天子

20100923

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2002年/中国/ 全41回/4DVD’s(台湾版DVD)
監 督  高翊凌 梁本熙
プロデューサー 関錦鵬
出 演  黄暁明(ホァン・シャオミン) 陳道明(チェン・ダオミン)
     賈静雯(ジア・ジンウェン) 陳莎莉(チェン・シャーリー)
     陳莎莎(チェン・シャーシャー) 王 霊(ワン・リン)
     何嘉儀(ホー・ジアイー) 劉冠翔(リウ・グアンシャン)
     劉怡君(リウ・イーチュン) 商 蓉(シャン・ロン)
     孫飛虎(スン・フェイフー) 張明健(チャン・ミンジエン)
     宋大光(ソン・ダーグァン) 劉瀟瀟(リウ・シャオシャオ)

<内容・あらすじ>
紀元前2世紀。漢の太子劉徹(黄暁明)が即位して皇帝となり、匈奴を打って「武帝」と名乗るまでのごく短期間を描いた作品。種々雑多のエピソードがてんこ盛りで、整理しないと混乱しそうだ。そこで次の順序でまとめてみた。

①劉徹は「太子党」の仲間たちと訪れた厭次で東方朔(陳道明)念奴嬌(賈静雯)らと出会う。ところがトラブルに巻き込まれ、この地で権勢を振るう劉義(李大)に捕らえられる。

②父景帝の崩御を知った劉徹は長安に帰ろうとするが、皇太后(陳莎莉)の陰謀で命を狙われる羽目に。姉平陽公主(陳莎莎)の夫(孫浩)が身代わりで犠牲となる。許婚である陳阿嬌(何嘉儀)の機転で長安城内に入り、平陽公主邸に匿われ、時を待つ。そして晴れて即位。阿嬌を皇后として迎える。

③皇太后は東方朔を側近に迎え、平陽公主の侍女、衛子夫(王霊)の教育を彼に委ねる。
念奴嬌の義妹、秋蝉(劉怡君)が劉義を刺殺。太子党の一人李凌(劉冠翔)は恋人である彼女をかばって罪を背負う覚悟だったが、秋蝉が自首し、刑が確定。しかし念奴嬌の機転で解放される。

④皇太后は、寡婦である平陽公主を、匈奴の単于に嫁がせることに同意する。しかし水面下で衛子夫が身代わりとなって出発。劉徹自ら一行を追い、連れ戻す。
衛子夫が重用されているのを知った阿嬌は激怒し、猛烈な嫌がらせを繰り返す。彼女の陰謀で「子夫の夫」と名乗る男が出現。衛子夫の弟、衛青(宋大光)は勢い余って彼を殺してしまい、死刑が確定。しかし東方朔の奔走で真相が判明し、画策した阿嬌は冷宮に幽閉される。

⑤念奴嬌を一途に思い続けた劉徹は、ついに彼女との婚儀にこぎつける。ところが新婦は衛子夫にすりかわっていた。激怒する劉徹。念奴嬌が愛しているのは東方朔ただ一人だ。結局劉徹は衛子夫を妃として迎え、皇太后に報告する。

⑥劉徹は匈奴攻撃命令を下す。李廣(遅國棟)、衛青らは兵を率いて続々と出発。准南王劉安(孫飛虎)は、大量の兵が留守の間に長安を攻めるよう命令。劉安の娘劉陵(商蓉)は雷被(張含)と共に兵を率い、一気に長安に押し寄せる。

⑦東方朔の画策が功を奏し、劉安は囚われの身になるが、自害。准南の軍は総崩れとなる。要職についていた太子党の面々も、裏切り行為や濡れ衣などで命を落としていく。衛青は匈奴を打って凱旋するも、妻平陽公主が亡くなり悲嘆にくれる。
以後劉徹は「武帝」と呼ばれるようになる。

<感想など>
シリアスな作品が続いたせいか、この軽いノリがとっても新鮮…と言っていられたのも三分の二くらいまで。終盤は怒涛のごとく不幸が押し寄せる。あんなに笑わせておいて、なんでこんな結末に?と、怒りさえわいてきた。でも、主人公は黄暁明だし、面白人物がたくさん登場しているし、ちょっと冷静になって振り返ることにした。またいつものようにテーマごとに整理してみた。

①坊ちゃん皇帝劉徹
太子党の面々に「九哥」と慕われている元気青年。正義感は強いが、単純で鈍感。念奴嬌に愛されていないとわかっていながら皇帝なんだからうまくいくはず、と確信しているところが能天気。衛子夫の気持ちを知りながら念奴嬌との結婚を語るところも。でも終盤は苦しいことが重なってワッハッハ!というトレードマークの笑いも封印か。素直過ぎて人間不信に陥ったときの衝撃も人一倍大きい。

②「滑稽列伝」の東方朔よりはまともか
司馬遷(李晟毓)の東方朔に対する「あなたのことは『滑稽列伝』に書きます」という台詞に興味をもち、『史記』(徳間書店刊)を参照。すると、着物の袖に肉を入れて持ち帰ったり、いつも美女をはべらしていたりと、かなりの変人ぶりにびっくり。それに比べ、ここでの東方朔は常識人に見えた。ひょっとしてこんな風に(変人のように)書いてくれと頼んでいたりして。(笑)
彼は皇太后についているように見せかけて、常に劉徹を援護する。おそらく、厭次で劉徹に会った時、心に決めたのだろう。コイツの後押しをしよう、と。自分に惚れこんでいる念奴嬌をいいように使って(といっても彼の方もベタ惚れなんだけどねっ)皇帝や周辺の危機を鮮やかに回避する。抜群の予知能力が恐ろしい。演じた陳道明はどちらかというと皇帝キャラと思ったが、この飄々とした東方朔は素晴らしかった!

③竇太后は宇宙人?
どぎつい化粧、特に沈んだ紫色の唇が不気味。頭の左右に張り出した黒いワッカは交信アンテナか?(笑)皇帝である息子が崩御するのを今か今かと待っている姿は、親には見えない。そういえば皇帝一族の物語には息子が先に亡くなるケースの何と多いことか。劉徹(竇太后の孫)を次の皇帝にするという皇帝の遺言を、自分の息子梁王(姚剛)を即位させる内容に改ざんする。ひどいばあちゃんだが、慈悲深く、聡明な面もうかがえる。「男が一人死ぬと寡婦が大勢になる。我々女性は城を守るため強く生きなければならない」という言葉は心にしみた。最後まで権力を掌握しようとする執着心に惹き込まれた。

④意外に存在感の薄い念奴嬌
父の敵討ちは序盤で終わり、その後は東方朔の陰にまわってしまったような感じ。主役級で、特殊能力を持った役柄でありながら、没個性なのが惜しい気がした。美しく、多くの男性を魅了する。義侠心も強い。でもそれだけである。

⑤阿嬌が余りにも可愛そう
彼女なしに劉徹の即位はありえなかった。景帝の死の床に潜んで本物の宣旨を手に入れたのも、難局を乗り切って劉徹を長安に帰還させたのも、陳阿嬌の功績である。それなのに激しい嫉妬で心を病む、なんていう設定には納得がいかない。史実がどうだったかわからないが、たとえ劉徹に見放されても人生を豊かに生きていく展開にしてもらいたかった。

⑥刑場で結ばれた2カップル
一組目は、李凌&秋蝉。「頭を一刀で切り落とす」を拡大解釈。髪を切っただけで終わりだ。「髪も頭の一部で、二刀目に頭を切り落とすのは不可」という解釈は、念奴嬌と張湯の手腕。バカップルにも見える二人だが、コミカルなやり取りは見ていて楽しい。
二組目は、平陽公主&衛青。衛青は、刑執行寸前に真相が判明して助かる。腕を交差させて喜酒を酌み交わす二人だが、どこから見ても年の離れた姉と弟。衛青のベビーフェイスには最初違和感があったが、キレのいい動きで大活躍する姿を見ているうちに、顔なんてどうでもよくなった。

⑦能面の奥で燃えさかる炎―衛子夫
平陽公主の侍女だった彼女は、劉徹に一目惚れ。身分が全く違うから、いつも一歩下がっているけれど、心は決して引き下がらない。時としてすごく大胆な行為に出て、これが結果的に幸運を引き寄せた。目立たないのに存在感が大きい。念奴嬌とは対照的だ。

⑧色仕掛けの名手劉陵と、彼女にベタぼれの雷被
彼女は張湯と関係を持って弱みを握り、機密情報を手に入れる。一方、恋人雷被の気持ちを弄びながら着々と計画を実行、結局破滅にいたる。彼女は言葉通り雷被を愛していたのだろうか。彼女が愛していたのは権力の座だったのではないか。劉陵のやり方に反発しながらも従わざるを得なかった雷被にはやきもきした。もし彼女を早々に諦めていたら別の人生が開けていたかもしれないのに。

<最後に>
ドラマを鑑賞する場合、一気に観たくなる場合と、一話ずつじっくり観たい場合がある。このドラマは前者だった。話のテンポが早くて、その勢いにつられた形となった。特に終盤の怒涛の勢いには息が切れた。

冒頭で年老いた武帝が映し出され、一瞬誰?と思ってしまった。黄暁明の老け役はかなり無理があったが、こういう姿を見ると続編にも興味が出てくる。今手元にあるDVDを片付けてから、ゆっくり考えることとしよう。

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