キャタピラー : 夢の国・亞洲文化宮

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キャタピラー

20100915

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2010年/日本/1時間24分(劇場で鑑賞)
監 督  若松孝二
出 演  寺島しのぶ  大西信満
     吉澤 健  河原さぶ
     篠原勝之

<内容・感想など>
ベルリン国際映画祭のコンペンション部門で、主演の寺島しのぶが最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞ときいたのが、ずいぶん前のことに思える。こうしたニュースから、自然に寺島しのぶを注目していたが、終わってみると彼女以上に相手役の鬼気迫る姿が脳裏に焼きついて離れない。離れてほしい、でも、離れない。夢に出てきそうで怖い。こんな感覚にさせるのは、制作側の意図だろうか。

前半のあらすじは次の通り。
戦時中のある日、黒川シゲ子(寺島しのぶ)の夫、黒川久蔵(大西信満)が、両手足と聴力を失った姿で戻ってくる。久蔵は、勲章と彼を崇める新聞記事の飾られた部屋で寝起きし、シゲ子は農作業をしながら彼の面倒を見る。時にはこの「軍神様」を手押し車に乗せて、彼女は村を練り歩いていた。

上映時間は84分。かなり短い作品なのに、ものすごく長く感じられた。最後の方では、映画の上映とその中の戦争の両方に対し、「早く終われ!」と祈っていた。予想以上に、観るに耐えないシーンの多い作品だった。

2人が暮らすのは、田畑の広がる中に建っている一軒家。藁葺き屋根の、典型的な農家なのだが、このだだっ広い家には、障害のある夫と働き通しの妻だけ。農家といえば大勢が肩を寄せ合って暮らしている光景が思い浮かぶので、この静けさが不自然に感じられてならない。軍神様と奉られながらも、実際には見放された気配が強く漂っている。

寺島しのぶのシーンが注目されているようだが、実際には色っぽさはあまり感じなかった。むしろ淡々とした印象が強い。そんな彼女と、久蔵を対比してみると、両極端の情景を見ているようだ。岩のような久蔵と草木のようなシゲ子。戦局の変化と共に二つの像は変化していく。しなやかだった草木が岩を砕くほどの力を持つ。力関係が逆転し、反戦を強く思う気持ちが高まる中で、狂気が生まれる。二人が同志的に見える一瞬もあった。

戦争が終わった瞬間、シゲ子の顔が明るくはじける。しかしその一方で…。先まで見ないうちに、エンディングが始まり、幾分ホッとした。

コメント

観るべきか・・・

おはようございます。
この作品・・・観ようかどうしようか迷いつつ今日まできています。
明るい気持ちになれる映画ではないのがわかっているだけに。
84分とはかなり短い作品なのですね。
でも内容は濃厚でしょうね。
あぁ〜悩みます。孔雀の森さんは観てよかったですか?

迷いながら観てしまいました

sabunoriさん、こんにちは♪
反戦を伝える手段として、こういう表現方法があったのか、と、
衝撃を受けながらスクリーンに向かっていました。
「観るに耐えない」とつぶやきつつ、目を皿のようにして観ていた
私です。
おっしゃるように、内容はほんとうに濃厚でした。
そういう意味では観てよかったのだと思います。
ただ、再鑑賞する気はさらさらなく、皆さんに「ぜひ観て!!」と
勧める気持ちにもなれません。
その一方でご感想をうかがいたいとも思うのです。
なんだか矛盾した言い方ですね。
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大切に♪

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