秦始皇 : 夢の国・亞洲文化宮

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秦始皇

20100822

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2001年/中国/ 全34回(台湾版DVD)
監 督  閻建鋼(イエン・ジエンガン)
出 演  張豊毅(チャン・フォンイー) 高 明(ガオ・ミン) 劉 威(リウ・ウェイ)
     宋 佳(ソン・ジア) 趙 亮(チャオ・リアン) 宋春麗(ソン・チュンリー)
     許還幻(シュー・ホァンホァン)范冰冰(ファン・ビンビン)高 亮(ガオ・リアン)
     沙景昌(シャー・ジンチャン)周小鵬(チョウ・シャオポン)譚 涛(タン・タオ)
     一 真(イー・チェン)寇振海(コウ・ジェンハイ)張静初(チャン・チンチュー)

<内容・あらすじ>
始皇帝(贏政)(B.C.259 ~A.D.210)の少年時代から死の直後までを描いた作品。

秦では荘襄王亡き後の紀元前246年、13歳の贏政が王位につく。贏政(張豊毅)は宰相呂不韋(高明)や李欺(劉威)の教えを受け成長。最初の夫人、敏代(張静初)は、出産直後混乱の中で死去。息子扶蘇は、政の幼なじみ黎姜(許還幻)の手で育てられる。

宮中には贏政の父が呂不韋との噂が流れ、母の皇太后(宋佳)は側近の嫪毐<ロウアイ>(一真)と密通。贏政は、苦しんだ挙句、母と嫪毐との間に生まれた双子を殺害、呂不韋の官職を解き遠方に送る。

秦国は魏、趙、燕、斉、韓、楚の各国を平定して統一を果たし、中央集権国家を確立。贏政は自らを「始皇帝」と名乗る。壮麗な阿房宮の建設、道路や河川の整備、兵馬俑、万里の長城の建設のため、人民には厳しい労役が課せられた。不満を口に出せば法に触れるので誰もが口を閉ざす。やがて知識人たちは皇帝に進言するが、皇帝はそんな彼らを弾圧し、書物を焼く(焚書坑儒)。始皇帝の孤独はますます深まっていった。

始皇帝は死の間際、扶蘇(譚涛)を後継者とする遺言を宦官趙高(趙亮)に書かせる。しかし始皇帝の死後、趙高は李斯と謀り、後継者を胡亥(蘭小瑋)とし扶蘇に死を賜わる旨の遺言を勝手に作る。

<感想など>
2001年制作の本作品が中国で放映されたのは6年後だという。「お蔵入り」していた間、時代考証など様々な検討を重ね、全40話を編集したとのこと。(ちなみにこの版は1話40分で全34話。)日本語版(始皇帝列伝ファーストエンペラー)も出ている。

はじめから最終章が気になっていた。秦の物語は始皇帝の死後も興味深いからだ。しかし趙高が権力を握ってから秦が滅亡するまでの経緯については、最終話に説明文が表示されるだけだった。趙亮演じる趙高の狂乱ぶりが見たかったのだが、始皇帝の物語だから仕方ないか。

DVDのパッケージには始皇帝(張豊毅)、敏代(張静初)、阿若(范冰冰)、李斯(劉威)の顔写真が映っている。女性2人が重要な鍵を握るのかと思ったら、そうでもなかった。范冰冰、張静初はまだ初々しい十代で、二人とも実に美しい。でも登場場面は意外に少ない。特に阿若の末路は哀れで、最初の剛毅な気質が生かされない描き方だったのは残念。

今回は各登場人物について、気のおもむくままに書いていこうと思う。

贏政・始皇帝(張豊毅)
10代から50代の晩年までを演じる張豊毅は、各年代をうまく演じ分けていた。母親役の宋佳の方が6歳下と、後で知ってびっくり。歴史上の解釈「父は呂不韋」説により物語は進行。実父から「おまえは贏氏の子孫」と叩き込まれる一方、母の密通を知り、人間不信に苛まされる。結局信じられるのは幼なじみの黎姜唯一人。王の心が歪み、孤独を深めていく過程が丁寧に描かれていた。また、晩年の死を恐れる様子、死を悟りこれを受け入れる姿は鬼気迫り、引き込まれた。

呂不韋(高明)
元は邯鄲の大商人。愛人趙姫を宮中に送り込むことに成功する。自分の血筋を王の子孫に残す野望のためには、愛する者も犠牲にできる、冷酷な人間。でも画面の中の呂不韋は穏やかな印象が強い。怜悧な面、慈悲深い面の二面性が、のっぺりとした顔に描かれていた。「仲父」として贏政を教育するが、手塩に掛けて育てた王に殺される日が来ると予想しただろうか。実父であることを隠し、相手が悟っても否定する人生は、決して幸せではないはず。でも最期の表情には満足感がにじんでいた。

李斯(劉威
秦の丞相。皇帝に忠誠を尽くすことだけを考え、常に皇帝の顔色をうかがう人生である。やがて自分で物を考えられなくなってしまったように見えた。共に仕事をする趙高の方が一枚上か。最初から最後まで年齢不詳(始皇帝より10歳上だと言っていたが)に見える中高年。

趙高(趙亮)
少年時代に宦官となって以来、贏政の一番の側近として辣腕を振るう。複雑な思いを隠して贏政と接する趙高。そうした陰湿さは贏政にも伝わるが、彼に匹敵する側近はいない。前半は大人しく存在感がなかったが、後半からはじけ出す。私の中では面白人物ナンバーワン。始皇帝に呼ばれた時の返事「奴臣在!〈ヌーチェンザイ〉」が耳から離れない。彼はきっと、毎日毎日、始皇帝の崩御を願っていたのだろう。そして先が見えたときは今か今かと待っていたのだろう。演じた趙亮のひょうひょうとした動きが見ていて楽しい。

黎姜(許還幻)
敏代姫の侍女として秦に来たとき、対面した贏政に幼なじみの黎姜と気づかれる。敏代亡き後、幾度となく王妃になるよう説得されるが、「政哥の前ではいつまでも四丫(スーヤー:幼い頃の呼び名)でいたい」という思いから、辞退する。始皇帝の大量殺戮や厳しい処置に対し異を唱えられるのはこの人だけ。始皇帝が唯一頭の挙がらない人物だ。老け役は無理があると思っていたら、最後に強烈な老けメイク。本人、いやだろうな~

荊軻(寇振海)
燕国の皇太子丹からの要請で、田光は刺客、荊軻を探す。秦王暗殺計画を明かすためだ。田光は自らの命を断って荊軻を奮い立たせる。かつて秦国に仕えていた樊於期は自らの首を差し出す。荊軻は燕国民の期待を背負って秦に乗り込むのだが…。結果は知ってのとおり。エピソードはあまりにも短く、もっと話をふくらませてもいいのではないかと思ったほど。寇振海の荊軻は、キレがあってよかった。


始皇帝の物語だから残虐な場面が多いだろうと予想したが、意外に少なかった。現代のリアルな戦闘シーンに慣れてしまったせいで、こんな風に感じるのだろうか。ともあれ残酷なシーンが少ないのはよかった。
次はこの作品とも関連のある『英雄前傳 荊軻傳奇』を観たい。

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