スタンド・バイ・ミー : 夢の国・亞洲文化宮

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スタンド・バイ・ミー

20100816

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著 者:小路幸也
(しょうじ ゆきや)

出版社: 集英社

刊行年: 2008年4月









<内容>
『東京バンドワゴン』シリーズの第3弾。古書店を営む堀田家に家族が増える。堀田紺・亜美夫妻の娘かんなと、堀田青・すずみ夫妻の娘、鈴花。何と誕生日が同じの従姉妹同士だ。我南人の長女藍子も画家のマードックさんと晴れて結婚。家はますます手狭になる。その年の秋から夏にかけての1年間の物語が始まった。

<感想など>
続刊が出るたびに登場人物が増える。語り手のサチさんは丁寧に家族の紹介をしてくれるが、その後に「混乱するでしょう」と語っている。やはり『東京バンドワゴン』『シー・ラブズ・ユー』『スタンド・バイ・ミー』の順を追い、先日の番外編『マイ・ブルー・ヘブン』はこの『スタンド・バイ・ミー』の後に読んだ方が理解しやすいと思う。まあ、図書館のリクエスト順だから仕方ないのだが。

このシリーズ、読み手の期待を裏切らないところが好きだ。気になる2人が、結ばれて幸せになってくれればいいな、と思うと幸せになってくれるし、困っている人の状況が解決されればいいな、と思うとあざやかに解決される。今回は小料理屋の真奈美さんと板前のコウさんが、周りの人の助けも借りてゴールインするし、悪質と思われた落書きの謎も何とか解ける。とんとん拍子の展開はできすぎかもしれないけれど、痛快だ。

今回はすずみさんが、古書店主の集まる会合で一癖もふた癖もある店主たちと渡り合い、正義を貫く江戸っ子気質が認められる。「東京バンドワゴン」の看板娘として、続編での活躍が楽しみだ。

最大の事件は、記者が我南人と池沢百合枝さんのスキャンダルをかぎつけたこと。すると勘一と懇意にしている藤島さんが、すんなりと危機を救ってくれる。記者の属する出版社を買収して、その記事を世に出さないよう手を打つのだ。この藤島さん、若くしてIT企業社長だが少しも奢ったところがない。いつも魔法を使うがごとく難題を解決してしまう。上記のほかにも、東京バンドワゴンと隣接する土地を買って堀田家の住宅事情を解決に導いてくれる。まさにスーパーマン的存在の人だ。

こんなふうに堀田家が救われるのは、堀田家の面々の人徳ゆえだろう。日ごろ、おせっかいとも思える行動で人助けする。するとそれが結果的に自分たちの身の上に返ってくる。子どもたちもその姿勢を見て育っていく。藤島さんの大きな大きな好意が、勘一を始めとした堀田家に対するお礼からだとしたら、堀田家の懐の深さは計り知れないと言えそうだ。まだまだ謎が多い堀田家。掘ればどんどんお宝が出てきそうである。

「煩わしいこともあるけれどいろいろあった方が賑やかでいい」というサチさんの言葉は深い。できるだけ煩わしいことを避けようとする私にとっては、ちょっとした教訓になった。

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