君よ憤怒の河を渉れ : 夢の国・亞洲文化宮

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君よ憤怒の河を渉れ

20100815

  kimiyo.jpg
1976年/日本/2時間31分(レンタルDVD)
監 督  佐藤純弥
原 作  西村寿行『君よ憤怒の河を渉れ』
出 演  高倉 健  中野良子  原田芳雄  池辺 良
     大滝秀治  西村 晃  倍賞美津子  田中邦衛
     大和田伸也  内藤武敏  岡田英次

<内容・感想など>
80年代後半、中国滞在中に「日本人なら『追捕』(中文タイトル)を知っているだろう?」とよく言われたものだ。全く知らなかったので逆にどんな物語なのかきいていた。主演の高倉健や中野良子は超有名日本人。なぜこの2人が?と思ったものだ。後年、文革直後の中国での熱狂ぶりを知り、いつか観ようと思いながら、鑑賞は今まで延び延びになってしまった。そして今日初めて「憤怒」が「ふんぬ」ではなく「ふんど」と読むことを知った。

オープニング、クレジットは、まるでテレビの2時間ドラマ風。そうか、70年代の世界なのだ。漆喰の壁、箱型自動車、公衆電話、旧式のブラウン管テレビ…。懐かしい光景が散らばっている。芝居も大袈裟な気がする。

高倉健扮する東京地検の検事、杜丘〈モリオカ〉が、ある日突然犯人に仕立て上げられ手錠を掛けられる。自宅の捜査に立ち会う中、刑事たちの隙を見て逃亡。以降、彼は追手を逃れながら真相をつかむべく各地を飛び回る。北海道で熊に襲われた女性、真由美(中野良子)を助けたことがきっかけで、彼女には何度となく危機を救われる。

政治が絡んだシリアスドラマだが、ふっと気が抜けることがある。

杜丘は長野、北海道、静岡と、各地を転々とするが、道中では明るいメロディが流れ、その時だけ旅番組の様相だ。追われている人間とは思えない、のほほんとした雰囲気が、緊迫感をそいでしまう。

また、彼は一見冷静沈着だが、突発的な行動が多い。長野では自分と無関係な殺人現場に、マヌケにも指紋を残す。(検事でしょ?)北海道ではできもしないのにセスナの操縦を「やります」と言う。一通り説明を受けただけで操縦桿を握るなんて無謀も甚だしいが、まあ健さんならいいとしよう。(笑)彼は強運の持ち主だから、危機は必ず回避する。こうしていつも逃げおおせるのを見ているうちに、どんな災難が降りかかっても大丈夫だろうと、緊迫した場面もあまり心配せず観ていられた。

中野良子演じる良家のお嬢様は勇ましい。一目ぼれした男を命懸けで守り抜く。武侠ドラマの女侠客といった感じだ。彼女の辞書に「不可能」という文字はない。新宿ではたくさんの馬を出して追いつめられた杜丘を乗せ、大勢の警察官、機動隊を煙に巻く。

驚いたのは2人が早々に恋人関係になってしまうこと。炎と2人の姿が交互に映し出され、官能シーンをより艶やかに見せている。また中野良子その人ではないと思うが、服を取り払ったシーンもある。これらも中国で放映されたのだろうか。(最初の頃はカットされたとの話も聞いたが)

最後にありえないことが起こる。ここからはもうSFの物語。人間を洗脳する薬で世を支配しようとする輩が現れる。ここは勧善懲悪の世界。もちろん正義が勝利を収めるのだが、絶体絶命の相手に対し、普通撃つか~?

刑事役の原田芳雄、その上司役の池辺良、真由美の父親役の大滝秀治と、そうそうたるメンバーが顔をそろえている。若き日の大滝秀治と、もの真似の関根勤が似ているので思わず笑ってしまった。こんなふうに往年の俳優の昔日を眺めるのも面白い。ストーリーよりも俳優の一挙一動が楽しめた作品だった。


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