風が強く吹いている : 夢の国・亞洲文化宮

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風が強く吹いている

20100814

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2009年/日本/2時間13分(レンタルDVD)
監 督  大森寿美男
原 作  三浦しをん『風が強く吹いている』
出 演  小出恵介  林 遣都  中村優一  ダンテ・カーヴァー
     橋本 淳  森 廉  内野謙太  水沢エレナ
     斉藤慶太  斉藤祥太  渡辺 大  津川雅彦  

<あらすじ>
ハイジこと清瀬灰二(小出恵介)は寛政大学の4年生。学生寮である竹青荘の住人たちは、管理人兼賄い人の彼には頭が上がらない。そんなある日、ハイジは、竹青荘に1年生の蔵原走<カケル>(林遣都)を連れて来て、みんなに「箱根駅伝を目指す」と宣言する。カケルを含めた9人の寮生はびっくり仰天。最初は誰もが無謀だと思っていたが、ハイジの熱意に突き動かされ、予選に向けトレーニングを始める。

<感想など>
マンガおたく、ヘビースモーカー、司法試験の勉強に明け暮れ合格した人…。陸上経験者はたったの2人。運動未経験者もいる。このメンバーで箱根駅伝?
無理だ!なんて最初から言ってはダメ!最善を尽くそうではないか! そんな諦めない心を、この物語は教えてくれる。怪我で陸上人生を断念せざるを得なくなった男が、長い時間をかけて密かに駅伝チーム作りをする。しかも誰にも悟られずに。最後の一人を見つけて、彼はようやく計画を打ち明ける。

ハイジのやり方は強引だ。皆、彼には恩を感じているからNOとは言えない。しぶしぶランニングを始める面々。でも意外や意外、それぞれがなかなかいい走りをするのだ。受身だった彼らが、やがて自分から夢をつかもうと努力するようになる。登場人物それぞれの人生が丁寧に描かれ、心の動きもよく伝わってくる。果たして強豪チームがひしめく箱根駅伝の予選を、通過することができるのか。それだけでも奇跡的なことだ。

彼らの頑張りが報われないはずはない。
無謀とも思える挑戦だが、きっといい結果で終わるはず!と、徐々に確信が出てくる。もちろん原作を読んでいるからそう思えるのだが、他大学の妨害や、仲間内の諍いなど障壁は大きく、結末を知りながら不安になる。どうか原作と同じ爽快感が味わえますように、と祈らずにはいられなかった。

映画は原作の感動を裏切らなかった。カケルを演じる林遣都クンが素晴らしい。周りの陸上部員エキストラと遜色ない走りを披露する。筋肉の動きから、表情まで、ランナーの美しさがほとばしるようだ。メンバーは原作の想像を遥かに越える個性派ぞろいで、テンポのいいやりとりが楽しめた。笑いを誘いながらも真剣さを貫き通す。そんなメリハリのよさが響いてくる。

メインは箱根駅伝の10人の走りだ。各区間を走る選手の人物像がより鮮明になる。その中で、一番知りたいのがハイジの心だ。どうしても駅伝をこのメンバーで、と雑用からコーチから、何から何までを一人でこなす。その情熱の源は自身の挫折と親との確執だったことがわかる。相手の気持ち、性格をつかんだ、適材適所の人物起用。これが見事に功を奏したサクセスストーリー。経営者の心構えにも通じる気がした。

臨場感あふれる駅伝シーン、ライバルとの諍い、ほんのりとした恋心…と目まぐるしい展開に、時間も忘れるほどだった。大物俳優のちょこっと出演も楽しい。

「風が強く吹いている」
ハイジの言葉が、さわやかに通り過ぎて行った。

前向きになれる作品は?と訊かれたら、真っ先にこれを挙げるだろう。

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