必死剣鳥刺し : 夢の国・亞洲文化宮

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必死剣鳥刺し

20100812

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2010年/日本/時間分(劇場にて鑑賞)
監 督  平山秀幸
原 作  藤沢周平
出 演  豊川悦司  池脇千鶴  吉川晃司  岸部一徳
     小日向文世  戸田菜穂  関めぐみ  

<内容・感想など>
なぜ兼見(豊川悦司)は藩主の側室、連子(関めぐみ)を殺めたのか。その理由は、過去に遡りながら徐々に明らかになる。本来厳罰に処せられるところが1年の幽閉ですんだ、その背景には、家老、津田民部(岸部一徳)の考えがあった。彼は兼見の必死剣を利用して、ある人物を殺そうと考えていたのだ。

家老の真意が明らかになったとき、兼見は何を考えただろう。騙されたことに対する怒りか、それとも…
兼見の戸惑いの表情は、観ている私の気持ちそのものだった。この後、彼の刃は当然バカ殿に向かうものと思っていた。ところがここから荒唐無稽な斬りあいが始まってしまう。前半から中盤にかけてのしっとりした情景はどこへ行ってしまったのか。

前半は美しい情景が静かに動いていく。
農民の藩に対する反発、兼見を世話する里尾(池脇千鶴)の心模様、雄大な大自然などが、さまざまな時系列で映し出され、少しずつ理解が深まっていく。登場人物それぞれの所作は美しく、格調の高さに見入った。ところが、こうしたリアリティのある物語が、山場となる闘いの場面で虚構になり下がってしまった。

後半からの自分の戸惑いは、大きな矛盾が未解決だからだと思う。
兼見が藩主の側室を殺したのは藩の将来のためだ。この大義名分は誰もが理解している。ところが彼は、正義の側に立つ帯屋隼人正(吉川晃司)を殺し、家老をも殺してしまった。
この必然性はどこにも見当たらない。

必死剣の使いどころが違う気がするのだ。藩を大きく揺るがしたのは、思考力のない右京太夫(殿様)である。この元凶こそ、必死剣で倒されるべきだったのだ。

赤子を抱く里尾が見つめる遠い先に、兼見の姿はない。でも不意に彼が現れても何の不思議もないと思った。なぜなら、後半からありえないことばかり続いてきたから。むしろ幽霊でもなんでも、たとえ矛盾していると言われても、出てきてくれた方がかえって納得できるかもしれない。

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