マイ・ブルー・ヘブン : 夢の国・亞洲文化宮

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マイ・ブルー・ヘブン

20100807

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著 者:小路幸也
   (しょうじ ゆきや)

出版社: 集英社

刊行年: 2009年4月









<内容>
『東京バンドワゴン』シリーズの番外編。時は終戦直後。今は幽霊の語り手、堀田サチがまだ結婚する前の、波乱万丈の物語。

<登場人物>(抜粋)
五条辻咲智子=堀田サチ:子爵五条辻政孝の一人娘。父から国家機密文書の入った箱を親戚に届けるよう頼まれる。しかし途中の駅で男たちに囲まれる。
堀田草平:古本屋「東京バンドワゴン」の二代目店主。
堀田美稲:草平の妻。咲智子を優しく迎える。
堀田勘一:草平の息子で医学生。咲智子を助け、自宅に匿う。
大山かずみ:戦災で両親を亡くした9歳の女の子。堀田家で育てられる。
高崎ジョー:混血の貿易商。
和泉十郎:元日本陸軍情報部の軍人。
マリア:美しいジャズシンガー
ブアイソー:ジョーのボス
介山陣一郎:東北地方の実力者。
ヘンリー・アンダーソン:GHQ参謀第二部の将軍。

<感想など>
戦後の混乱期が舞台だが、奇想天外でファンタジックな仕上がりになっている。著者も「基本的には全て作者の創作」と断り書きをしているように、史実とは離れて眺めた方がいいのかもしれない。

以前バンドワゴンシリーズの実写版を想定して登場人物と役者を当てはめたことがあったが、今回キャラクターのイメージを変えざるを得ない人物が出てきた。
それは、堀田勘一。咲智子の未来の夫である。
彼は、咲智子を助けるために大男たちをブンブン投げ飛ばす、屈強な男なのだ。
バンドワゴンシリーズは最初の2冊しか読んでいないが、そこからイメージできる勘一像は、頑固者で心やさしい人物である。若い勘一も同様だが、今回はそこに力強さが加わった。もうすっかり魅了されてしまった!

五条辻咲智子は、危険から身を守るため、表向き堀田勘一の妻として堀田サチと名乗ることとなる。一家が危険な状況に置かれるのは十分わかっていながら、見ず知らずの彼女を匿う堀田家。勘一の父草平と母美稲の度量の広さが伝わってくる。このとき受けた無限の恩が、以降のサチの生き方に大きく影響したのがよくわかる。

高崎ジョー、和泉十郎、マリアは、いずれもサチを守るため、また拘束されたサチの両親の安否を確認するために、特殊能力を発揮する。彼らの活躍は痛快で、武狭ものに出てきそうな雰囲気を持っている。そうだ、これはまさに戦後日本版武狭ドラマだ!!(笑)

勘一、サチの息子である我南人〈ガナト〉がミュージシャンになる経緯もよくわかった。シリーズの最初の2冊からは、両親が音楽に関わっていたことは分からない。

サチが元気だったころの話もぜひ読んでみたい。

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