榕樹(ガジュマル)の丘へ : 夢の国・亞洲文化宮

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榕樹(ガジュマル)の丘へ

20100806

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1997年/中国/1時間40分(中国映画の全貌2010で鑑賞)
監 督  胡炳榴(フー・ビンリウ)
原 題  安居/LIVE AT PEACE
出 演  潘 予(バン・ユィ) 孫 敏(スン・ミン)
     白雪雲(バイ・シュエユン) 王 虹(ワン・ホン)

<あらすじ>
アーシー(潘予)は広州で独居する老齢の女性。離れて暮らす息子のトン(孫敏)は、そんな母のために家政婦を雇ったが、すでに3人がやめていった。彼女の気難しさが原因である。アーシーは息子夫婦との同居を望んでいるが、トン、ファン(王虹)夫妻は新規事業の準備で忙しく、母の世話をする暇がない。そこに新たにやってきたのは、若いシャン(白雪雲)だった。彼女は故郷で食堂を開く夢をかなえるため、都会に働きに来たのだった。シャンは誠心誠意アーシーと接するが、アーシーの方は人間不信から脱却できず、彼女に辛く当ってばかりいた。

<感想など>
時代、地域を問わず、この問題は普遍なのだと実感。嫁、姑、息子の、どの立場もよくわかり、身につまされる。嫁がつっけんどんな感じで描かれているが、彼女は決して悪意があるわけではない。周りを顧みる余裕もないのだ。また、息子は母と妻の間で右往左往する。優柔不断な態度は、どちらも大切にしたい気持ちの表れだと思う。アーシーの偏屈さはかなり極端に描かれている。私が嫁の立場ならすぐギブ・アップだ。

そんなアーシーにいつも笑顔で接するシャンは、まるで地上に舞い降りた天使のよう。料理が塩辛いと言われれば「すぐ作り直します」と、フットワークの良さ、気立てのよさをみせてくれる。大きな目標があるからか、彼女はちょっとやそっとのことではへこたれない。細い線の中に頑強さをのぞかせるシャンはかなりいい!!花柄シャツにチェックのズボンというミスマッチも御愛嬌。私なら即「息子の嫁に!」とお願いするかも(笑)。しかしアーシーは、以前家政婦が買い物のおカネを持ち逃げしたことがトラウマとなって、彼女に限らず他人に心を許すことができないでいる。

アーシーのシャンに対する気持ちが変わってきたのは、亡き夫の墓参りに行ったときからだろう。故郷の駅近くにあるはずの3本のガジュマルが見当たらず、アーシーはパニック状態に。シャンは周りの人々にアーシーの実家までの道をきき、ガジュマルが切られてしまったことを伝え、彼女を実家まで連れていく。そして、夫のお墓に向かって語りかけるアーシーを、温かく見守る。両者の距離が縮まったのがわかる。

気になるのはアーシーの古い友人、ナンおじいさんの「その後」だ。彼は妻と死に別れた後息子3人を育てあげる。でも結婚した息子が自宅に住むのを機に、老人ホームに移っていく。自分をよくわかってくれている人が去っていくのは寂しいことに違いない。彼女は風邪をひいたというナンさんを見舞う。

ホームに移り住む決心と、全財産に近いお金をシャンに貸す決心。彼女の行動には意表を突かれた。自分からホームへ行くと言った母に対し、若夫婦が泣きながらも安堵している状況がリアルだった。ホームで彼女が体調を崩したとして、真っ先に駆けつけるのは、彼らではなくシャンではないかと思えてくる。

30年くらいたって再鑑賞できたら、自分とアーシーをかさね合わすことになるのだろう。そのとき自分はどういう反応をするのか…ちょっと気が重くなる想像である。

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