シャングリラ : 夢の国・亞洲文化宮

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シャングリラ

20100727

xianggelila.jpg

2008年/中国・台湾/1時間47分(中国映画の全貌2010
監 督  丁乃筝(ティン・ナイチョン)
英 題  Here ’s Shangri_la
中文題  這兒是香格里拉
出 演  朱芷瑩(チュウ・チーイン) 吳中天(ウー・チョンティエン)
     尹昭徳(イン・ジャオドウ)

<あらすじ>
幼い息子トントンを交通事故で亡くしたジー・リン(朱芷瑩)は、息子との思い出の中でしか生きられない状態が続いていた。加害者への憎しみは日に日に増大し、和解を提案する夫(尹昭徳)との関係もぎくしゃくしている。ある日彼女はトントンが描いた山の絵を見つけ、それが雲南省の梅里雪山であると知る。彼女は息子が遺した「宝探し」を暗示するメモを見て、ほとんど衝動的に雲南省へ向かう。そんな彼女を若い男(吳中天)が尾行していた。

<感想など>
雲南省の風景は素晴らしいし、チベット族の風習も興味深かった。しかしそれだけである。奥行きのないストーリーに納得できないのだ。悲しみにくれていた女性がふらりと異郷へ行き、人々との出会いや異文化体験を通して、ようやく息子の死を受け入れる気持ちになり、新たなスタートを切ることになりました、ハイ終わり。こんな感覚だ。

ストーリーに奥行きがないと感じる理由を考えてみた。

まず、物語を展開させるための仕掛けが不自然に思えた。
トントンの宝探しの発想や、彼の描く絵は、いかにもママが喜びそうにできていて、ちっとも子供らしくない。大人の作為に思えてならないのである。
また、ジー・リンがバッグをなくしてから、これが見つかるまでの経緯も、芝居がかっていて受け入れられない。
この絵とバッグにはキーワード的役割を持たせたかったのだろうが、その役割が充分に果たされていない気がした。

Alexという青年の行動が不気味だ。
彼はなぜ身を挺してまでジー・リンを守ろうとするのだろう。後をつけていくうちに本気で好きになってしまったとか?そこまで夢中になれる魅力を、ジー・リンはもっているだろうか。(私の答えは否。)彼は、母親と再婚した義父がどうしても許せない。だからといって、子を亡くした女性の憎しみを利用して復讐するなんて、考えるだろうか。人間の思考や行動がこんなに短絡的なはずはない。

終盤、白血病で余命わずかの男が登場。解決に向けた苦肉の策か。同情心を引き出して己の罪深さを悟らせ、物事を収めようとしているのだとしたら、これもまた短絡的だ。

「許し」をテーマの一つにしたいのだと思う。不誠実な夫婦、加害者夫婦、嘘をついた竹とんぼ売り、白血病の義父と義理の息子。これまでの展開から容易に解決するとは思えない難題が、何となく収束の方向に向かう。それはそれでほっとするのだけれど、違和感はぬぐえない。

不満をつらつらと書いてしまったが、夫役の尹昭徳はよかった!ソフトな感じがすてき!先日観た『夜奔』から約10年。一層男前になった気がする。短期間に10年の隔たりを目にすると不思議な気分。ちょっと作品をチェックしてみよう!!

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