1Q84 BOOK3 : 夢の国・亞洲文化宮

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1Q84 BOOK3

20100717

31984.jpg

著 者:村上春樹
出 版:新潮社
刊行年:2010年4月



<内容・感想など>
「牛河」「青豆」「天吾」の各人の目線で描かれた30章に、最終章を加えた構成。BOOK2の内容を忘れかけていたが、振り返る箇所が多く理解の一助となった。牛河は青豆を追い、青豆は天吾を追う。天吾は待つ立場だ。BOOK2の牛河は気味の悪い人物として不快指数100パーセント。しかし今回は彼の過去に同情の余地が生まれたせいか、50パーセントくらいに下がった。それにしてもなぜ彼の外見をこれほどまでに醜く描かなければならないのだろう。

物語は、おもちゃ箱をぶちまけて、お片づけができないまま放置されている、といった感じだ。おもちゃとは、空気さなぎ、ふかえり、猫の街、男女関係なしの受胎、天吾の年上の彼女、天吾の両親、青豆の家族、タマル、老婦人、さきがけのリーダー…など、青豆と天吾を取り巻く人々や出来事だ。大半は未解決のまま次の巻に繰り越される。でも仕方ないか。1Q84の世界なのだから。そこは月が2つ見える、現実世界とは別の場所なのだから。どんな矛盾も、不思議現象も、あって当然と言えば当然か。しかし何だかそれは、違反、というか、反則、というか…。心のモヤモヤは晴れない。

牛河、青豆、天吾。3人の共通点は、目立たないようにしていることだ。いずれも優れた資質を持っていて、世の注目を浴びるチャンスはいくらでもあるはずなのに、彼らはその方向をばっさり切っている。この小説もまた、彼ら同様息をひそめていないだろうか。新興宗教やDVといった問題を取り上げながら、それらに関して意見するわけではない。問題を解決に導くわけでもない。ただ、膨大な量の現況を説明しているに過ぎない。さまざまな事象について解釈の幅は大きいと思う。しかしそれらから強烈なインパクトは感じられない。

現在の最大の関心事は、青豆と天吾の今後である。前回の最後でも確かそんな気持ちだった。

BOOK3に描かれるのは10月から12月までの出来事である。ということは当然、1月から3月までのBOOK4も存在しなければならない。となれば、その時期だと「1Q85」か。いや、時間を遡ってやはり「1Q84」か。(笑)なんだかんだ言ってやっぱり話題性の多い作品だと思う。

今天吾の書いている小説が『1Q84』、という展開だけはやめてもらいたい。

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「1Q84 BOOK3」 村上春樹 :TK.blog

『1Q84』 BOOK3   著者:村上春樹  出版社:新潮社 <あらすじ> 大小二つの月が空に浮かび、リトル・ピープルが人々の運命を支...

「1Q84 BOOK3」 村上春樹 :TK.blog

『1Q84』 BOOK3   著者:村上春樹  出版社:新潮社 <あらすじ> 大小二つの月が空に浮かび、リトル・ピープルが人々の運命を支...

コメント

消化不良?!

私もやっと読みましたよー^^

>物語は、おもちゃ箱をぶちまけて、お片づけができないまま放置されている、といった感じだ。

なんてうまい表現なんでしょう!
山田くーん、孔雀丸さんに座布団10枚あげて(笑)!
いろんな事柄を出すだけ出して、未回収が多いですよね。
あまりにも多すぎて収拾がつかなくなってるのかも^^;

そしてハッピーエンドっぽいラスト。
あれやこれらはどうなったの?!と心はモヤモヤ状態…。
BOOK4が出たとしてもちゃんと回収してくれず半分以上は
謎のまま終わりそうな予感がします^^;

>今天吾の書いている小説が『1Q84』、という展開だけはやめてもらいたい。

ひぇ~~!その展開だけはホントやめていただきたいわ~(><)
村上さんともあろうベテラン作家さんがそんなベタなオチをするはずは…
いや、そのオチだと謎の部分を放置出来るから最終手段としてありうるかも…
いや、まさかね、そんなオチなわけ…ないですよね~~。ア、アハハ

座布団ありがとっ!!

TKATさん、こんばんは♪

いや~、ハッピーエンドにこぎつけましたね!
でもまだまだ波乱万丈ありそうですね。

>BOOK4が出たとしてもちゃんと回収してくれず半分以上は
謎のまま終わりそうな予感がします^^;
同感ですわ。未回収のまま5、6…と続いたりして。
そして話はどんどん膨らんで未回収もどんどん増えていく、という
展開を予想している私です。

よくわからない物語ですが、こうして文句つけながら予想するのが
結構楽しいです。
たくさんの書評の中でも、細かい分析、他作品との比較があるかと思えば
難解だ、といった内容も多く、ほんとうに色々ですね。

>そんなオチなわけ…ないですよね~~。
ですよね~。こういう会話がなされた後に「あった」ら大変だ~

なんだかんだいって、続きが楽しみです。
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