シー・ラブズ・ユー : 夢の国・亞洲文化宮

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シー・ラブズ・ユー

20100714

shilovesyou.jpg




著 者:小路幸也
   (しょうじ ゆきや)

出版社: 集英社

刊行年: 2007年5月







<内容>
『東京バンドワゴン』の続編。亡き曾祖母(研人、花陽の立場から)、堀田サチの語り口調は相変わらず優しい。今回は冬、春、夏、秋の各章から成る1年間の物語。なぜか複雑怪奇な事件に巻き込まれるが、そのたびに鮮やかに解決されて家族の絆は更に深まる。新たな登場人物も加わって、ますますにぎやかに。

<登場人物>
堀田サチ:古書店主堀田勘一の妻で、76歳で死去。
堀田勘一:<東京バンドワゴン>の三代目店主。
堀田我南人<ガナト>:勘一、サチの息子。伝説のロッカーと言われている。
堀田藍子:我南人の娘。古書店のカフェを経営。
堀田花陽:藍子の娘。中学生になる。
堀田 紺:我南人、秋実の息子で藍子の弟。フリーライターをしながら家業を手伝う。
堀田亜美:紺の奥さん。藍子と一緒に古書店のカフェを切り盛りする。
堀田研人:紺、亜美の息子。
堀田 青:父は我南人。母は池沢百合枝。
堀田みすず:青の奥さん。花陽とは異母姉妹。
マードック:堀田家の近くにアトリエを持つイギリス人。藍子に惚れている。
藤島:28歳のIT会社社長。藍子に惚れている。
池沢百合枝:大女優

<感想など>
複雑な家族構成も、周りの人々との人間関係も、今では関係図を見なくてもしっかり把握できるようになった。サチの語りが確かで、公平だからだろう。今のところ幽霊であるサチの存在を感じているのは紺と研人だけだが、そのうちに増えてきたりして・・・。そうなったらおもしろいだろうな。

今回は我南人の亡き妻秋実さんの七回忌。太陽のようだった彼女が亡くなってどれほど打撃を受けたかが、各人の口から語られる。そのうち、彼女こそ、幽霊になって出てきてくれないだろうか。是非会ってみたい人である。

タイトルの「シー・ラブズ・ユー」。一体、誰が誰を愛しているのだろう。そんな疑問を抱きながら読み進めるのも面白い。キーワードは我南人の口癖「LOVEだねぇ」。これですべてが丸く収まってしまう気がするから不思議。我南人じいちゃんだからこその効果である。

さて今回、冬の章では赤ちゃんを置き去りにする女性、春の章では売った本を買い取るおじいさん、夏の章では幽霊が見える男の子が登場。そして秋の章では警察の家宅捜索が行われる。人間関係も、登場人物たちの生い立ちも、すべてが並ではない。そんな中で深刻な出来事が次々と起こる。解決不能と思えることばかりなのに、なぜか飄々とした雰囲気に包まれて、締めくくられる。堀田家は高波に襲われるたびに皆で踏ん張って強くなっていく、一隻の船のようだ。個性豊かな船員たちがそれぞれの役割をしっかりと果たし、どんな荒波でも耐えうる船に築き上げていくのだ。

ドラマ化を意識した構成である。気になるのはキャストだが、私の中では池沢百合枝は吉永小百合さんで決まり。堀田勘一には伊東四郎さんが重なる。堀田青や藤島さんはイケメンということで、色々な顔が浮かぶ。我南人の「LOVEだねぇ」を違和感なく言える俳優さんとは?やはりミュージシャンでなければね。

続編も楽しみだ。

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