台湾人生 : 夢の国・亞洲文化宮

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台湾人生

20100711

taiwanjinseihon.gif
   著 者: 酒井充子

   出版社: 文藝春秋

   刊 行: 2010年4月







<内容・感想など>
ドキュメント映画『台湾人生』の内容を書籍化したもの。それぞれが語る日本語にはほとんど手を加えず編集したという。日本語だからこその真実味、重みが伝わってくる。鑑賞からかなりの時間が経過しているが、読むうちに各人の顔と背景をはっきりと思い出した。映画の感想は、こちらです。

インタビューを受けるのは、映画と同じ、次の方々である。

陳 清香(チン・セイコウ)さん・・・台湾人による政治を目指す。
蕭 錦文(ショウ・キンブン)さん・・・台湾総督府、ニニ八記念館でガイドを務める。
宋 定國(ソウ・テイコク)さん・・・日本人の恩師の墓参りをする。
塔立國 普家儒漾(ダリグ・ブジャズヤン)さん・・・議員を務めていた。
楊 足妹(ヤン・ツィーメイ)さん・・・昔はコーヒー園で、今は茶畑で働く。

最近戦争を扱った映画、本と接する機会が多い。映画『トロッコ』では『恩給欠格者』の通知を受け取ったお年寄りが憤りを語る。また小説『永遠の0(ゼロ)』では元特攻隊員たちが、戦争の残酷さ、理不尽さを吐露する。自分を含めた戦後世代の知らないことがいかに多いかを思い知らされる。

『台湾人生』の作者、酒井充子氏は、台湾の九份で出会ったお年寄りが流暢な日本語を話すのを聞いて、そうした方々が歩んできた道のりに興味を持ったという。そして取材を重ねるうちに、知らないでは済まされないことが次々と現れ、それらを形にして残そうと考える。戦争を知らない世代は、こうしてきかなければ何もわからない。そうした意味で、戦争を語ってくださる方々は非常に貴重だと思う。

日本の戦前教育を肯定的にとらえる見方には、正直なところ、不思議な感覚を覚えた。自分の親世代は戦前の教育を否定して今日まで生きており、私はそんな親の意識に影響を受けている。つまり、親の見方が私にとってはすべてだった。しかしこうした本を読むと、別の観点があることに気づく。そして場合によっては見方を変える必要も感じるようになる。

日本による植民地化と、国民党による支配。台湾の人々は外部の圧力によって、言葉の自由さえ奪われてきた。受難の日々はまだ終わっていない。そんな事実を突きつけられた作品だった。




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