深夜特急6 -南ヨーロッパ・ロンドン- : 夢の国・亞洲文化宮

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深夜特急6 -南ヨーロッパ・ロンドン-

20100623

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著 者: 沢木 耕太郎

出版社: 新潮社(文庫)

刊 行: 1994年
(1992年『深夜特急 第3便』
後半部分より)







<内 容>
第16章  ローマの休日   南ヨーロッパⅠ
第17章  果の岬      南ヨーロッパⅡ
第18章  飛光よ、飛光よ  終結
〔対談〕  森の少女とカジノの男  井上陽水  沢木耕太郎

<感想など>
ゴールが近づいているからか、旅人に落ち着きが見え始めた。それでも相変わらず値引き交渉ではとことんねばる。思い返せば、彼はどんなに疲れていても「バスで行きたい」と「もっと安く」をはっきりと主張していた。交渉が思い通りにいくと心の中でガッツポーズを決めていた(と思う)。まるで勝ちにいく勝負師のようだ。1巻のマカオでは賭け事には慣れていないと言いながら、瞬く間にのめりこんでいった。勝負ごとに熱くなる性質なのだろう。逆さまに映ったアリの試合に胸を震わせる姿からも、その人となりが想像できる。モナコでも当然、ジャケットを手に入れてカジノに乗り込むものだと思っていたが、意外や意外、あっさり諦めてしまう。ちょっと拍子抜けした。やはり心が終結に向かっているからだろうか。

著者はよく映画を観ていた。3巻にはインド映画を楽しんだことが記され、いつか観よう!と思った。今回はローマのスペイン階段で「ローマの休日」を思い出している。著者のオードリー・ヘップバーンを賛美する文を読んだ瞬間、観たい思いにかられ、これを借りてきてしまった。すると・・・このまま「ローマの休日」のレビューに突入したくなるほど夢中になった。今度のロケ地めぐりはここにしよう!!なんて、またまた脱線しそうなので軌道修正を・・・。この旅人は、出会った人を巻き込む魔術でも持ち合わせているのだろうか。

終結に到るまで、著者はどれだけの人と出会ったのだろう。振り返ってみれば、よい出会いが多かったように感じられる。特に日本人とわかると珍しがって話しかけてくれる人々はほんとうにありがたい存在だったと思う。実際には辛いことの方が多い旅だっただろうが、読者である自分が覚えているのは面白そうなこと、楽しそうなことばかりだ。そして風景よりも人間模様の方が心に残っている。

著者は旅を人生にたとえていたが、レースとかラリーといったスポーツの要素も感じられる。高揚があり、スランプがあり、どん底から這い上がる時があり、ゴールの瞬間がある。そして常に駆け引きが行われ、判断力が試される。

さていよいよ<ゴ~~ル!!>かと思いきや、あれれ、まだ続きがあるのかな。ロンドンでの一大イベントになるはずだった電報は? まさかここでオチがあるとは・・・。いや、これをオチと言っていいものか。著者の笑っている姿が目に浮かび、こちらまでニヤニヤしてしまった。でもやっぱりお約束はきちんと果たして欲しかったな。(笑)

この本に登場した若い旅人たちも、今は定年前後の年齢だろう。心身を極限まで使った旅行がこれまでの人生にどんな影響を与えたのかを、一人一人から是非きいてみたい。

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