深夜特急1 -香港・マカオ- : 夢の国・亞洲文化宮

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深夜特急1 -香港・マカオ-

20100520

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  著 者: 沢木 耕太郎

  出版社: 新潮社(文庫)

  刊 行: 1994年3月

(1986年5月『深夜特急 第1便』より)










<内 容>
著者26歳当時の旅行を題材として書かれた紀行文。
第1章  朝の光 発端(インド・デリー)
第2章  黄金宮殿 香港
第3章  賽の踊り マカオ
〔対談〕出発の年齢  山口文憲 沢木耕太郎

<感想など>
1947年生まれの著者が26歳の頃体験した出来事。つまり1973年当時の旅行記と
いうことになるが、巻末の対談から、執筆したのがその十数年後とわかった。
振り返って書いているからだろうか。「私」が主人公の小説に思えてくる。

第1章では、どうしてもデリーを出発しなければならない理由と、その心境が綴られる。
第三者からみれば、どうでもいい理由である。そこがおもしろい。
今日一日をどう過ごそうかと考えること自体、贅沢なことだ。
そんな心の動きが詳細に描かれており、若い頃読んでいたら影響を受けたかも
しれないと思った。
鉄道ではなくバスで移動したい!と言い張る姿には共感できた。鉄道の方が楽だという
一般論を却下し、あくまでも自分の望みを貫く。駄々っ子と同じなのだ。
そういう主張ができるのも贅沢だ。

第2章は香港での体験記である。連れ込み宿のような(実際そうである)ホテルでの
滞在、友人との交流、筆談、英語でのやり取りなどが描かれている。
気負いもなく、淡々と過ごしているように見えて、かなりハードな冒険を体験している。
激しさをオブラートでくるんでいるような感じだ。
香港をもっと知っていたらその光景が目に浮かぶかもしれない。

第3章がいちばん面白かった。カジノは全く知らず、文字からだけではそのしくみが
よく理解できないにもかかわらず、「私」の心の動きを見るのが楽しい。
カジノに関心のなかった筆者が、ちょっと手を染めて、興味を持ち出し、金額が増える
喜びを知り、やめられなくなっていく。ついには、そのからくりを探り出そうと観察。
しかし予想が大きくはずれ、金銭的な得はなく、去っていく。短い時間の中で、多くの
人物と出会い、さまざまな思惑を眺め、自分の到らなさに気づく。読んでいる方まで
ハラハラドキドキの連続だった。
著者が大勝ちしていたら、ものすごくつまらない物語になっていただろう。(笑)

続編があるようなのでのんびり読んでいこう。寝台列車に乗った気分で。

コメント

私も読み直したくなりました!

孔雀の森さん、こんにちは。
この本は旅人のバイブルですよねぇ。
私ももちろん読みました♪
香港・マカオが舞台ということもあり、やはり一番のお気に入りは
この第1巻ですね。
あとは最終巻、旅のゴール地点での軽やかなエンディングもとても印象的でした。

旅のバイブル!なるほど~

sabunoriさん、こんにちは♪
やはりお読みになっていたのですね。
いろいろな風景が目に見えるような感覚ではないでしょうか。
フラリと旅をしていた頃が懐かしいです。早く読んでおくのだった!
地図は買わない、という著者のポリシーがおもしろかったです。
私は地図なしではダメだわ~と言って地図がすごく読める女でもないんだけど…。
ゴール地点、楽しみです。やっぱり特急に乗った気分で読もうかしら(笑)
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