躱進世界的角落 : 夢の国・亞洲文化宮

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躱進世界的角落

20100514

  著 者:幾米(ジミー)〔台湾〕

  出 版:2009年12月(初版は2008年9月)

  言 語:繁体字中国語

  英 題:How to Own a Corner

  出 版:大塊文化出版股份有限公司(台湾)







<内容・感想など>
タイトルから内容を想像してみる。
ええっ、“世界の片隅にかくれんぼ”~?
まさかお子ちゃまの夜逃げではあるまいな~
子供が親に黙って汽車やバスを乗り継いで
見知らぬ土地へ行ってしまうお話?
飛躍しすぎかと思いつつ読み始めたが、
あながち間違いでもなさそうだ。
ここでの「世界」は子ども自身の心の中。
まず、ひねくれ小僧っぽい男の子がぶつぶつ言いながら
階段を上がっていく。
すると突如タイムマシンの入り口みたいな穴に吸い込まれる。
次の瞬間視界は真っ暗に。見返し2ページが黒一色なんて、
初めてだ。
そして突然視界が開ける。以降、それぞれのページに、
それぞれの子供たちの世界が映し出されていく。

今回の作品は、色彩のインパクトが強烈だ。
敷き詰められた若葉。黄緑に彩られた草地、藍色の中に
ぼうっと光るオレンジ色、
真っ赤な背景ににょきにょき伸びる花、深緑色のトンネルのような世界、
真っ暗な中に浮かび上がる隕石…。
前半は明るい色彩で鮮やかに、後半は暗い色調で幻想的に、物語は進む。
子供たちについては、数回登場する子もいれば、一回だけの子もいて、
主人公ははっきりしない。
でもいろいろなことをつぶやく男の子が中心のようだ。
また、海と陸を隔てる壁に沿って歩く女の子も気になる存在である。

自分の世界は、夢の中、読書、映画鑑賞など、人それぞれだと、
その男の子は言う。
それなら、大人の私もしょっちゅうその世界に入っているではないか。
ブログを書いている今が、まさに夢の中だわ。
(タイトルが「夢の国」だもんね。)
大人なら現実逃避と言われそうだが、逃避してしばらく
自由で楽しい時間を過ごすのは大事なこと。
登場するのは子どもだけだが、彼らの世界には大人の自分も
行ってみたいものだ。

裏表紙の後書きで、ジミー氏はこう述べている。
「自分の心には子供が一人いる」
そしてその子の呼称は「她」である。
やはり娘さんを念頭においているのだろうか。
登場人物は可愛く描かれているわけではない。
かなり突き放した見方をされている。
わが子と距離を置く観察眼は、作家として必要なのかもしれない。

話は変わって。
遠い遠い昔の夢。舞台でスポットライトを浴びて煌々と輝く、
巨大なチョコレート。
その壁面には某菓子メーカーを示すローマ字が深く掘り込まれてある。
幼い私は、その物体をただ見上げるだけで、食べたくても手が届かない。
ジミーさん、いつかこの光景を描いてくださいませ~

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