カルマ : 夢の国・亞洲文化宮

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カルマ

20100424

 2002年/香港/1時間40分(レンタルDVD)
 監 督  羅志良(ロー・チーリョン)
 原 題  異度空間
 英 題  INNER SENSES
 出 演  張國榮(レスリー・チャン)
      林嘉欣(カリーナ・ラム)
      李子雄(レイ・チーホン)
      周嘉玲(バレリー・チャウ)


<あらすじ>
精神科医のジム(張國榮)は、友人のウィルソン(李子雄)からヤン(林嘉欣)という患者を紹介される。彼女は引っ越し先で母と子の幽霊を見るというのだ。ジムは、大家が妻子を亡くした話をヤンにしていたこと、ヤンが少女時代親との悲しい別離を経験していることを知る。そして彼女に過去と向き合う機会を作る。そんな治療の甲斐あってヤンは回復する。やがてジムは彼女と付き合い始めるのだが…。


<感想など>
鑑賞中登場人物の立場を自分に置き換えることがよくあるが、今回はやめよう、と心に蓋をした。
しかしもしそれが外れたら…。
そうなったらヤンやジムと同じものを見るかもしれない、と思うと怖くなる。あの母子や少女の像が怖いのではない。心を封印せざるを得ないような衝撃を、いつ、どこで受けてもおかしくないと思ったのだ。また、自分に封印していた過去があったとしたら、と考えるのも怖い。振り返っても何一つ思い当たることはないが、それでもい。
やはりこれは怖い作品だった。

ヤンは親に思いのたけをぶつけ、過去の自分と向き合って病を克服する。ここでホッとするのだが、本番はこれからと言えるだろう。ジムが恐怖におののく場面で、ふと冒頭で講演する姿が思い浮かんだ。自分は幽霊など信じない、幽霊は自分の心が作り出すものだ、と理路整然と述べていたジム。ソフトなたたずまいに自信が漲り、聴衆はみな引き付けられていた。後に登場する夢遊病のようなジムとは対照的だ。

過去の壮絶な経験と、これを封じ込めるための疾走。
もしヤンとの出会いがなければ、彼は永遠に走り続けたのだろうか。

「これまで何一ついいことはなかった」という台詞にはギクリとした。一つの記憶が、その後に積み上げられた喜び、栄誉など、プラスと思われる記憶すべてを、対極に追いやってしまうとは…。

非現実的な光景が多かったが、内容は非常に現実的で、説得力があった。結果については最後まで予測不能で、ラストに近づくにつれ緊迫感が高まる。
心拍数の上昇が自分でもわかるほどだった。(笑)

主演レスリー・チャンの遺作とのこと。
物語は救われる内容だったのになぜ?という問いは抑えたい。

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「カルマ」 :TK.blog

『カルマ』 異度空間  INNER SENSES  製作年:2002年  製作国:香港  監督:ロー・チーリョン(羅志良)  出演:レスリー・チャン(張...

カルマ(異度空間) :龍眼日記 Longan Diary

作家希望のヤン(林嘉欣:カリーナ・ラム)は引っ越したその日から アパートに潜む霊の存在に悩まされ、神経を病んでしまう。 昔から霊感の強い彼女を心配した医師である叔父(李子雄:レイ・チーホン)は 同僚の精神科医ジム(張國榮:レスリー・チャン)に彼女の診察...

コメント

ご覧になりましたか!

こんばんは☆
この作品って一応ホラーの部類に入れられてると思うのですが
孔雀の森さん、頑張って借りてきちゃいましたね(笑)。
でも実際には一般的にいうホラーではなんですけどね^^;

孔雀の森さんの感想を拝見し、ほんの少し内容を思い出しました。
レスリーの演技が良かったせいか確かに説得力はありましたね。
真の底から演じているのか本人自身がそういう状態だったのか…
あ~、ダメだ、遺作というのが頭にあるのでもうそれしか
考えられなくなってしまってます(><)。
もっともっとレスリー出演の作品が見たかったなぁ。
残念すぎます。

記憶のひだ

孔雀の森さん、こんばんは。
>自分に封印していた過去があったとしたら、と考えるのも怖い
本当にその通りです!
孔雀の森さんの言葉で初めて気づきました。
他人事みたいにサラッと感想なんかを書いていましたが
自分にもありうる話ですよね・・・。
これほどまでに大きな出来事なのになぜ記憶を消し得てしまうのか?
と思う一方でやはり受け止め切れない大きすぎる傷になる記憶は
消し去ることでしか自分を保つことができないのかもしれませんね・・・。
本当に怖い物語でした。

頑張って観ました。

TKATさん、こんにちは♪
たしかにこの作品は「アジア・ホラー」のところにありました。
自分としてはかなり思い切って借りたかな。
でも予備知識がかなりあったことと、「ホラーとはいえない」という
TKATさんの言葉から、幽霊像に恐怖を感じることはあまりなかったです。
やはりレスリーの遺作ということが頭にあるせいか、TKATさん同様
いろいろと感じることが多かったです。
あのアイスクリームが口にべたべたのシーン。
ほんと、塗りたくったとしか思えませんね。(笑)
唯一、ホッとできる場面でした。
レスリーも今健在なら50代。この年齢ならではの演技を、ぜひ観たかったですね。

脳の不思議

sabunoriさん、こんにちは♪
私も、ジムがあれだけ衝撃的な出来事を覚えていないのが
不可解でなりませんでした。
でも、おっしゃるように、自分を保って生きていくためには、
この記憶を消さざるを得なかったのでしょうね。
脳のどこかでこうした作用が起きていると思うと、不思議な気分です。
ジムが自分の脳にショックを与えていましたが、そのせっぱつまった様子も
恐ろしかったです。
この物語はきっといわゆるホラーとは違うのでしょうが、
じわじわ迫ってくる恐怖を終始感じていました。
再鑑賞は…できないです…。
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Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

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