停 車 : 夢の国・亞洲文化宮

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停 車

20100409

   
2008年/台湾/1時間46分(台湾版DVD)
監 督  鍾孟宏(チョン・モンホン)
英 題  Parking
出 演  張 震(チャン・チェン) 桂綸鎂(グイ・ルンメイ) 
     高 捷(ジャック・カオ) 杜汶澤(チャップマン・トゥ)
     戴立忍(レオン・ダイ) 金士傑(ジン・シージエ)
     曽珮瑜(ペギー・ツァオ) 
     庹[广/廿/尺]宗華(トゥオ・ツォンホワ)

<あらすじ>
母の日。陳莫(張震)は妻(桂綸鎂)と夕食の約束をした後、ケーキを買うために車を止める。店から戻ると、車の横に並列駐車されて出発することができない。理髪店の主人(高捷)に教えてもらったその持ち主の家には、息子を亡くした老夫婦と孫娘が住んでいた。これ以降一晩の間に、陳莫は、売春宿を経営する男(戴立忍)、そこに雇われている女性(曽珮瑜)、香港出身の仕立て屋(杜汶澤)、黒社会の親分(庹宗華)らと遭遇し、思いがけない災難に見舞われて、なかなか帰途につけない。

<感想など>
これほど平凡な張震も珍しい。
今まで観た中では、翳り、色気、気迫など非凡な面で魅せてくれる役柄が多く、そのイメージが自分の中に固定していた。それだからか、今回のどこにでもいそうな役柄は、かえって新鮮だった。

いったいなぜ彼はこんなに悲惨な目にあわなければならなかったのだろうか。あの場所に駐車したからか。ちゃんと家にたどり着けるのだろうか。たった一晩の間にいくつもの人生に出会い、そこに巻き込まれてしまうのもまた、運命と言えるのか。

いくつもの疑問が頭をよぎると同時に、主人公の運のなさが滑稽に見える。陳莫の生真面目さ、正義感の強さ、潔癖さ、優しさ、といった「長所」が、明らかに裏目に出ているのだ。観ながら思わず突っ込んでしまう。老夫婦と孫娘の住む家。「また来る」なんて約束しない方がいいよ~

ケーキをお尻でつぶしてジーパンが汚れても、そのまま帰ればいいじゃない。殴られて青あざができてひどい顔。思いがけずタクシーがやってきた。せっかくタクシーに乗れたのだからそのまま帰りなさい!ケーキは諦めて!
彼のちょっとした思いつきや同情が、分かれ道での選択を誤らせ、帰ろうにも帰れないのだ。彼の性格を表す行為として印象的なのは、ひどい目にあっても妻への連絡は忘れないことだ。この電話を受けた妻は、夫が体験したことなど想像もできないに違いない。

こうした主人公の状況と、登場人物のさまざまな人生を交錯させながら描いているところがおもしろい。黒社会の親分と理髪店の主人が久しぶりに再会したのも、彼がいたからだ。売春宿を経営する男は悪辣さが突出して、見ているだけで嫌悪感が走る。しかし意外に弱いところがおかしかった。この後どうなったのか…。陳莫と仕立て屋のコンビはいい感じだった。

作品では、台湾の國語、大陸の北京語、台湾語、さらに広東語が飛び交う。こうした多種の言語が、人生模様の多様さを表すのに効果をあげていたと思う。

時には視覚から強烈な異臭を感じたが、これもまた珍しい経験だった。人の五感に訴えかけるのが秀逸な作品だと思う。

さてようやく帰途につけた陳莫だが、妻にはこの状況をどう説明するのだろう。

trackback

停車(PARKING) :龍眼日記 Longan Diary

家で待つ妻のためにケーキを買う男(張震:チャン・チェン)。 ケーキを抱えて車へ戻ると隣にピッタリと二重駐車されて車が出せない。 近所の床屋の主人(高捷:ガオ・ジェ)に車の持ち主について尋ねると 「このアパートの3階に住む住人だろう」と言う・・・。 こ...

「停車」 <大阪アジアン映画祭2009> :TK.blog

『停車』  PARKING  製作年:2008年  製作国:台湾  監督・脚本・撮影:チョン・モンホン(鍾孟宏)  出演者:チャン・チェン(張...

コメント

ちょっとだけ嫌な予感

孔雀の森さん、こんばんは。
ホント、ここまで平凡かつ冴えない張震は珍しいですよねー!
確かに孔雀の森さんのおっしゃる通り彼の人の良さが全て裏目に出て次から次へと
事件に巻き込まれていきましたよね。
「ただいま」と帰宅した夫の思わぬお土産を見て奥さんは一体どういうリアクションを
起こすのでしょうか。
私が1つ気になって仕方なかったこと。
帰宅する陳莫が車のトランクに仕立屋(でしたよね確か)を入れていましたよね。
同様にトランクに誰かを入れていて大変なことになったというエピソードがあったので、
嫌な予感がしてしまいました。
終わったと思った陳莫の不運はまだ続くのかな、なんて。
いや、いくらなんでもそれは考えすぎですよね・・・。

このあとどうなるのでしょう?

sabunori さん、こんにちは♪
映画のポスター、色使いやクレヨンで塗ったようなタッチが、面白いですね。
車に乗っている人にも、周りの人にも、不思議世界に迷い込んでしまった、
という戸惑いが感じられます。
あのトランクに入っているのは阿寶(売春宿経営者)ですね。
どこかへ立ち寄って自分がされたのと同じことをするのかしら。
そうしたらますます帰宅が遅れますね。
でも意外に忘れていたりして。そうしたらお土産が2つ、なんてことに…。
>「ただいま」と帰宅した夫の思わぬお土産を見て奥さんは一体どういうリアクションを
起こすのでしょうか。
あんぐり口をあけたままか、気絶するか、笑ってしまうか…。
不謹慎ですが、そんな想像も楽しめました。
人のいい陳莫だから、不運はこれで終わりにしてあげたいです。
上映情報はありませんね。冴えない張震ですが、大スクリーンで
観たい気持ちは強いです。

平凡な張震もステキ☆

ただケーキを買いたっただけなのにどうしてこんなことに
なっちゃたんでしょう(笑)?
一晩の出来事なのにすごい体験です。。

>作品では、台湾の國語、大陸の北京語、台湾語、さらに広東語が飛び交う。

むむ・・・・私も聞いてて判別出来るようになりたいわん☆
そうそう、GWの台湾旅行決まりました!
どこかで幾米のイベントしてたらいいな~^^
もちろん幾米絵本と日本語版が出ていない台湾映画DVDは
購入してきますよー♪ふふふ、楽しみです。

台湾旅行、楽しみですね!

TKATさん、こんにちは♪
こうして感想を交換しているうちに、人形を抱いている女の子が
気になりだしました。
確かにカワイイ顔をしているんだけど、どことなくミステリアス。
老夫婦は陳莫に託したのですが、押しつけたような感じもして…。
奥さんが彼女に対し、「あ、どこかで見たような」なんていう
リアクションしたらこわいな~
きっとこの後はホラーになりますよ、このハナシ。(笑)

冗談はさておき。
台湾旅行、楽しみですね!!今度はどこへ行くのですか?
私の勝手な予想では、南の方かしら~
私もまたすぐにでも行きたいワン!
DVD、絵本、観光情報、おしえてくださいね~
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いろいろな出会いを
大切に♪

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