幾米『我的錯都是大人的錯』 : 夢の国・亞洲文化宮

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幾米『我的錯都是大人的錯』

20100408



 著 者:幾米(ジミー)〔台湾〕

 出 版:2007年

 言 語:繁体字中国語

 英 題:Don’t blame me,it’s not my fault

 出 版:大塊文化出版股份有限公司(台湾)






かなり前に購入しながら放っておいた本。
まずタイトルにドキリとさせられた。
「アタシがこんなにグレちゃったのも、ぜ~んぶ大人のせいなんだからね!!」とも受け取れる。(ちょっと勝手すぎやしないか?)
やがて、一人の女の子が長いテーブルの前にポツンと座っている姿が飛び込んでくる。もじゃもじゃ頭にひよこを飼い(笑)、目を下に落とし、浮かない顔をしている。
「誰にでも間違いはある。だからみんな反省して、二度と間違いはしないと誓う。けれども…」
「もし私が期待にそえない子どもになってしまっても、それでも私を愛してくれる?」
これ以後、いろいろな人(子)がいろいろなことを言う。
歴史上の人物の言葉もある。
最後にはあの彼女が再登場。今度は少し笑みを浮かべている。
途中、どんな問答があったのだろう。

登場人物はほとんどが子どもだ。でも年齢は不詳。
思い返せば、ジミー作品に登場する子どもたちは、ほとんどが心に何かを抱えているように見える。

ある所では大人と子どもの違いが描かれる。
大人は夢と現実を分けて考えるが、子どもはそんなことは世界で一番つまらないと思っている。
そこには、三日月をバックに孫悟空が柿の木から下りてくる姿が見える。
どういう意味だろう。

またある場所では衝撃的な説が流れる。
流星はお空の○○○だって!
ええっ!!! 誰が考えたの?そんな説。
暗い空を見上げている女の子。
かたわらには枝の広がった木と、ピンクの豚さんの姿。

こんな疑問の声も聞こえてきた。
大人は童話を作り話と知りながら、なぜ子どもにそんな「うその話」を聞かせたがるの?
子どもが聞いて喜ぶだろうと思うからかな。
いや、ほんとうは、自分が楽しんでいるのかもしれない。

また、こんな説もある。
大人はよその子を「過保護だ」と笑いながら、自分の子を過保護にする。
これは何となくわかるなあ。(笑)

私は親の立場だが、よその子も含め子どもが苦手である。
立場に関わらず、子どもを好きな人も、苦手な人もいると思う。
ここに登場する子どもたちは、ほとんどがいわゆる「子どもらしい子ども」ではない。
大人が期待するような子どもではない、ということだ。
手探りで子どもと向き合おうとする大人が創造した子どもの姿とも思える。
それが真の姿かどうかは別にして、こうして悩める大人がいると思うと、ほっとする。

最後は、冒頭の女の子をまるごと受けとめる形でしめくくられ、安心した。
表紙の子の上目遣いは「こっちを向いて!アタシ(ボク)を愛して」のサインだろうか。


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「我的錯都是大人的錯」 幾米 :TK.blog

『我的錯都是大人的錯』   DON'T BLAME ME, IT'S NOT MY FAULT 著者:幾米 出版社:大塊文化出版  <感想> 「誰でも間違うことはある。だから私たちは反省し過ちを改め、再び間違い...

コメント

最近、幾米の本は翻訳されないですねー(悲)

私も孔雀の森さんと同じく、かなり前に購入しながら放置してた本です。
というか、訳すのに途中で挫折してた本ですw

まず、孔雀の森さんが訳されたタイトルの訳、
「アタシがこんなにグレちゃったのも、ぜ~んぶ大人のせいなんだからね!!」
うまい!こりゃかなり的をついた意訳です!山田くん、座布団5枚~。

私が訳せない内容はいつも挿絵を見ながら想像してたんですが、
今回は難しい~(><。)。。挿絵との関連性がよくわかりませんでした(TT)。
そんな中、私も「聞いたところによると流れ星は…」というくだりには同じくびっくり!
同時にスカーフを巻いた豚さんは一体どんな意味が?!なんて思っちゃいました。

>ここに登場する子どもたちは、ほとんどがいわゆる「子どもらしい子ども」ではない。大人が期待するような子どもではない、ということだ。

確かに。大人が期待するような子どもではないですね。
なんだか幾米の本を読むと、将来の子育てにも役立ちそうです。
いや、参考にしたら過剰に神経質になっちゃいそうなので
やめときまーす^^;

厚い絵本!

TKATさん、こんにちは♪
最近翻訳は出ていないんですか?
ジミーさんの世界からしばらく遠ざかっていたので知らなかったです。

さて、座布団5枚、ありがとうございま~す!
たしかに挿絵と文の関連性がよくわからないところがありますね。
容易にわからせないぞ、という気持ちがあるのかしら。
今パラパラとページをめくってみましたが、ジミーさん独特の
諧謔というか、ひねくれというか、そんな「ねじれ」みたいなものを
感じてしまい、心底楽しめる、といった読後感ではないです。
「こんな小さな子がこんな哲学的な考えを整然と述べるかいっ」なんて
こちらもひねくれてしまいます。(笑)

豚さんのスカーフは、あまり気も留めなかったのですが、
言われてみれば気になりますね。
全体的に、動物が擬人化され、子どもの側に立っているように思えます。
大人よりも動物の方が子どもに近い場所にいるみたい。
今改めて気づいたのは、動物の眼が面白い!っていうことです。

この本は、自分にとって耳に痛い所が多いです。
20年前に遡って…いやいや、後ろ向きに考えるのはやめときます。(笑)

1ページの文は短いけれどページ数が多いので、結果的に長いんですよね。
考えさせる内容なので、時間もかかりますね。確かに耳に痛いんだけど
そこがまた楽しみでもある本でした。
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