ラッシュライフ : 夢の国・亞洲文化宮

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ラッシュライフ

20100314



2009年/日本/2時間2分(レンタルDVD)
監 督  真利子哲也  遠山智子  野原 位  西野真伊
原 作  伊坂幸太郎『ラッシュライフ』
出 演  堺 雅人  寺島しのぶ  柄本 佑  板尾創路
     団 時朗  MINJI  深水元基  竹嶋康成
     筒井真理子  塩見三省  塩谷 瞬  大鷹明良
     田村泰二郎  近藤良平  佐藤江梨子 永井 努

<あらすじ>
【河原崎編】
河原崎(柄本佑)は塚本(竹嶋康成)から、教祖である高橋(塩谷瞬)の「解体」を絵に描くよう命じられる。しかし塚本が運んできた人物は、河原崎の知る高橋とは別人だった。
【黒澤編】
黒澤(堺雅人)が物色しているところに、佐々岡(永井努)が<帰宅>。互いに大学時代の同級生と気づく。彼が家を把握していないことから、黒澤は彼がここの住人でないと見抜く。
【京子編】
精神科医の京子(寺島しのぶ)はサッカー選手の青山(深水元基)と不倫関係にあり、彼の妻(佐藤江梨子)の殺害を持ちかける。その途中、青山は人をはねてしまう。彼は京子の指示通り、遺体をトランクの中にしまいこむ。
【豊田編】
豊田(板尾創路)は会社からリストラされ、就職活動もままならない。そんな中で、彼は一匹の老犬と出会う。その犬はいつも豊田の後をついてきて、いつしか彼にとってかけがえのない存在になっていた。

<感想など>
東京藝術大学の映像研究科生による作品。4名の監督が各編を担当している。
原作を読んでいたから何とか理解できたのだと思う。

まず【河原崎編】。教祖高橋の能力がどんな特殊性を持っているのか、
なぜ彼を「解体」するのかがはっきりしない。また、画面が常に揺れており、
観るのが苦痛になってくる。おどおどした柄本佑の演技だけが印象に残っている。
それに対し【黒澤編】は面白かった。黒澤の友人佐々岡が、自分の置かれた状況を知って
いく過程は、内容を知っていても(知っているからこそ?)楽しめた。
しかし黒澤役が堺雅人とは、予想外だった。私がイメージする黒澤は、短髪で
肩幅が広く、筋肉質で、背はあまり高くなく、口数はきわめて少ない、という感じだ。
堺雅人は優れた役者だと思うが、黒澤とは違う気がする。
【京子編】では、寺島しのぶの狂気をはらんでいく様子がコミカルで面白い。
青山の妻殺害、という目標に向かって一直線。しかし自分が騙されていると知ったとき、
自分自身が崩れてしまう。いったい自分、何やってるんだ?という疑問が、裸足で坂道を
とぼとぼ降りていく動作につながっている。
【豊田編】で残念だと思ったのは、リストラされた男の悲哀がうまく伝わってこなかった
ことだ。舟木に対する憎しみも中途半端である。役者も老犬もいい味を出していたのに、
もったいない。

原作『ラッシュライフ』のおもしろさは、関係のなさそうな人物がだんだんつながって
いくところにある。しかしこの映画は、各編が一話完結に感じられ、関連性が希薄だ。
ラストで、画商の戸田(団時朗)が豊田の大切なものと仕事との取引を持ち出す場面が
唐突だった。豊田が老犬を手放したくない気持ちが、充分伝わってこないのが残念。

原作の展開と台詞を忠実に再現しようとした様子がうかがわれる。
しかしこの作品の場合、各編に分けてそれぞれのつながりをわかりやすく描くのは、
至難の業ではないだろうか。
この際原作を大きく変えて、一人の主人公の視点で描いたら、もっと明確になると思う。

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