台北に舞う雪 : 夢の国・亞洲文化宮

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台北に舞う雪

20100222

         

2009年/中国・日本・香港・台湾/1時間43分(劇場で鑑賞)
監 督  霍建起(フォ・ジェンチイ)
原 題  台北飄雪
英 題  Snow Fall in Taipei
出 演  陳柏霖(チェン・ボーリン) 童 瑤(トン・ヤオ)
      楊祐寧(トニー・ヤン) 莫子儀(モー・ズーイー)
      蔡淑臻(ジャネル・ツァイ) 紀培慧(テレサ・チー)
      金士傑(ジン・シージエ)
     
<あらすじ>
台湾の小さな町、菁桐。身寄りのないモウ(陳柏霖)は近隣の人々の援助で成長、その恩返しの気持ちから、毎日皆のために忙しく働いている。ある日この町に、メイ(童瑤)という新人歌手が降り立つ。声が出なくなり、周囲の人に黙って逃げてきたと言うのだ。モウはあれこれ世話を焼いているうちに、彼女を好きになっていく。一方、台北では新人歌手失踪のスクープを記事にするため、記者のジャック(莫子儀)がメイの行方を追っていた。やがて彼はメイが最初に宿泊した旅館をつきとめ、菁桐へと急ぐ。メイのプロデューサー、レイ(楊祐寧)は、マネージャーのリサ(蔡淑臻)の話から、彼女がのどを痛めた事実を初めて知ったのだった。


<感想など>
最初に映し出されたのは町を流れる川の風景。上から眺める水の輪は黒々と光っている。
次に何が現れるだろうと思っていたら、自転車を踊るようにこぐ青年の姿である。
丁寧に紡ぎ出された風景は、一つ一つ心に染み込んでいく。
物語以上に、スクリーンの彩りの印象が強い作品だった。

主人公は、まるで「何でも屋」のように人々のために尽くすモウ。彼は漢方医の
おじいさん(金士傑)に新聞を届けたり、食堂にビールを運んだりと、雑用を一手に
引き受けている。生活の面倒を見てくれた人々への恩返しなのだという。何て素敵な
青年なのだろう。彼のまっすぐで温かな人柄は、この街が作り上げたと言えようか。

そんな彼のハートを射止めたのは、突如舞い降りた新人歌手。まるで雪のような存在だ。
(この地にはほとんど降らないという意味で)
私はいつしか食堂のおばさんと同じ保護者的立場になって、スクリーンの彼に心の中で
叫び続けていた。
「その娘に惚れちゃ、だめよ~」と。
しかしそんな「親心」を無視するかのように、彼は彼女に惹かれていく。そしていつしか
彼女の方も…。

これまでの私なら、相手の女の子を猛烈に非難してしまうだろう。
「あんた、自分の都合で来て、酔っ払って、面倒見てもらって当然っていう顔してさ」と。
しかし今回は主人公が息子同然なので、その息子が好きになるのだからいい娘だろう、
と、好意的な目で見ていた。

さて登場人物の中で面白い存在と思ったのが、カフェのウェイトレス、ウェンディ(紀培慧)である。
店内の装飾も彼女のファッションも、まるで夢の世界のように豊かな色彩があふれている。
また、ウェンディ自身も夢見がちな女の子の雰囲気を漂わせている。
モウを振っておきながら、ちょっぴり未練があるらしいウェンディ。
けれどもジャックにぬいぐるみをもらってカメラを向けられたら即効で気が変わった?
一方、ジャックにとって彼女と一緒にいるカフェは癒しの空間か。
ウェンディと記者ジャックの組み合わせこそ、夢みたいだ。

メイが台北に帰る前夜。メイの前で「愛する人に傷つけられることなんてない」と
気丈に振舞うモウの姿が痛々しかった。彼をこんな気持ちにさせるメイがちょっと
憎らしくなった。しかし彼女のモウに対する気持ちが動かないだろうという確信もあった。
さあ、2人はこの先どうなるのだろう…。

風車、荷物運搬のための滑車、天灯、モビール、雪のように舞う消火器の泡…。
さまざまな小道具が、観る者を夢の世界に誘ってくれる。
物語は、ごく単純なのかもしれないが、視覚に映る色、物、表情が話を膨らませ、
さらに想像の世界も広げてくれたような気がする。
結論までは描かれていないが、誰もが幸せになれる展開であるに違いない。
とてもポジティブな気持ちにさせてくれる作品だった。

追記:
出演者はチェン・ボーリン以外チェックしておらず、予備知識もほとんどないまま鑑賞。
後でトニー・ヤンがレイ役だと知ってびっくり。パンフレットの写真を見ても、
トニー・ヤンにはぜんぜん見えない。あの太陽のようなきらめきを封印するなんて、
よく思い切ったものだと、感心した。

trackback

台北に舞う雪 :龍眼日記 Longan Diary

台北北部の小さな町、菁桐。 この町で幼い頃母親に去られた青年モウ(陳柏霖:チェン・ポーリン)は 母親が戻るのを待ちながら便利屋をして暮らしている。 そんなある日この町の駅に1人の女性が降り立つ。 彼女は売り出し中の新人歌手メイ(童瑶:トン・ヤオ)。 彼

「台北に舞う雪」 :TK.blog

『台北に舞う雪』  台北飄雪  SNOWFALL IN TAIPEI 製作年:2009年 製作国:中国/日本/香港/台湾 監督:フォ・ジェンチィ(霍建起) 出...

コメント

台湾へ今すぐにでも行きたいです!

孔雀の森さん、こんばんは。
お互い素早い鑑賞ですねぇ。(笑)
そうそう、ストーリーはそれほど目新しいわけでもないのですが
舞台になる町の風景や小道具の使い方が見事で小作ではあるけれどステキな作品でしたよね。
メイ役の童瑤にはあまり魅力を感じなかったのですが、流石に歌を歌うと
その可憐な歌声に魅了されました。
ウェンディはファッションも独特な雰囲気もとっても魅力的でしたね。
彼女は「九月に降る風」とは全然違う役で流石役者ねぇ!と感心しました。
ところで孔雀の森さんはトニー・ヤンくんが出演しているのをご存知なく鑑賞されたのですね。
私は事前にチェック済みだったので驚くことはなかったのですが
うちのダンナもスクリーンでアップの顔を見て初めて「あれ、これは・・・」と気づいたらしいです。
ホント、おっしゃるとおり太陽のようなきらめきを封印していましたよね。
でもやっぱりあのTシャツ姿が眩しい彼が好きなんですけどねー。

「藍色夏恋」のチェン・ボーリン君再来!!

sabunori さん、こんにちは♪
お互い早い鑑賞でしたね!私の方が少し出遅れたかしら。
前売り券を買っていたので、忘れないうちに(忘れるか~?:笑)
と、封切を指折り数えて待っていました!!
なのにトニー・ヤン君出演に気づかないなんて大ボケもいいとこだワ。
アップになっても気づかないなんて…。
たぶん、この人物自体にあまり興味がなかったのだと思います。
おっしゃるように、Tシャツ姿の明るい彼の方がいいですね♪
テレサ・チーちゃん同様、さすが役者、化けるのがうまい!!
チェン・ボーリン君はホント、変わりませんね~
人懐っこい笑顔で、ピュアで、その外見に似合わない低音の魅力。
今回オバサンのハートは完全にノックアウト状態です。(笑)
さて、これを書いている今、台湾行きの計画が浮上しています。
もし実現すれば、ブログ開始以来初の旅行ということになります。
行きたい所がありすぎて消化できない予感…。
でもこの菁桐にはぜひ行って見たいです!!
そうそう、あの電車、1時間に1本ペースの運行なのですね。
たしかに、しょっちゅう走っているような感じでした。
時刻表は要チェックですね。

あぁ、早く観たい(><)

お2人ともお早い鑑賞ですわ~~
私は一足出遅れ、明日観に行く予定なのです。
(そう、明日は上映映画館が1000円の日)
なので鑑賞後、おそらくアップするのが来週あたりに
なるのでその頃にまたお邪魔しまーす♪

>さて、これを書いている今、台湾行きの計画が浮上しています。

あら!そうなのですか?私もそろそろ台湾旅行の計画を立てようかと思ってます^^
年末年始に行ったばかりだけど~(笑)。またレンタルバイクに乗りたいよ~。

菁桐駅ですか!そういや「沈睡的青春」も平渓線のどこかが舞台でしたね。
いつ行かれる予定ですか?もしかしたら同時期かも…ふふ。

一番混んで高い時期…(泣)

TKAT さん、こんばんは♪
明日鑑賞されるのですね。
ご感想、待っていま~す。
さて、旅は3月の3連休をはさんだ5日間。台北のみです。
高校生の娘が、好きなタレントの台北コンサートに行きたいというので、
監視役として(笑)ついていきます。(そそのかしたのは私)
平渓線には1日乗降券があるらしいので、それを使いたいと思います。
でもまだ計画段階。どうなることやら。
「沈睡的青春」も菁桐駅ですよね。でも両作品の舞台は全く別の
場所のように感じました。

もしかして初対面、っていうこともアリかな~

台北に雪が降った?!

と画像を見てずっと思っていた私。
この雪の正体がわかった時はこんな演出方法を考えるなんて!と感心。。

この作品では景色とチェン・ボーリン君の魅力にうっとり☆
特にチェン・ボーリン君は金城武に似ているので(そう思うのは私だけ?)
前から気になってたのですが、今作品で孔雀の森さんだけでなく
私のハートも完全にノックアウト状態になりました(笑)。
もしかして年上の女キラーだったりして。。

>さて、旅は3月の3連休をはさんだ5日間。台北のみです。

もうすぐじゃないですか~♪計画は進んでますか?
私は行くならGWと考えています^^この辺だと1週間ほど行けそうですし♪
といってもまだ予定は未定状態。チケット取れるかもかなり微妙です^^;
お互い行けるといいですね☆

雪、降ってましたね~(きっとベトベト)

TKATさん、こんにちは♪
私は、あの雪が出現するまで、本当に雪が降るだろうと思って
いたのですよ。
だってあの写真、どう見ても雪ですもん。

ストーリーについては、なんとなく先が読めてしまって、
大きな感動はなかったのですが、景色や、俳優の表情など、
「切り取った一枚」には美しさを感じました。
平渓線のアピールになっていましたね。

すでに航空券と宿も手配済みで、今はどこへ行こうかと
地図とにらめっこする日々です。
TKATさんは5月のGWを予定しているのですね。
チケット取れればいいですね。
実は今回、22日に帰国するつもりでしたが、便が満杯で
23日となりました。空港は混むでしょうね~

チェン・ボーリン君の魅力あふれる作品でしたね~
向こうで会ったりとか…無理でしょうね(笑)
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