ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明 : 夢の国・亞洲文化宮

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明

20100128

       

1991年/香港/2時間08分(レンタルDVD)
監 督  徐 克(ツイ・ハーク)
原 題  黄飛鴻
英 題  Once Upon a Time in China
出 演  李連杰(リー・リンチェイ) 元 彪(ユン・ピョウ)
      關之琳(ロサムンド・クァン) 張學友(ジャッキー・チュン)
      鄭則士(ケント・チェン) 任世官(ヤム・サイクン)
      午 馬(ウー・マ)  袁祥仁(ユエン・チョンヤン)

<あらすじ>
19世紀半ばの中国は、列強諸国の侵略や、闇組織による暴力的行為に蝕まれ、弱体の一途をたどっていた。医師で武術家の黄飛鴻<ウォン・フェイフォン>(李連杰)は不平等条約締結の屈辱を忘れたことがない。そんな彼の元に、親戚の女性イー(關之琳)が訪れ、飛鴻が代表を務める道場「寶芝林」にしばらく滞在することとなる。彼女は海外で写真を学び、帰国したところだった。あるとき飛鴻は、アメリカ移住をうたい文句に人身売買をするブローカーの存在を知り、それが原因で命を狙われる。一方でイム(任世官)という武術家が名を上げるために道場を訪れ、飛鴻は彼の挑戦を受けて立つ。


<感想など>
冒頭からいきなり興奮してしまった。
『男兒當自強』が流れる中、夕日に照らされた浜辺で、武術者たちが一糸乱れぬ練武を披露している。実に壮観だ。
以前観たことのある山中や道場での練武シーンに比べ、武術家たちの表情は明るく見える。
この作品はとにかくアクションで魅せてくれる。
マストの縄登りに始まり、ラスト前の「梯子シーソー」に至るまで、終始釘づけ状態だった。全2時間8分はあっという間だ。

黄飛鴻が主催する「寶芝林」は、道場や医院の形をとった革命本拠地と言えるだろうか。
弟子たちは、表向きは一般庶民の安全を守る「自警団」、実は欧米列強の侵略や黒社会の暗躍に対抗する革命集団である。
横柄なイギリス側、そんなイギリスのご機嫌をとる提督側、人々を騙すアメリカ人ブローカー、その使い走りで甘い汁を吸う悪人集団。それに加え挑戦状を突きつける男。
飛鴻たちが戦うべき相手はいったいどれだけいるのだろう。
彼がいつも不平等条約の内容が書かれた扇子を持ち歩いて屈辱をかみしめる姿は、まさに「臥薪嘗胆」だ。

物語の背景にある憂国の深刻さと対照的なのが、フー(元彪)のひょうきんさや、ソー(張學友)のたどたどしさ、そしてイーの茶目っ気たっぷりの華やかさだ。
イーが、影に映し出された飛鴻の頭をなでるシーン。生身よりもはるかに官能的だ。しかしこうやってちょっかいを出してくれる美女になぜ気づかないのか、この鈍感男め!!むしょうにイラつく。でもこういう場面は見ていて楽しい。

クレジットに張學友の名がなければ、ソー役は最後までわからないだろう。中国語はおぼつかないが、英語はぺらぺら。頼りなさそうだが、いざというときには役に立つ、不思議な人物だ。張學友の片鱗は全くない。だからこそインパクトが大きい。

最初、イーはただのお荷物的存在かと思っていた。武術はできないし、飛鴻を全面的に頼りきっているように見えたからだ。しかし火災のとき、飛鴻の大事にしている扇子を誤って落としても、自分のカメラを守りぬいた姿から、見方が変わった。この人、ただのお嬢さんではないのかも。もしや、「臥薪嘗胆」に意味なし!と、密かに思っていません? また、あれだけ殴られたり蹴られたりしても、食ってかかるだけの覇気があるとは、やはり只者ではない? 彼女が気を失っても、安心して見ていられるのは、飛鴻に救出されるだろうという期待のほかに、この人物の強さにもよると思う。飛鴻に科学を学ぶ必要性を説く姿からは彼女の「核」が感じられた。「助けて~」の悲鳴だけきくと、守ってあげたくなるのだが。

どんなに汚い手を使っても覇者になりたいというイム。彼の生きざまからは、これまで中国に君臨してきた数々の覇者が思い浮かぶ。強ければそれでいい、生き抜くためには汚い金も拾って当然、ナンバーワンにならなければ意味がない、と、彼(ならでは)の上昇志向には際限がない。鉄の体を作り上げて、自分の生き方を貫いてきたイム。フーが師匠として崇める気持ちはよくわかる。しかしそんな鉄の体も銃弾を跳ね返せるはずがない。あの蜂の巣にされるイムが、列強に侵略される中国の姿に重なった。イムという人格を作り上げたのは、蝕まれていく土壌だったと言えようか。悪役的存在だが彼の生き方を否定することはできない。

この物語は恋が発展しないところがいい。フーは飛鴻の強力なライバルになるだろうか。いやいや、それはないだろう。イーに意思表示をするフーとは反対に、飛鴻は距離をつめる努力をしようとしない。イーを好きなはずなのに。もどかしいなあ…。でもそんな天然っぽい面が彼の持ち味でもあるのだからよしとしよう。
笑っておしまい、っていうところが気持ちよかった!!
機会があったら続編も観たい。

trackback

黄飛鴻(Once upon a time in China) :龍眼日記 Longan Diary

清朝末期、英米による侵略が進む中国本土。 武道家であり医者でもある黄飛鴻(ウォン・フェイホン)(李連杰:リー・リンチェイ)は 祖国の未来を憂いていたが、その一方で武道家たちは名をあげるために戦いを挑み、 暴力で人々を牛耳る者など混乱の時代となっていた。...

コメント

ウッ!ハッ!

孔雀の森さん、こんばんは。
この作品、おっしゃるようにファーストシーンの海辺での練武からアドレナリン大放出ですよね。(笑)
決して腕っ節の強い猛者ばかりではない飛鴻の弟子たちですが
個性と持ち味に富んでいて誰もがものすごく魅力的でした。
確かにイーはただの弱い女ではないと思います。
飛鴻に足りない部分を持っていて補ったり助言したりできる女性ですよね。
ところであの影のシーン、本当にステキでしたよね!
ツルンとした飛鴻の頭を滑るイーの手のひらの影・・・今思い出してもドキドキします♪
実は私もこの後の作品は未観のままです。
是非とも続きを観てみたいと思います!

つるりん♪

sabunori さん、おかえりなさい!!
空に突き刺ささっていくようなビル、色が渋いですね~
充実したご旅行だったことと思います。

さて、あのラブシーン、思い出してもどきどきします。
ちょっと家で実践してみようかと…(笑)
ああいう展開を、よく思いついたなあと、今になって感心しています。
あの頭、なでてみたくなります。そうしたら強くなれるかしら(笑)

弟子たちも個性豊かで楽しかったですね。
破門を言い渡された太っているお兄さんが、雨にぬれながら
門前に居続ける姿は印象的でした。
また、セピア色の光景も味がありましたね。

とっても楽しめました! ご紹介、ありがとうございました!!

ジェット・リーの映画「海洋天堂」

孔雀の森さん、はじめまして。突然のコメントで失礼します。
「ワンチャイ」シリーズの「天地大乱」の感想がこのブログにないので残念です。私は「天地大乱」が一番面白いと思いました。


ところで、ジェット・リー(李連杰)がアクションを封印して自閉症の息子との情愛を演じる映画「海洋天堂」(原題)が今年中国・香港・台湾などで公開されたのをご存じでしょうか。

ジェット・リーは脚本に感動し、ほぼノーギャラでこの映画への出演を決めたそうです。

この映画の音楽担当は、久石譲さんです。医学監修には日本人も関わっているそうです。


しかし、この映画は娯楽作ではないので興行的に不安があるのか、日本での公開はまだ決まっていません。

そこで、この映画の日本公開を目指して『ジェット・リーの「海洋天堂」を日本で観たい!』という活動を以下URLのサイトで行っていて、ネットで賛同メッセージを募っているそうです。
http://oceanheaven.amaterasuan.com/
もしよろしければ、ご協力お願いいたします。

(注…私はこの日本公開活動の運営者ではありません)


映画「海洋天堂」のストーリーです

水族館に勤める王心誠(ジェット・リー)は、妻を亡くして以来、自閉症の息子の大福を男手ひとつで育ててきました。
大福は海で泳いだり、水中の生物と触れ合うのが好きでした。
大福が22歳になり、心誠は将来の息子の自立について考えていました。
そんな中、心誠が末期がんに侵されていることがわかり…


予告編動画(中国語・英語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=F6MGxP2_oi8

情報ありがとうございます

まっぴさん、はじめまして。
ご紹介いただいた「大地大乱」、機会があれば観てみます。
「海洋天堂」のことは知りませんでした。
詳細な情報、ありがとうございます。
これからリンクをたどってゆっくり拝見しますね。
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いろいろな出会いを
大切に♪

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