宮城谷昌光『孟嘗君』第1巻 : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

宮城谷昌光『孟嘗君』第1巻

20091216




  出版社: 講談社



  刊 行: 1995年9月




<あらすじ>
戦国時代の中国。斉国の公子田嬰と妾青欄との間に男児が生まれる。しかし誕生日5月5日が不吉だからと、田嬰は男児の殺害を命ずる。青欄は密かに、田嬰の臣下僕延に子を託し、僕延は恩人の射弥夫妻に養育を頼む。
荷の護衛で生計を立てる風洪は、妹の風麗と2人暮らし。ある日東宮に入った風麗から「赤子をもらってきてほしい」と頼まれる。太子の妃妾に子ができないので手助けしたいという。
ある日風洪は女性が殺害された現場に遭遇、2人の男を切り殺す。すぐそばに元気な男児、女児の赤子2人を発見したが、とっさに男児だけを連れ帰る。
風麗は嘘がばれて国外追放の身に。風洪は、風麗、男児、侍女の翡媛を連れ斉国を出て、商人斉巨の荷を護衛しながら魏へと向かう。
風麗には恋人がいる。魏で御庶子(家庭教師)の官職に就いている公孫鞅だ。宰相の公淑痤は死ぬ間際、恵王に公孫鞅を宰相に推薦したが、恵王はとりあわない。
公孫鞅は魏を出る決心をし、風麗と結婚。紆余曲折を経て秦国で官職に就く。

<感想など>
全5巻は前に読んだが、もう一度最初から目を通すことにした。鑑賞中のドラマ『大秦帝国』と内容が重なっており、衛鞅(公孫鞅)を別の角度から見たいと思ったからだ。ドラマでは白圭(風洪)はすでに故人で、娘の白雪がその遺産を引き継いでいる設定となっている。一方、この作品では、白圭は衛鞅の義兄の立場で、まだ35歳。大商人白圭については創作の自由がきく、伝説的人物とみていいだろうか。

タイトル「孟嘗君」とは、風洪が拾ってきた男児、「文」のこと。しかし現段階の主人公は風洪だ。彼はちゃらんぽらんで成り行きまかせの人生を歩んでいるように見えるが、筋の通った男である。剣の腕もすごくて魅力的。

さてこの物語には、ミステリーの要素もある。
・青欄が手離した男児が文である。これからどんな人生を歩むのか。(周知だが)
・射弥夫妻が預かっていた女児の親は誰? なぜ預けられたのか。
・風洪が去った後、射弥の妻の弟、隻真が現場を訪れる。このとき彼が発見したのは夫妻の遺体と、そばで泣いている女児だけだった。風洪に殺された男たちの遺体はどうなったのか。
・風洪は命を狙われる。相手は誰か。
それらの謎は、これから徐々にわかっていくことだろう。

公孫鞅はどのように大改革を推し進めるのか。ドラマと平行して物語を読んでいくと、頭の中でごちゃごちゃになりそうだ。でもそれはそれで楽しい作業かも!

コメント

非公開コメント
プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。