オチケン! : 夢の国・亞洲文化宮

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オチケン!

20091207



出版社: 理論社





刊 行: 2007年9月






<あらすじ>

その一 幽霊寿限無(ゆうれいじゅげむ)
越智健一は同学院大学に入学早々、強引な勧誘で落語研究会に入部させられる。部員は越智を含め、先輩の岸弥一郎と中村誠一の3人だけ。やがて、他の文科系団体絡みと思われる不可解な事件が起こり、越智はその渦中に巻き込まれていく。

その二 馬術部の醜聞
越智は馬術部部長の丹波から、1年生部員が飲酒喫煙しているビデオの撮影者を割り出してほしいと頼まれる。これが公開されれば馬術部は廃部に追い込まれるので、丹波は必死だ。越智はビデオの内容を解析し、撮影場所を訪れたり、文科系団体の行動を観察したりする。

付録  落語ってミステリー!?
理論社のウェブサイトで連載された、作者の落語談義。


<感想など>
落語のことは全く知らなかったが、読後、面白そうだな、今度聞いてみようかな、と思った。
オチケンに入部した越智健一なんて、ギャグとしては「な~んだ」と言いたいが、
作者はそんな読者のズッコケぶりを予想して内心笑っているのかもしれない。
また舞台である「同学院大学」は、どうやら目白にある某大学がモデルのようだ。
作者の遊び心が伝わってきて、ほのぼの気分である。

部員確保のために強引に入部させられてしまった越智健一。落語に関してはど素人で、
聞きながら眠ってしまうくらい興味が薄い。
やめよう、やめよう、と思いながら、周りで巻き起こる事態に首を突っ込まざるを
得なくなる越智クン。結局、紛失した「部室使用申請書」の行方を捜すために推理を
働かせ、探偵のような立場に立たされる。
越智は、外見的にはおとなしく、優柔不断な人物に見られるのだろう。
頼まれると断れない性格を読まれて、次々と難題を持ちかけられる。これらが偶然、
落語絡みなのだ。この落語を解き明かすことで落語への知識が増え、事件解決へ、という
パターンだ。主人公と一緒に私も落語を本の少しだけお勉強した気分である。
『寿限無』や『時そば』などの落語ネタを知っていれば一層面白いのかもしれないが、
知らないからこその面白さもあると思う。

狸に例えられる岸、アイドル風の中村といった、落研メンバーのキャラクターも楽しい。
そんな彼らが、「折り紙研究会」の女性部員たち、「釣竿会」の屈強な男たちと交流(?)
する中で、事件解決へ動いていく道筋に、ワクワクする。

ところで、「部室使用申請書」って、紛失したならもう一枚もらえばいいのに、
と思ってしまった私。
いけませんね、そんな興醒めなことを考えては。
続編もあるようなので、今度読んでみよう。

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