ブンブン堂のグレちゃん : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ブンブン堂のグレちゃん

20091106


著 者:グレゴリ青山

刊 行:2007年9月
    (2003年古書情報誌『彷書月刊』連載分
     +書き下ろし)

出版社:イースト・プレス







<内容、感想など>
職場の方に借りて読んでいくうちに、どうしても手元に置きたくなって、
とうとう買ってしまいました。
大きな本屋さんで探すのに苦労した、貴重な一冊です。

副題は「大阪古本屋バイト日記」。
80年代半ば、著者18~19歳当時にアルバイトをしていた古書店周辺のドラマを、
50ほどのマンガと12のコラム、さらに著者自身の絵や写真で、紹介しています。
場所は大阪の古書店街。入札に関する裏話も興味深いです。
読みながら無性に行きたくなりました。

著者は、作中では「グレ山グレ美」の名で登場、愛称は「グレちゃん」。
昼は古書店「ブンブン堂」で働き、夜はデザイン専門学校に通う、頑張り屋さんです。
表面的には「ゆるキャラ」ですが、古書店主から仕事のイロハを教わる様子、
他店が工夫しているところ(掃除用具、補修用具など)を観察する眼からは、
真摯な態度がうかがえます。

グレちゃんの眼から見た古書店街には、個性的な店舗と人々がひしめきあって、
とってもエキサイティング。
ブンブン堂のご主人、息子のブン蔵クン、隣のラタラタ書店さん、ポンポン書房の佐藤さん。
その他、大勢の方々がグレちゃんの前に現れます。
私の目から見たら、きっと皆さんごく普通の方なのだと思います。
でもグレちゃんの遊び心と鋭い観察眼が入り込むと、ご主人は主役(グレちゃん)を
食うほど濃い存在で、ブン蔵クンはプラモ狂で、ラタラタさんの髪の毛と心はいつも
飛んでいて、佐藤さんは突然女優になり…という具合に、それぞれの本質(?)が
露呈するのです。

さてグレちゃん自身はどんな顔をしているのでしょう。
漫画では横に広い鼻、点のような目、分厚い唇が強調されていますが…。
写真を拝見したくなりました。

10代のグレちゃん、30代後半のラタラタ書店さん、40代の佐藤さんの3人が
京都へ行くお話。
はたから見れば一緒にいるのが不思議なくらい「違う」3人だそうですが、
甘味屋さんではお喋りに熱中。話題は「シブい趣味」。
それぞれ古本屋さん勤務だけあって、レトロな人や物に夢中になるのだそうです。
その気持ち、私もよくわかるなあ。

グレちゃんは時々妄想の旅に出るようです。例えばフランス文学者の生田耕作氏。
いつも黒いマントを羽織って登場しますが、そのたびに「実際は着ていません」との
但し書きが。グレちゃんの中ではマントを着ているイメージなのだそうです。
その感覚もよくわかる! 私も自分の中だけで勝手に描いている人物像があります。
また、歩きながら小説の世界に入っていったり、一人で会話してニタニタしたり…
危ないぞ、グレちゃん。でも私もそういうことがよくあります。 私こそ危ない!

ちょうど私が中国へ行った1987年、グレちゃんは鑑真号で中国へ行ったのだとか。
もしかしたらどこかですれ違っていたかも!!
興味深いのは、大連の古本屋さんの写真。
中国での2年間、古書店の存在を知りませんでした。知っていれば行ったでしょう。
自分の興味ある場所をかぎつけて足を運ぶグレちゃん。そういう嗅覚と行動力、
私も持っていたいです。

何回読んでも笑える一冊です。

 

コメント

非公開コメント
プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。