クワイエットルームにようこそ : 夢の国・亞洲文化宮

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クワイエットルームにようこそ

20091003



2007年/日本/1時間58分(TV視聴)
監 督  松尾スズキ
出 演  内田有紀  宮藤官九郎  蒼井 優  りょう  中村優子
      平田 満  徳井 優  妻夫木聡  大竹しのぶ

<あらすじ>
フリーライターの佐倉明日香(内田有紀)は眼が覚めると、全身をベッドに縛りつけられているのに気づき愕然とする。看護師江口(りょう)の話によれば、薬と酒の過剰摂取で倒れ、この精神科病棟に運び込まれたのだという。原稿の締め切りが過ぎたことを知った明日香は焦る。やがて、見舞いに来た恋人の鉄雄(宮藤官九郎)から、これまでの経緯が語られるが…。

<感想など>
身近な人が閉鎖病棟にいたこともあり、心から笑うことはできなかった。
しかし100パーセントシリアスな作品だとしたら、虚飾の面を強く感じるかもしれない。
この物語では、医療従事者も患者は誇張されているが、その大げさな表現の向こう側に
真実が浮かび上がってくる。
主人公を知りたいという気持ちに引っ張られて、最後まで突っ走った。

最初のうち、精神科の病室とは気づかなかった。
画面に映るすべての現象は明日香の目で見た風景であり、宇宙船に乗っているような気分である。
象徴的な場面が続くのであれば鑑賞をやめようと思った。
しかし過去と現在が交互に映し出されると、明日香を含めた患者たちの壮絶な人生が
明らかになり、とても現実的に思えてきた。
閉鎖病棟の中と外を隔てる壁とは、そもそも何なのだろう。
ミキ(蒼井優)が拒食症になった理由が地球規模であることには絶句!!
サエにご飯を食べさせるためにパズルピースを完成させようとする彼女は、明らかに、
人のために働くことのできる人物といえるだろう。
患者たちの弱みにつけこむ西野(大竹しのぶ)の豪胆さには開いた口がふさがらない。
しかしこの人もまた、人を見る眼という点では有能である。
そのほかにも、さまざまな症状をもつ患者が、多彩な行動を見せる。
両方の世界を隔てる壁は、人によって厚さが違うといえるだろうか。
ある人にとっては永遠に越えられない壁であり、ある人にとっては頻繁に行き来する出入り口だ…

明日香は病棟での人権を訴え、仲間の信頼を勝ち取っていく。
ところが自分がこの病棟に来た本当の原因を知った彼女は、完全に打ちのめされる。
絶対に知りたくなかった事実…。
果たして彼女はここを出られるのだろうか。

この病棟と完全に手を切ることの困難さもリアルに映る。
同時に闘病の記憶をすっぱり断ち切ろうとする主人公の今後を祈らずにはいられない。

各役者の演技が印象に残り、それだけでもこの「クワイエットルーム」を訪れてよかったと思う。

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