孫文 ― 百年先を見た男 : 夢の国・亞洲文化宮

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孫文 ― 百年先を見た男

20090911



 2007年/中国/2時間7分(劇場で鑑賞)
 監 督  趙崇基(デレク・チウ)
 原 題  夜・明
 英 題  Road to Dawn
 出 演  趙文宣(ウィンストン・チャオ)
      李心潔(アンジェリカ・リー)
      呉 越(ウー・ユエ)
      趙 崢(チャオ・チョン)
      王建成(ワン・ジェンチョン)
      劉瑞(ヴィッキー・リウ)


<あらすじ>
1910年、孫文(趙文宣)は清朝政府から命を狙われ、ペナンへと向かう。その船上で出会った羅肇麟(趙崢)は孫文に親切だが、実は彼を狙う刺客だった。ペナン到着後、孫文は商人の徐博衡(王建成)に資金援助を依頼するが、拒否される。徐は革命に反対の意を示す。そんな中、娘の丹蓉(李心潔)は孫文の思想に興味を抱く。羅肇麟は恋人、丹蓉の変化にとまどい、どうしても孫文に手を下すことができない。
長年革命を支えてきた恋人、陳粋芬(呉越)は、危険に身をさらされる孫文を守るため刺客の動きを追う。


<感想など>
中国の<中山路>や、台北の<台北中正国際空港>、<中正紀念堂>。中国大陸でも台湾でも、孫文にちなんだネーミングをあちらこちらで見ることができる。両岸で崇められている孫文とは、いったいどんな人物なのだろと、あらためて興味がわいてくる。

鑑賞前は、彼が中国大陸の殺伐とした中で苦闘するイメージが先行して、南洋のエキゾチックな雰囲気がそぐわないような気がした。最初に映し出されたペナンの街は活気に溢れ、誰もが幸せそうに見える。「革命」「刺客」といった言葉は、この街には似合わない。ところが、富豪商人のアヘンの取引、中国人の過酷な労働状況が明らかになるにつれ、不穏な空気が漂い始める。

最初に登場したときから、孫文の姿はひときわ眼を引いた。笑顔でも眼光は鋭く、白いスーツ姿はどこへ行ってもまばゆい。(これでは、すぐに見つかってしまうではないか…)
演じるウィンストン・チャオの中国語が『ウェディング・バンケット』のときと違うので、てっきり吹き替えかと思ったら、この作品のために発音の特訓をしたのだという。そのウィンストン・チャオは、写真の孫文とよく似ている。役にかける彼の意気込みの表れと言えるだろうか。

孫文を支える粋芬の控えめな物腰と芯の強さ、状況判断の鋭さも印象的だった。彼女がいたからこそ、孫文はペナンでの日々を乗り切れたのだ。その後、長年寄り添いながら身を引くとは、なんという勇気だろう。自分の幸せよりも革命を優先する。その「革命」のもつ意味を、私には永遠に理解できないだろうな、と思う。

孫文に感化された丹蓉には、みずみずしさを感じた。彼女の一直線の行動は危なっかしい。でもこういう人々が革命を支えたのだと思う。中国にはどれだけの<丹蓉>がいたのだろう。彼女の恋人、羅肇麟の複雑な胸中も見所の一つだ。

短期間の滞在でこれほどたくさんの人々に影響を与えた孫文。これほどのカリスマ性が、今の日本の政治家にあるだろうか。(なんて、かなり飛躍的:笑)100年後の現在を、孫文はどう思うだろう。また、この状況を予見できただろうか。

孫文の力強い演説が耳に残る。
同時に羅肇麟の端正なマスクが脳裏に焼きついている。
(ちょっとキザだけどね:笑)
                   ↓
           
            帽子と眼鏡、とってくれませんか~

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孫文ー100年先を見た男ー :香港熱

1910年、9回目の武装決起に敗れた孫文(趙文瑄:ウィンストン・チャオ)に対し 清朝政府は懸賞金をかけ命を狙う。 孫文は革命地盤としていた日本を離れ、彼を支援する仲間や 医師時代に彼を支えた看護士のチェン・ツイフェン(呉越:ウー・ユエ)らとともに マレーシ...

コメント

確かに孫文目立ってました。

孔雀の森さん、こんばんは。
孫文ってあちこちでその名にちなんだ記念館だのに遭遇するのですが、
実のところ彼の業績やどんな人物だったのかは把握できておりません。
そんなわけでこの作品は興味深く観ることができました。
といってもその業績よりも粋芬との関係の方に重点をおいた物語でしたね。
彼女の凛とした姿と身を引く勇気に目を見張りました。
「宋家の三姉妹」は観たのですが、ウィンストン・チャオがそのときも孫文を演じていたことなど
覚えているはずもなく・・・。
「ウェディング・バンケット」の時と発音が違うとわかる孔雀の森さん、流石です!

私も寄付してしまうかも…

sabunoriさん、おはようございます♪

私も「宋家の三姉妹」にウィンストン・チャオが出演していたのを
覚えていません。
女性が主人公だったからでしょうか。

あの翡翠、素敵でしたね。キーワードになっていたように思います。
ダンロンは翡翠を落とさなければ渦中に巻き込まれなかったような気がします。
魅惑的な緑色の翡翠。房も可愛いですね。私もほしいなあ…。

演説を聞いているうちに、思わずお財布から小銭を取り出して
寄付したくなりました。(笑)

おそらくDVDで観ます!

私もこの映画、とっても気になってるんです。
というのも神戸には孫中山記念館(六角堂)というものがあり、
二十歳まで近くに住んでたもので勝手に身近に感じてました(笑)。
孫文について述べよと言われたら何も答えれませんが・・・(汗)。
台湾のどこに行っても町の中心部には道に中山路という名が付けられてますよね。

この映画を観る前に彼について予習した方がよいかな?
しなくても十分理解できますか?

P.S 本日(いや昨日)、台湾映画「九月に降る風」を鑑賞してきました♪
良い映画でしたよ^^ご覧になりました?

孫文の存在感!

TKATさん、おはようございます♪

日本にも孫文にちなんだ建造物があるのですね。
それもTKATさんのお住まいの近くだったとは!
台湾にも中山路、ありますね。地図が頼りの私にとっては、
ああいうネーミング、助かります。

孫文が偉業を成し遂げた人であることはわかっていても、
具体的に何をしたのかまでは、なかなか説明できませんね。
この作品は、予備知識がなくても、孫文の偉大さが伝わってくると思います。
冒頭での説明は、とてもありがたかったです。

「九月に降る風」、観ましたよ!
いい作品でしたね。私も仲間に入れてよ!と言いたくなるような。
レビュー書こうかな、と思いつつ今になってしまいました。
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